人生の分岐点は一体どこにあるのだろう。
なんかさぁ四十五歳の今でも思うのよ、俺。
あっちの娘と付き合っていたら今頃こうだったんじゃ無いか?とかってね。
そこそこの金持ちには成っていただろうけど、ただ横須賀のマイルドヤンキー路線まっしぐらで、ひき肉にされたり肩がハンバーグになっていたりして城ヶ島でフルーツバスケットされていた恐れはあるな・・・夾くん!いかん!十二支の呪いを解いてスピードの向こう側から帰ってこよう。
そうそう、【比企谷八幡】はさ、どの辺りで【雪ノ下雪乃】を選んだのであろうか?
と言うかゆきのんルートに入っていったのかなと。
俺、ゲームの【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】二本全部クリアしたよ。
就寝時に寝ながらやってたんだけどさ、その俺の様子を隣でうちのナツタリアがスマホで撮ってて、その動画が超キモイの。
グフッとか、えへへとかニヤニヤしながら笑ってるのよ。自分自身に憤怒を感じたね。
いやいやこれじゃない。こんなある意味自分の痴態を晒すオッサン勇者の話を語りたいんじゃないの。
そう!ゆきのんルートな!
あ!これは現在までに出ている【俺ガイル】に対してだよ。
【渡航】先生【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結】の続き心待ちしております。
よし!ちゃんとまた言えたぞ!
さて本題に。もちろんメインヒロインである【雪ノ下雪乃】とのラストは【既定路線】なのは分かってはいる。
また彼【比企谷八幡】は【妹属性】で【妹】の【比企谷小町】が【川崎沙希】のエピソード時に語っていたが、両親が共働きで寂しい時に家出して兄が迎えに来てくれた。その後、兄は先に家にいるようになったと。
この様に【比企谷八幡】は【妹】の【孤独】に対して【寄り添って】あげられる【優しさ】を持つのもその一つだろう。
ね、サキサキ!
『サキサキ言うな。』
もう、またツンデレなんだから!
でも、あえて考えてみたい。これ何となく心では分かっていても説明するのが難しいんだよな。
ただ俺が思う【分岐点】。
カッコ良く言えばターニングポイントは文化祭の時なんじゃないかなって思う。
『チャァニンポイン』
クぅ~、カックィイ~、フゥ~!発音ネイティブぅ!ついパリピになって怪しげで癖になるダンス踊るところだったZ。軍師が居て良かったYo!ピッキピキのハッピーアラウンドっと!うちの輩はダンスのあの足をダンダンってのが好きで、おれはエンディングのマッシュの一人でノリノリなのが好・・・ごめんヲタクで。
トークをルィチャーンして、この時に【比企谷八幡】と【雪ノ下雪乃】は文化祭実行委員で共に【苦労】した。
この時【由比ヶ浜結衣】はクラスの出し物でほぼほぼこの二人の【苦労】の内情をしらない。
仮に知っていたとしても【実体験】として【共有】をしていない。
この【苦労】の【共有】が【比企谷八幡】と【由比ヶ浜結衣】との間にはこの時点で無いのである。
もちろん各々の【立場】や持ち場があるので仕方ないのではあるが。
同じ【体験】の【共有】って結構【心理的】にでかいよな。いわば【戦争】における【戦友】みたいな感じかな。
あの速度だっけ?喜屋武・リーヴ21とサンド・バック的な人が演じてたのあるじゃない?スピード落とすと爆発。科学戦隊的なのさ。で、同じ危険を味わったから愛・生きているみたいなさ。
崖っぷちだか、つり橋効果だっけ?知らんけど。・・・
『あのさ、オッサン!いい加減にしなよ。何回も言うけどさ、このアニメ見ている人達は昭和生まれより平成生まれの方が圧倒的に多いんだよ!・・・けど、まぁアタシは嫌いじゃないけどさ』
またまたツンデレなんだから。
まぁ余談は置いといて。この時に【比企谷八幡】は【雪ノ下雪乃】の惨状を見て語りその一で述べたようにあの行動を起こすのだが。元々同じ【奉仕部】で共に活動してきて彼女の【行動】や【信念】に【共感】する部分も有った。
もちろん【由比ヶ浜結衣】も何もしなかったわけではなく【比企谷八幡】と共に学校を心労で疲れ果て休んだ【雪ノ下雪乃】の家を訪ね、彼と彼女を【叱咤】した後、黙って彼女に寄り添う事によって彼女を【慰めている】。
この事によって【俺ガイル】におけるここのエピソードの【裏テーマ】(これも探すと面白いよ)の【絆】が【由比ヶ浜結衣】と【雪ノ下雪乃】の間で深まったと言える。
