僕は、東京の新宿で生まれ、その後、新大久保、中野、要町、高松、本郷三丁目、田端新町等々の町で育ったのですが、何故か新宿より南の都内の町々にはあまり縁がなく、なので下北沢という町を知ったのは、だいぶ後になってからのことでした。

 

高校二年の時、バイクの中型免許を取り、二つ年上の兄が乗っていたヤマハの400ccのXJ400Dというバイクをよく借りて、都内のあちこちをうろうろするようになって、それで、城南地区の町々などにも気軽に行けるようになり、新宿の西南に下北沢という町があるのを知ったのでした。

 

ただ、バイク乗りでしたので、歩いて町を散策するとか、そういうことはしなかったので、その当時のこの町が実際にどんな町であったのかは、よく分かりません。

 

二十七歳の終わり頃、北海道でいい仕事がある、というので、その当時住んでいた江東区の北砂五丁目から北海道の道東の某街に引っ越した経験があるのですが、約5年間の、冬にはマイナス25度を超える日が何日かあるという、厳しい寒さを身をもって体験させてもらい、と同時に、北海道の大自然の素晴らしさを、これでもか、という具合に楽しませてもらったのですが、ああこのままこの地で朽ちていくのもいいなあ、などと思っていたのもつかの間、またしても仕事の都合で東京に戻らざるを得なくなり、さて、では何処に住もうか、となりました。

 

それで選んだのが、下北沢という町でした。

 

サブカル系の何かの雑誌に、シモキタという町は、歌手のディヴァインのような(アイム・ソー・ビューティフルの歌で有名な)恰好した人が歩いていても何も言われない町だ、というようなことが書かれてあるのを読んで、なに、そんなに自由な町なのか?とちょっと心を引かれ、それでこの町を選んだ、というわけではないのですが、仕事の都合上、この辺りに住んだ方が便利ということもあり、また、自分は山の手地区であるとか、城南の金持ちエリアとかに住んだことがなかったので、ならば、下北沢という町もいいのではないか、ということで、ここに引っ越すことに決めました。

 

その頃、義理の弟が埼玉の川口に住んでおり、建築関係の仕事をしていたので、都内によく出向くということもあり、また自分はまだその時は北海道の、離農した農家のほとんど廃屋に近い家に兄と同居の身であったので(その頃の北海道の田舎暮らしについては、いずれこのブログで少しずつ書かせてもらおうと思っています)、アパート選びは、その弟に頼むことになり、彼が渋谷の不動産屋に勧められた物件で、下北沢の一番街商店街をずっと環七の方に抜けていった辺り、住所で言えば大原一丁目ですが、その辺りが家賃も安い、ということでそこに住むことになりました。

 

それから、2004年の春まで、約7年間、下北の住民となっていました。

 

1999年とか、2000年、2001年という年は、世紀末だの、新世紀だの、いろいろと巷で言われていた年であり、一部にはノストラダムスの例の1999年の預言を曲解して、人類が滅亡するなどと本気で思っていた人たちがいるような、そんな時代でしたので(今にして思えば夢のような年月でしたが)、よし、それならば、いわゆるその世紀末の世相を、日本のその時を、実際に下北沢の町から自分の目で見てやろう、と考えて、バック一つで上京し、巣鴨だったかどこだったか、記憶が曖昧になっていて今でははっきりとしませんが、とにかくどこかのウィークリーマンションを借りて、アパートの契約を済ませ、秋葉原で小さな冷蔵庫や電子レンジ等々の家電を揃え、洋服や本などの私物は後から兄に北海道から郵送してもらって、それで僕のささやかな下北沢ライフをスタートさせたのでした。

 

それから、約7年間、前述の通りこの町に住んだのでしたが、その頃から、いわゆるシモキタブームのさきがけのような現象が年々激しくなり、日曜日や祭日などは、自転車で駅前のスーパー(ピーコック)等に買い出しに行く際、人込みを抜けるのもやや困難になるという状況になったので、ここらが潮時かな、もう少し静かに生活できるところに引っ越そうかな、と考えて、環七を越え、今現在僕が住んでいる某地区に新しい住居を定めることになりました。

 

