ビエンチャン郊外、タートルアン近くにあるラオス・北朝鮮青年友好館レストラン部
通称「北朝鮮レストラン」。
ちなみにラオスは北朝鮮の数少ない友好国の一つです。
噂によれば、こういったお店は金正日政権が外貨獲得のために?東南アジアの
友好国に次々とオープンさせているのだとか。
黒いフィルムの張られた窓からは店内をうかがい知ることができず、
「今日は閉店かな?」と思った矢先に突然ドアが開き、北朝鮮のバッチをした若くて
とっても美しい赤い制服の女性が店内に案内してくれました。
あー、ビックリした。
店内にはステージがあり、夜はまるで「喜び組」のようなウエイトレス兼ダンサーの
彼女たちによる北朝鮮の歌謡ショーが披露されます。
だから店員さんにこれほどまでに美しい人を起用しているのですね。
(夜に訪れたかったのですが、こんな街外れからホテルまで帰る手段が無いのです)
店内は薄暗く、一種独特の緊張感があり、とても写真をバシャバシャ撮る雰囲気では
ありませんでした。壁には北朝鮮の肖像やポスターが貼られています。
私たちはランチでの訪問だったので、ステージでの歌謡ショーはなく、店内のテレビからは
北朝鮮のニュースが流され、アナウンサーは独特の高揚した話し方で原稿を読み上げて
いました。
お土産コーナーもあり、北朝鮮の酒、熊のエキスの漢方薬?、絵本などが売られて
いました。(酒はUSD35~)
いただいたのは本場の平壌冷麺(USD5)と浅漬け白菜キムチ(USD2)
これが我々の期待を裏切らない美味しさでスープまで飲み干して完食。
特にスープの美味しさは絶品。ウエートレスがマスタードや酢の入れ方を説明しに来ました
が、ほとんど無言で笑わないのが不気味です。
店内はガラガラでしたが、日本人観光客と思われる方が1名と、あとからラオス駐在と
思われる韓国人数人(常連客?)が入って来ました。
メニューはとても豊富で、我が国はこれほど豊かなんだということを宣伝しているかの
ようでした。韓国では見かけないメニューもあり、興味津々。
精算は外貨払いUS12ドル。店を出る時に「カムサームニダー」と言ったら、美人店員の
表情が少しだけ笑顔になりました。
ラオスに来て未知なる北朝鮮と交流できるとは思いませんでした。
(もっと交流したかった。。。笑)
店を出る前に、美人ウエートレスさんたちや、壁に掛けられた肖像画を写真に収めた
かったのですが、とてもそんなことができるような雰囲気ではありませんでした。