やはり俺の語る俺ガイルはまちがっている。続~語りその4~ | 中年ブタ野郎柏健のアニメ的語りブログ

中年ブタ野郎柏健のアニメ的語りブログ

アニオタの中年ブタ野郎です。
好きなアニメの事を適当に語っております

 

  笑門来福~ようこそ!ざいもく座へ。

 

『やっはろ~!』

 

と言えない位テンションが低くなる梅雨の六月ですね。

もうジトジト?ベタベタ?ホント鬱陶しいよね?

もうこの季節は嫌だわ。もうこんな日は仕事なんて行きたくないよ。

社会人になってかれこれ何年?ずっと五月病を患っている俺です。

こんな日は現実逃避して家でアニメ三昧?

もしくは、ぱぁ~っとエンタメにでも触れて思いっきり笑って楽しんで嫌なことを吹き飛ばしたい!

エンタメと言えば俺、前の【語ガイル】でも言ったけど【落語】好きなんだよね。

最近行けてないけどよく行ってたの!横浜の【にぎわい座】

いやぁ~楽しいんだよなぁ。

たった一人の落語家さんが高座に【ぼっち】で身振り手振りで喋っているだけなのにさ。

泣いて笑ってもう俺大変な事になっちゃうもん。

しかし落語家さんて凄いよ。

あの何もない空間に【ぼっち】で江戸時代や夫婦の人情とか優しさ。

子供、動物。人の嫌な所。人間の業等、色々なものを見せてくれる。

ある意味、あれだけ色々な人々を色々な設定で演じられるのだから究極の【中二病】なのかもしれない。

ある師匠のまくら話で言ってたもん。

ヤバい奴しかこちら側にいないってW

でもそのヤバい奴が我々に笑いや感動をくれるのよ。

それが救いになって明日への活力になるのかもしれないし、

しょうもない人間を見せてくれるから自分もこれでいいんだって思えるんだね。

そういった意味では落語に限らずエンタメっていうのは昔からありがたいものなんじゃ無いかな?

そう今回も前振りが長いですが私の一押しのエンタメと言えば【俺ガイル】です。

その中の一番の【エンターテイナー】と言えば

 

『ケプコンケプコン』

 

鬱陶しいが【材木座義輝】である。

この人、【重度】の【中二病】なんだよね。大体格好からしてヤバい。

束ねた髪を結んでトレンチコートに指ぬきグローブ。

 

『ゴラムゴラム!この出で立ちは我の戦闘衣(コマンドアームドナイトメアクロス)よ!』

 

やっぱルビがおかしいんだよなぁ・・・

俺世代だと宇宙刑事っぽくて若干のあこがれは会った世代だけど・・・

正直に言います。

えぇ我も髪のばして後ろで結んでた事ありました。

真剣に宇宙世紀について考えていました。

なんかちょっといい話が詰まったCDをプレゼントした事もありました。

友達に絶望して変な日記書いたこともありました。

自意識過剰で生意気にも映画評論ノートをつけていました。

十代でこれは何とかであるとか言っていました。

・・・ここは【俺ガイル】語っている時点で変わってないのか?

嗚呼、イタイ黒歴史。

 

『ふぅむぅ~我にもにたような経験、いやエクスペリエンスあるぞ!あれはアカシックレコードにアクセスを試みた・・・』

 

・・・鬱陶しいな。気を取り直して

もう【材木座義輝】を見ているとそういうの思い出しちゃうんだよな。

でもね悪い気はしないの。

それが今の俺を作ったのだから。

【材木座義輝】が未だに【中二病】全開で高校二年生でも活き活きとしているのを見て【比企谷八幡】も【過去】の【自分】。

言い換えれば【黒歴史】を【否定】ではなく【受け入れて】【自分】を【肯定】できるのではないだろうか?

だって【材木座義輝】自体が楽しそうだもんねW

 

『ムゥハンマァ~』

 

うん。字に起こすと余計にヤバいアルね

また【材木座義輝】も【同類】の【比企谷八幡】がいることによって【自分】を【肯定】できて【居場所】があるのだろう。

お互い【ぼっち】だから自然と体育一緒にやるしかないしね。

 

『あの戦いの日々を忘れたか!八幡!』

 

今回ちょいちょい彼入ってくるけどもうほっといてね・・・

でもだれかいるっていうのは嬉しいよ。

だからこそ【材木座義輝】は【比企谷八幡】の【手助け】をしてくれるんだね。

それによって【自分自身】の【存在】が【比企谷八幡】から【認められる】ので【承認欲求】も満たされるし。

【中二病】で【キャラ】を【演じる】事によって【ぼっち】で【卑屈】な【自分】を【守っている】って事もあるのかもしれない。

また【演じている】キャパを超えて時折見せる【素】の【卑屈】で【クズ】さも【人間】臭くて良いんだよね。

生徒会選挙の偽応援アカウントの時に【比企谷八幡】の手伝いはしてくれるのだがバレたときの事を考え

 

『最後の仕上げとはいえ…八幡よ本当にいいのか?・・・これはあまり褒められた手段ではない・・・危険を伴う。おっと勘違いするなよ。

我は自分の責任を危惧しているだけだ!その場合は全て洗いざらい暴露させてもらうぞ!』

 

数少ない【友達?】の【比企谷八幡】の手助けはするがヤバそうなら【裏切る】という【クズさ】W

まさに人間の業だよね!