なので、自分が知っているシモキタは、その当時がメインですが、それでも、当時住んでいた頃からずっと通っているシモキタの某美容室は今でも変えていませんですし、歯医者も西口近くの同じ先生にずっと見てもらっているので(どちらも現在のアパートから自転車で15分くらいです)、月に一回程度の頻度でシモキタの町は見続けており、このところの再開発で大きく変わった町の様子も、リアルタイムで把握できていたと思います。

 

そんな状況の中、本ブログ投稿番号4の記事でも触れました通り、経済的な困窮が主とした理由で、現在クーラーのない生活を送っている僕なのですが、部屋の暑さを逃れるために、また純粋に趣味の写真撮影のために、このところ夜の下北沢の町を夕涼みを兼ねて自転車でぶらぶらサイクリングすることが多くなりました。

 

そして、ただぶらつくだけでは面白くないので(いや十分面白いですが、それ以上を求めて)、同時に夜の下北沢の町の風景を、愛用のカメラ、SONY-Cyber-shot-DSC-RX100で、撮影する機会が多くなりました。

 

今回の記事では、そんなふうにして、数々撮ったシモキタの夜景を、いくつかご紹介したいと思います。

 

まず、現在の下北沢南口商店街の入り口、通称南口通りのカットです。

 

写真をお見せする前に、少しお断りしておきますが、基本、街中の風景写真は、人の顔が写っていると、肖像権の問題等、いろいろとありますので、なるべく人がいない隙に、そして、いたとしても後ろ向きの背中ばかりの時を狙ってシャッターを切っていますので、お見せできるカットはどうしても限定された写真の数々になってしまいますが、その辺の事情を考慮して見てくださると幸いです。

 

では、一枚目、下北沢南口商店街の入り口のカットをどうぞ。

 

下北沢南口商店街入り口

 

この時は、通行人の邪魔にならないように、自転車を道の横に止めて、その自転車のサドルを三脚代わりに使用して撮りました。

撮影データは、ISO感度400、F1.8、1/200秒、-1.3補正、色温度5100Kで、ホワイトバランス微調整は、マゼンダ+1、暖色+1です。

 

この写真を拡大して見ると、何人かのご尊顔が、確認できるような、できないような微妙な状態ですが、以前の記事にも書きましたように、訴え出る者がいなければ争いは起こらない、の精神で、思い切って、この写真をアップしようと思います。

 

簡単に言えば、この写真を公開したところで、誰も訴訟は起こさないであろう、と思っている、ということです。

まあ、損害賠償請求事件の訴訟を起こされて、その裁判に負ければ、勿論、なにがしかの金員はお支払いしますが、なるべくそういう事態にならないことを願っています。

このことは、次から上げる写真の数々についても、同様です。

 

ちなみに、上の写真の撮影日時は、主の年2023年8月18日午後7時28分で、いつもの金曜日のシモキタにしては、人は少ないほうで(おそらく、多くの人はまだ帰省中だったと思われ)、そのお陰で、この写真が撮れました。

と言っても、このカットは、実は同じ設定、同じ構図の五枚の中の一枚でありまして、他の写真はもっと大勢の人が写っていて、顔、顔、顔のオンパレードなのですが、当然、それらの写真はアップできないわけで、結果、選んだのがこの一枚になりました。

 

本当は、フォトショを使って、幾人かの顔にぼかしをいれれば済むことなのですが、

自分は、写真はできるだけ、撮って出し、手を加えない、というのを信条としていますので、めったなことがない限りは、写真の顔にぼかしを入れることはない、ということも、ついでにお伝えしておきます。

また、トリミングもしなければ、色やコントラストもフォトショでいじらない、ということも合わせて申し述べておきます。

そうなると、明らかに失敗作だろう、という写真も数々あると思うのですが、人は恥をかいて成長するのだ、の精神で、そういう写真もアップしたいと思います。

 

では、次の一枚です。

 

下北沢南口商店街入り口付近

 

一枚目の場所を上から見た構図です。

撮影データは、ISO200、F1.8、1/160秒、-1.3EV、ホワイトバランスはオートです。

日時は、2023年8月5日午後7時55分です。

この手前の広場には、いったいどんな施設ができるのでしょうかねえ。

楽しみです。

 

次は、小田急線改札口とその前の広場です。

この日は、下北沢盆踊り2023が開催されていました(8月5日撮影)。

(ここから先、撮影データは、煩雑になるといけないので割愛する場合があります)

