39.1 チャーリー・パーカーの名言「サックスを吹くんじゃない。お前を演奏させるんだ」 | 開運と幸福人生の案内人/ムー(MU)さんの日記

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心に響く名言
39.1 チャーリー・パーカーの名言


新年あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

今回は、ジャズのアルトサックス奏者のバード(鳥)ことチャーリー・パーカーの名言を取り上げました。

「サックスを吹くんじゃない。お前を演奏させるんだ」

“Don't play the saxophone. Let it play you."

バードは100年を超える長いジャズシーンの中で、1940年代にジャズの一大革命と
言われる「ビバップ」を創始した一人です。

[チャーリー・パーカー]

 


「ビバップ」については、のち程もう少し詳しく触れますが、曲のメロディの美しさよりも、リズム、躍動感と即興性を重視します。それだけにプレーヤーの持つ技量と才能がむき出しになります。

チャーリー・パーカーは優れた演奏をするのには、楽譜を忠実に再現するサクソフォンのテクニック以上に、自分なりのその曲の解釈と、自分の持っている知識や経験を極限まで使い、どのように演奏すればその曲の魅力を最大限に表現できるかが大切だと述べているのでしょう。

これはジャズの演奏において、演劇や映画のプロジューサー、演出家の役割りをジャズミュージッシャンが担っても良いのだと言っているともとれると思います。

ミュージカルや演劇、映画にも原作はあります。しかし、脚本家はその原作をベースと
しながらも、自分自身の思いや解釈を加えて脚本を製作します。

時には原作者の考えとはかなり異なる情景が設定されたり、結論が用意されたりするケースも多々あります。それでも観客が喜び、拍手を送りその劇なり映画が大ヒットをして最終的に興行が成功すれば良いわけです。

チャーリー・パーカーは自分でプレイをしながら、この演出家の役割りも行ったのです。まさに音楽史に残る一大革命です。


ジャズの歴史とビバップについて

19世紀後半にアメリカ南部のニューオーリンズで、色々な音楽が融合して誕生したとされるジャズですが、1930年代はいわゆるスイングジャズが全盛の時代でした。

大編成のビッグバンドによる綿密な合奏で、ショー的要素とダンスミュージック的要素が強調されました。
その中でもデューク・エリントンのバンドは、世界的に成功をおさめました。
スイングジャズの大御所、ベニー・グッドマンカウント・ベイシーが自身の楽団を結成し人気を集めていました。

ダンスミュージックとして白人を含む多くの人々から評価されるようになった(スイング)ジャズですが、40年代に大きな転換点となりました。

ダンスバンドとしての演奏に飽き足らなくなったミュージシャンたちは、わかりやすい「スウィングジャズ」のステージを終えた後に、その場だけのメンバーで演奏をする「ジャムセッション」というものを夜な夜な行うようになりました。

そこでは、譜面に書かれたままの演奏をするのではなく、メロディーはあくまで「合図」であり、そのコード進行をもとにして各奏者それぞれが競い合うようにインプロヴィゼーション(いわゆる即興演奏)を繰り広げるというものでした。

聴きなれた曲でも恐ろしく速いテンポで演奏したり、別のキーで始めたり、別のコードを使うことで響きを複雑化させていくなど、ミュージシャン同士の激しい競争の場と化していたのでした。

このようにして生まれた音楽スタイルをビバップと呼びます。
このジャズの一大革命といわれる、ビバップの創始者の中心人物こそが、アルトサックス奏者のチャーリー・パーカーというわけです。

ものは試しで今はCDをはじめ、音質にこだわらなければyoutubeやspotifyで容易に彼の演奏を聞くことができます。

例えば彼の全盛期代表的なアルバムには、『Charlie Parker On Savoy』『Charlie Parker Story On Dial Vol.1、2』があります。

 

[チャーリー・パーカー オン サヴォイ]

 

 

[チャーリー・パーカー ストーリー オン ダイヤル]
 

そのアルトサックスの引き締まった独特の音色や、まるでスポーツカーを走らせるようなバード独特のスピード感を味わえると思います。


チャーリーパーカーの命式を読み解く


さて、バードことチャーリー・パーカーは「モダンジャズの父」「ジャズの革命児」などといわれています。
後にチャーリーパーカーのもとで下積み生活をすることになる、ジャズの帝旺こと
マイルス・デイヴィスは次のようにチャーリー・パーカーを評しています。

どんな分野でも本当の天才は数えるほどしかいないもんだ。
俺にとって何の保留もなく天才と呼べるのは、チャーリー・パーカーとバド・パウエルの二人だけだ

ご存知の方も多いと思いますが、バド・パウエルはバードとほぼ同時期にジャズピアニストとして活躍した人物で、「ジャズピアノの神様」と言われています。

率直かつ辛辣な物言いで知られているマイルスにここまでに高く評価されるチャーリー・パーカーとバド・パウエルです。
となれば人情として、このジャズの天才 二人の命式を読み解きたくなるのは当然です。モダンジャズの扉を開いた二人の命式を下記に記します。

[チャーリー・パーカーの命式]


[バド・パウエルの命式]

 

今回、バードの命式を読み解き、バド・パウエルは次回に解説したいと思います。

チャーリーパーカーはアメリカ合衆国カンザス州にて1920年8月29日に生を受けています。上記の命式は時差を考慮したものです。

彼の年の干支は 庚申
  月の干支は 甲申
  日の干支は 庚申
  となります。

年の干支と日の干支が同一です。五行を集計します。
木気が1、火気が0、土気が0、日主を含む金気が5、水気が0 と極端に金気に片寄った五行になります。

まさに金ピカ金で、一見して我が道を行くといった独尊性を感じます。
大体において日主が金気でその他にも金気が多いひとは、金属製の光物が好きです。
性格も刃物のように鋭いです。特に人の失敗を容赦なく厳しくとがめる、まさに寸鉄人を刺すといった人が多いようです。

バードはサックス奏者として金管楽器のサクスフォーンを生涯の友としますが、まさに彼にぴったりの楽器だったのでしょう。

命式をみますと、天干からも蔵干からも比肩が導かれます。俗に強旺格といわれる格式です。運勢も強く人柄も良好ですが、ただ内面は感情の起伏が激しい。極端から極端に走り勝ちな人といえるでしょう。

欠点は、他の人から誤解や中傷をうけやすい点があります。
当然本人はそのようなことはまったく気にも留めませんが、周囲の親族や家族は相当な迷惑を受ける場合があります。

そして庚申の申はたっぷり水を含みます。男女ともに異性問題に注意を要します。
事実、彼は4名の女性と結婚と離婚を繰り返しています。

チャーリー・パーカーは十代の頃から麻薬(大麻)をはじめ、仕事が終われば深酒に浸りました。
薬代欲しさに自分の楽器を質屋に入れるのは日常茶飯事です。
友人の楽器を借りて仕事をしますが、その友人の楽器も質屋に入れてしまうことも
あったそうです。

彼は音楽に対してありあまる才能を有していましたが、私生活はハチャメチャだったようです。

1950年代初期には演奏に衰えが見え始めます。
そして、1955年に薬物中毒と深酒が原因とみられる心不全で34歳という若さで世を去ります。

以上、チャーリー・パーカーの命式を読み解いてみました。

こうしてみますと、人の人生の何が幸福と不幸を別けるのか深くかんがえさせられてしまいます。

次回は、同じくモダンジャズの開拓者バド・パウエルを中心にその命式を読み解いてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。