【材木座義輝】はやはり人間くさいのよ。

 

『ほう?業(ごう)とな?我も幾千もの年月戦いに明け暮れておった者。確かにうぬらでは分からぬ数々の業を背負っておる。』

・・・

また【材木座義輝】は【中二病】故に【周囲】や【空気感】を【気にしない】時があるのでそういうものを良くも悪くも【壊す】事ができるの。

これはアニメに無いエピソードで

【由比ヶ浜結衣】と【比企谷八幡】が社会見学の後ギクシャクした件の後に【由比ヶ浜結衣】の誕プレを渡そうと【奉仕部】の部室に

【由比ヶ浜結衣】を呼んだんだけどその時に微妙な空気だったんだよね。

そこに【材木座義輝】が現れて【遊戯部】と勝負するから手助けしてくれってくるの。

シリアスな展開だったのに突然【材木座義輝】がしょうもない依頼をしてくるものだからその【空気】が【壊されて】まぁ場がしらけちゃったのかな?

でも【比企谷八幡】にしてみればある意味【ありがたかった】の。

【空気】【かえてくれて】

 

『ディメイションドライバー!』

・・・

このあたりは原作にも書いてありますので是非読んでください。

【材木座義輝】ってホント面白いよね?

この人も【戸部翔】と同様クセになるW

演じている【檜山修之】さんって俺世代だと結構カッコいい役で

 

『行かせてくれ!初めて持った部下なんだ』

とか

『倍返しだー!』

 

とか言ってたんだよ。それが【材木座義輝】で想像するとみんな【中二病】っぽいセリフにしか聞こえないもんW

【材木座義輝】という言わば【人間臭い】【エンターテイナー】がいるから【比企谷八幡】は色々な意味で【助かっている】んだろう。

【ぼっち】というお互いの【存在】を【容認】し

【中二病】という【過去】を【受け入れ】

【人】は誰しもが何かを【演じている】と言うことを【確認】し

いざとなれば【裏切れる】という人間の業さえも【認識】できた。

【材木座義輝】を知れば、それでも人間は生きて行けるし生きて行くのだ。

ここまで【比企谷八幡】が思ったかは知れないがそれでも【本物】を求める【比企谷八幡】にとって

【人間臭い】【材木座義輝】は【ありがたい】存在なのでは無いのだろうか。

また、あんなんでもいいんだってのは結構大事だよね。

【俺ガイル】は言わばサブキャラでさえ本当に【人間臭い】ので俺自身にとっても勉強になってありがたいです。

さて最後の結論は俺の好きなエンタメ、落語のオチからいただきますか。

 

 

鰍沢(かじかざわ)

 

日蓮宗の総本山の身延山へお参りに行った旅人の話。

江戸から山梨の身延へ参詣するには当然昔だから徒歩です。

いきなり身延の本山には行かず途中の小室山で【毒消しの護符】という物をもらって行くのが当時の習わしです。

この【毒消しの護符】というのは今でも売っていますが様々な病気などに飲むと効くといわれているもので

今はオブラートにお経のような物が書かれていますが当時は椿の葉っぱだったようです。

それをいただいていざ本山をめざして歩いているところ猛吹雪に旅人が襲われました。

旅人は当然身延山を歩いて参詣するくらいですから日蓮宗の信者です。

『南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経』

と【お題目(おだいもく)】を唱えながら歩いていると遠くに明かりが見えた。

地獄に仏とは正にこの事だ。【お題目】を唱えていたからだ。ありがたいと思った。

その明かりの所にいくと一軒のあばら家が。

中の人に事情を話すと何もないですが雪風は防げるでしょうから家の中にどうぞと言われた。

この旅人、江戸の商人でお金をかなりもっていた。

それを見たあばら家の住人が金を奪おうと旅人に毒を酒に一服もった。

そうとは知らずに酒を飲んで隣の部屋で寝ていた旅人。

気付いたら身体がしびれて動けない。

とっさに小室山でもらった【毒消しの護符】を飲む。

すると身体が動く。

慌てて外に逃げ出す。

外は猛吹雪

旅人に気づいたあばら家の住人が猟銃を手に追いかけて来る。

旅人は必死に逃げる。

すると前には崖。

下からは川の流れる音がする。鰍沢だ。

前は高い崖。

後ろからは自分を殺そうと鉄砲をもって追いかけて来る。

このままだと殺されてしまうと思い旅人は

『南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。』

と【お題目】を唱えながら崖下に飛び込む

山梨というのは今でもそうですが林業が盛んで切った材木をいかだにして川で運んでたの。

旅人が飛び込んだ瞬間、鉄砲を撃たれた

その弾が係留してあったいかだに当たった。

それで材木が丁度、旅人の下に勢いよく流れて来た。

必死にその材木をつかむ旅人

『南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。』

なんとか一命をとりとめた旅人

最後に一言

 

 

おざいもく【お題目】で助かった。ありがたい。

 

 

お後がよろしいようで。