ここの広場も、後々どうなるのでしょうか。出来上がりに期待しています。

 

下北沢・小田急線改札前広場

 

次の二枚は、新しくなった小田急線と井の頭線の改札です。

 

下北沢・小田急線改札口

 

下北沢・井の頭線改札口

 

次は、南口商店街をずっと行った先、ある人々には人気の六差路付近です。

 

下北沢・南口商店街六差路付近

 

同じような構図で、別の日のもの二枚。

少し明るめで。

 

 

 

六差路付近を奥から駅方向に見たカット。

 

 

六差路付近からピュアロードを見た構図。

 

下北沢・ピュアロード

 

次は、少し趣向を変えて、再開発によって新しくなったシモキタのカット。

 

カフェ・ブルックリカフェン

 

このお店は、下北沢駅付近の再開発で新しくオープンしたカフェレストラン、BROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAという店舗で、ミカンSHIMOKITAのB街区にあるお店です。

新しくオープンと書きましたが、ミカン下北は2022年3月30日開業だそうなので、もう随分と時間は経っていますね。

 

撮影データは、ISO200、F1.8、1/60秒、-1.7補正、色温度5300K、ホワイトバランス微調整は、マゼンダ+1、暖色+1です。

 

見るからに暗い画像ですが、どこまで暗く見えるかは、お使いのモニター等の仕様により様々だと思いますが、自分は、これをSONYのブラビアのフルHDのスタンダード設定で見ていますが、それで見ると、それほど悪くはありません。

 

が、しかし、暗い写真に変わりはないので、もう一枚、抑えで撮った、F1.8、1/50秒、-1.3補正の写真をお見せします。

その他の設定値は、上の写真と変わりません。

 

カフェ・ブルックリン

 

少し明るくなりましたが、それでも、まだ暗いかも知れません。

繰り返しになりますが、僕の見ているモニターでは、これでいいな、と思っているのですが、それが良くないとしたならば、フォトショで明るくすればいい話ですが、もし、これをもっと明るめの設定で撮っていた場合、写真左側のドアの上のネオンサインが、今でさえ飛んでいるのに、もっと飛んでしまい、そうなるとフォトショでいくら持ち上げても、飛んで写っていないものは、どうにもなりません。

なので、自分は夜景を撮る場合、常に、暗めの設定の写真と、その一段上の補正値の二枚を撮り、そして後で比較検討の後、どちらかを選ぶようにしています。

そして、いつでも、後でフォトショ(Photoshop CS5)で、どうにかできるようにしています。

まあ、そんな作業は、めったにしませんが。

 

ちなみに、飛んでしまっている写真左の店の入り口の上のネオンですが、以下のカットがそれになります。

 

カフェ・ブルックリン・ネオンサイン

 

ネオンを綺麗に見せようとすると、どうしても、周囲は暗くなります。

これをフォトショで明るくするかしないかは、好みの問題だ、と自分は思います。

 

それでですが、このカメラ、SONY-RX100のアマゾンのレビューには、ハイライトが飛ぶ、という弱点を書いておられる人がいましたが、確かに、それは言えることであり、今後も他の写真をお見せする際、その件について、もう少し詳しくご説明する時があるかも知れませんが、それでも愛機RX100は、自分にとっては宝物であり、別にハイライトが一部少し飛ぼうが、看板の白のバックライトの上の黒い文字が少々擦れようが、自分としては、良しとしています。

 

実際、他のカメラも、程度の差はあれ、似たようなものですし(特別なものは除く)、自分はプロのカメラマンとして、依頼されて店舗の写真を撮っているわけでもないですし、要は、その場の雰囲気が伝われば、それで良いと思っています。

 

というより、他の写真についてもそうですが、僕は、基本的に、撮った写真を誰かにお見せしようとして撮っているわけではなく、この時もそうでしたが、たいてい、自分は一日の終わりに、その日撮った写真をパソコンに取り込んで、それを一杯やりながら眺める、というのが一つの趣味になっており、最近は、セブンイレブンで買った無糖レモンサワー7%の500ccを飲みながら、ああ、シモキタの再開発のこの場所は、こうなったか、などとやっているのです。

 

実際に、この目で見てきたばかりの場所ですが、そうやって写真を見直してみると、多分に見落としている箇所が多いです。

その修正のためにも、写真観察は、欠かせない日常の一コマです。

 

