幸福の技法
14.朱竹画
古来より家に幸運をもたらす、縁起の良い画として朱竹画があります。
最近は風水で黄色を使った画が幸運(金運)をもたらすとブームになっています。
しかしながら、筆者の見解では朱竹画の方がご利益が断然あると思います。
竹は地にしっかりと根を張り 物事の節目ごとに伸びていくことを表します。
笹の強い生命力と合わせて 子孫繁栄、一族繁栄の象徴とされ縁起の良いとされる図柄です
朱竹のいわれは宋の詩人で竹好きな蘇東坡からきているといわれています。
(蘇東坡:東坡居士に関しては、心に響く名言の蘇東坡先生の項を参照ください)
ある時、墨竹画を依頼され描こうとしたときにあいにく墨がなく、手許の朱墨で竹を描き与えます。
依頼主は「世の中に朱い竹がありますか?」と不満げにいいます。
東坡先生も「世の中に黒い竹があるものか」と言い返します。
依頼主は、しぶしぶ持ち帰ります。
ところが、その後、依頼主の家では次々と吉事が起り、子宝にめぐまれたり、家はみるみる繁昌、富豪に出世しました。
そのうわさを知った人々は蘇東坡先生に次々と朱竹をねだります。
いまでも華人の多くの人はこの朱竹画を好みます。
写真は筆者の寝室に飾っている「朱竹画」です。
[筆者所有の朱竹画]
購入して15年以上が経過しますが、この画を飾ってから運勢的にも多くの知己を得たとか、良いことが多かった気がします。
残念ながら金運だけは縁がないようです。
今日から紆余曲折のあった「東京オリンピック2020」が始まります。
経過はともかく、アスリートの皆さんは、日頃鍛えた腕前を十分に発揮し、金メダル目指して頑張ってくださいと
お祈りします。