土地の優勢化 埋炭技術について | 開運と幸福人生の案内人/ムー(MU)さんの日記

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「正しく実行すれば、夢はかなう」をモットーに東洋易学、四柱推命(神機推命)、風水などの秘伝を公開し、自分の夢を実現するとか、悩みの解消に役立つ運命好転化技法を紹介します。

埋炭の目的

前回の日本風水の項で、凹凸の相似形状の山や谷の凸状の場所を結んだ仮想線を有勢線、凹状の仮想線を劣勢線と名付けます。そして二本の有勢線の交わる地域が、植物の育成の良い

有勢地弥盛地=イヤシロチ)、劣勢線と劣勢線が交差する地域を植物の収量の悪い

劣勢地気枯地=ケカレチ)であると述べました。

実は、この有勢地、劣勢地にはもう一つの特徴があるのです。相対的な比較になるのですが、地表の電位に差があることを楢崎皐月が見つけたのです。

大地の表面は、ある一定面積の区間で、微小な電位差を示す電位区間が存在します。
電位区間は負電区間(マイナス電荷を持った区域)と正電区間(マイナス電子の少ない区域)に分かれて地表面に分布しています。
正・負電区間の電圧差は、半径15メートルの範囲で数ミリボルト~数十ミリボルトになる場合があります。この場合に、正・負電区間は2つの電位区間の電位差を相対的に比較した区分けにすぎず、絶対的なものではありません。

地表の2点間を一定距離間隔で順次測定していけば電位区間の存在を認めることが出来ます。

この電位差は、工学的には無視される程度の微小な電圧の差ですが、生物生理、特に植物の生長成育にとっては重要な関連を持つ因子であることを楢崎皐月は発見しました。
従来は無関心であったこの大地の電位が次のような理由で“静電三法”の植物波農法では極めて重要な植物の生育因子と考えています。

ということで前回のおさらいもかねますが、劣勢区間と優勢区間は次のように定義できるわけです。

◎大地の電位傾斜面が二面以上存在し、それらが交差する場所は作物の生育が悪い。
(2つの電位傾斜面の交線を劣勢線と呼ぶ)

◎二つ以上の劣勢線が距離的に近接または集中・交差する場所に位置する耕作地は土壌条件とは関係なく作物の収量が少ない。(このような区域を劣勢区域と呼ぶ)

◎電位傾斜の急な面(電位差が大)にある耕作地は、酸性又はアルカリ性のどちらかの傾向が継続し、中和・施肥等の効果がないことを楢崎皐月は、全国数千箇所に及ぶ農作地の大地電位の調整で見極めました。

言い換えると劣勢区域とは、酸化電圧を示し大地電流は下から上へ流れ地帯の電位差が大きいということです。

逆に優勢地域では、還元電圧を示し大地電流は上から下へ流れ地帯の電位差がないのです。


    [図1:イヤシロチの電流の流れ]

 

図1のイヤシロチの電流の流れ図を参照ください。


このことが重要なのは、いわゆる劣勢地の改良方法の考案につながった点です。

楢崎は、ケカレチをイヤシロチ化するために、巨大なマンガン電池の負極のような構造を地層内部に作る方法を考案しました。これが埋炭法です。

地面に穴を掘ることで、その周辺の電位構成に変化を与え、更に、炭素質(出来るだけ細かい粉末の方が効果があります)を埋設することで安定的な誘電効果を図るという方法です。
電子が逃げていく酸化電圧の土地を炭を埋めることで、電子が逃げにくくし、電子が集まり還元作用が起こる土地に改良しようということですね。

炭素埋設の効果は、農産物の生育増進だけでなく、その地域(区間)で生活する全ての

動植物の成育増進

人間の健康増進、

建造物の健全性

食品生産における品質向上

にも及ぶことが明らかになってきました。
 
 
埋炭の方法


炭素埋設箇所に炭素埋設孔を掘りますが、静電三法によると直径3尺(約90cm)、深さ3尺(約90cm)の穴を掘る必要があります。


 

図2の埋炭の構成寸法図をご参照ください。

炭素埋設孔を掘り終えましたら、いよいよ炭素を投入し埋設します。炭素の埋設量は炭素埋設孔に1尺(約30cm)の厚さになるよう埋めますが、この量は実際にはセメント袋で10袋分(約200kg)程度に相当します。そして炭素の材料ですが、木炭あるいは燻炭がよいとあります。

炭素粉を投入した後は、炭素層は周囲の土壌と一体化し強固にするため十分な散水による炭素粉の締め固めをします。十分な水の供給は、地中のイオンの流動性を増し、炭素埋設の効果を高めるためには必須です。

 

締め固めを行う前の炭素層の深さは50cm以上にもなるため、お風呂に水を入れるくらいに大量の水が必要になります。炭素埋設孔の底までしっかりと水が染込み、炭素層の表面に水がたまるまでたっぷりと水を染込ませます。このとき炭素層を太い棒で突きながら行うと中間部まで早く確実に水を染込ませることができます。

炭素埋設のやり方を要約しますと、
 ① 炭素埋設の場所を決め(これが一番重要)、
 ② 穴を掘り
 ③ 炭素を入れ水で締め固め
 ④ 土を埋め戻す
という作業内容で、多少の力仕事は必要になりますが大変シンプルな作業で済みます。

もう五年ほど前になりますが、筆者も自宅の庭にシャベルで大きな穴を掘り、実際に埋炭をしてみました。ちょうど自作したウッドデッキの基礎の柱に白アリがついて一部ですが木を食い荒らしていることを発見したのがきっかけです。
とりあえず白アリの駆除を行うと共に、恒久対策として、以前から興味のあった埋炭に挑んだ次第です。

ウッドデッキの床を一部切断し、その下の地面を直径90cm、深さ90cm掘り下げるという難工事でしたが、約一ヶ月かけて完成させました。

使用した炭は、楢崎研究所から紹介された、奈良炭化工業株式会社に依頼して、260kgほど入手しました。筆者の知る限りでは、ここの炭が品質も良く、コストもそれほど高くなく埋炭に最も良いのではないかと思います。

 

奈良炭化工業株式会社

 

 

で、埋炭を完成して、その効果の程の検証です。この内容は次回にその他、筆者が実際に埋炭を実施した事例の紹介もかねてまとめます。

(参考文献:楢崎皐月著:静電三法、楢崎研究所HP)