それに、こうやって、撮った写真をブログに載せてみれば、それを見たどなたかも、楽しんでいただけるかも知れない、と思うと、これからも頑張ってブログを書くか、という気にもさせてくれます。

なので、これからも、こういった作業を続けていきたいと思いますので、またこのブログにいらしてくだされば幸いです。

 

ところで、再開発で新しくできたミカン・シモキタについては、いろいろとご意見がおありのようですが、自分としては、非常に良かったんではないの、と思っています(偉そうで恐縮です)。

 

特に、僕はまだ行っていませんが、上のカフェ・ブルックリンの道の反対側にできたお店、ピザ屋さんの、PIZZERIA 8(ピッツェリアエイト)などは、なかなかのものではないでしょうか?

実際にまだ食していない人間がレビューしてもなんの説得力もありませんが、サイトでメニューを見る限り、例えば、マルゲリータが税込で977円で食べられるであるとか、ビールは、香るエールというものが647円(税込)、グラスワインの赤が592円(税込)となると、猛烈に行きたくなります。

トリュフ塩を使ったトマトサラダ427円(税込)などもあり、まずはこれをサカナに、冷えたビールをぐっと飲みたいな、と思っています。

 

以下のカットが、カフェ・ブルックリン側から見た、ピッツェリアエイトの外観です。

 

下北沢・PIZZERIA 8

 

ISO200、F1.8、1/40秒、-1.3EV、5300K、A1、M1

 

これも暗いので、別の日のカット。

 

ピッツェリアエイト

 

アクセス通路からの眺め。

 

ピッツェリアエイト通路側

 

それで、この場所への駅からの道順ですが、以下に連続して、その行き方をお見せしますので、簡単なツアーガイドとして、ご覧いただけると嬉しいです。

 

撮影データは、煩雑になるといけないので、割愛させていただきます。

 

まず、小田急線の改札とミカンSHIMOKITAの位置関係ですが、以下の写真の右側部分が小田急線の改札口で、写真中央の照明の明るい場所が、ミカンSHIMOKITAのA街区、その左側にピッツェリアエイトやカフェ・ブルックリンがあるB街区へ続くアクセス通路があります。

 

小田急線改札とミカンSHIMOKITA

 

ミカンSHIMOKITAと南口商店街入り口との位置関係。

写真中央奥が南口商店街(南口通り)入り口です。

写真左がミカン・下北です。

 

ミカン下北と南口通り

 

アクセス通路入り口付近から、駅の方を振り返ると、こんな景色です。

 

ミカン下北から見た小田急線改札改札

 

このアクセス通路を進むと、途中に、こんな場所があります。

 

ミカン下北アクセス通路

 

いつも、この場所で、誰かしらがチルっている感じが、いいなあ、と思っています。

そして、この階段スペースの先に、ピッツェリアエイトがあります。

 

ピッツェリアエイト通路側

 

なんだか、お店の宣伝をしているようで、少々恥ずかしい感じがしてきましたが、繰り返しますが、自分は、まだここでの飲食は未経験なので、実際の味とか、まったく分かりませんが、そのうち必ず、ここで一杯&マルゲリータをやろうと思っています。

 

少々話が長くなりました。

なので、今回は、これぐらいで終わらせたいと思います。

 

が、でも、この話、下北沢の町の風景についての話は、もう何回か、行いたいと思います。

何故ならば、シモキタの魅力は、そう簡単に語り尽くそうにも、語り尽くせないからです。

 

それで、次回は、シモキタの再開発地区のご紹介、世田谷代田駅の方からのアプローチと、新しくなった駅ビル、シモキタエキウエなどの写真でもお見せしようかな、と思っています。

 

では、来週の木曜日に、またお会いしましょう。

それまで、お達者で。

 

追記。

最後に、もう一枚だけ。

シモキタと言えば、ザ・スズナリ、かな、ということで、夜の鈴なり横丁のカットをどうぞ。

あの右側に新しくできたお店は、店頭のメニューを見ましたら、レモンサワーが一杯400円とありました。

つまみ類も美味しそうなので、いつか、知り合いとシモキタで飲もうよ、となったら、上にアップしたピザ屋さんか、ここに行きたいと思います。

この写真の撮影データも、割愛させていただきます。

では。

 

鈴なり横丁