この後、文化祭のエンディングセレモニーの時間を稼ぐ際に初めて【雪ノ下雪乃】は【他者】である【由比ヶ浜結衣】にバンド演奏のボーカルを頼み【比企谷八幡】に【相模南】の捜索の依頼をしている。
絆音楽な。ジグザグ行こうな。
『キラキラドキドキしたい』
悪い。直ぐワード拾っちゃう。バン!っとどり~むから覚めて。
え~ここに彼らの【絆】が深まった事ともう一つの【裏テーマ】である【成長】が見て取れる。
今まで【雪ノ下雪乃】は孤高の存在として寄る辺がなくとも立ち続ける事に、ある意味、【美徳】さえ感じていた。
むしろ【他者】に頼る事は【悪】とさえ思っていたのかも知れない。
それも仕方が無いのかも知れない。彼女の今まで歩んできた過程を考えれば尚更だ。
彼女の持つ容姿や能力に対して【他者】は【妬み】しか持てなかったからだ。
けれど初めて【信頼】できると【認識】した。
言い換えれば【わかった】のである。
だからこそ【他者】に彼女は助けを求めたのである。ここに彼女の【成長】が見て取れる。
また【比企谷八幡】も彼女の為に【期待】に応えたいとの【成長】が有ったのではないか。
しかし【絆】と【共有】という点ではどうだろうか?【雪ノ下雪乃】と【由比ヶ浜結衣】との間では【雪ノ下雪乃】の家に行き、叱咤し、彼女の心に寄り添った事によって【絆】が深まったと言える。
【雪ノ下雪乃】と【比企谷八幡】の間にも文化祭実行委員会の【苦労】を重ね、語りその一で述べたあの件によって【絆】が深まったと言えよう。
これ方向性としては【雪ノ下雪乃】から二人に対してって方が強いのかな。
では【比企谷八幡】と【由比ヶ浜結衣】ではどうであろうか。確かに【由比ヶ浜結衣】から【比企谷八幡】に対して
『待っていても来ない人にはこっちからいくの』
(ここが彼女にとっての一歩前に行くという【成長】だったのかもしれないが。)とのラブコメ展開は有ったが実際の【苦労】と【共有】は無いのである。
『そうだ』
ここのガハマさんクソ可愛いんだよ。俺も一緒にハニトー食べたいよ~。いかん、いかん。パンだけに頬をパンと叩いて。
その後の顛末においても彼女達二人はバンド演奏の見事さに全校生徒から喝采を浴び、【比企谷八幡】は【相模南】を連れて来るために言った事で逆に全校生徒から悪者にされていた。この時【由比ヶ浜結衣】はそれを【黙認】していた。対して【雪ノ下雪乃】は
『どう?全校生徒から嫌われた感想は?』
と【比企谷八幡】を【揶揄】している。
これ人によって考え方とか違うとは思うけど【黙って】【傍観】されるのって一番辛いんだよな。
確かに中途半端にかばわれるのを【比企谷八幡】は好まないのかもしれない。
【戸部】をはじめ他の人から聞いた【相模南】に対する彼の言葉も酷かったのかもしれない。
けれど【比企谷八幡】と【由比ヶ浜結衣】との間に【苦労】と【共有】が有ったのならば、私だけは【信じる】という【絆】が深まり【黙認】という形にはならなかったのでは無いかと思う。
ただ後で語るが【由比ヶ浜結衣】も【比企谷八幡】同様【わかる】人なので【比企谷八幡】の【心情】を【察し】【わかった】上で【黙っていた】とは思うのだが。
また逆に言えば【雪ノ下雪乃】が【比企谷八幡】を【揶揄】した事は彼の行った事を【認めている】【わかった】からこそ言える事であって、この事によって【比企谷八幡】は全校生徒から悪者になっても【救われた】のだと思う。
彼の弁はこうである。
『認められるっていうのは良いことだな』
人間というのは彼がいくら【ぼっち】に慣れているとしても【承認】されたいと思うものだ。
所謂(いわゆる)【承認欲求】というやつだ。
【シュレーディンガーの猫】だっけ?
原作やあの江ノ電の横を男子高生が全力疾走してきみのせいとか言ってTariするのに出てくる(こちらと俺ガイルで私は青春二大巨頭と言っている。決して彼は自転車部では無く君が好きだとも叫んでない。ジャストビコーズだが。)物語でも言っていたけど。
その前に、ここで【シュレーディンガーの猫】について軽く説明してみよう。
【シュレーディンガー】っていうどこだかの博士が実験したらしいのよ。
何かの箱に猫を入れてその中に一時間に一回だか毒ガスが出るんだか何だからしいの。
怖い話だね、まじょからガスマスク買わないとな。
違うの違うの!と気を取り直して。
で蓋を何時間に一回開けて生死を【確認】するのさ。
要するに蓋を開けて【確認】しなければそこに猫の生死は【確定】せず【存在】は【認められない】て事かな。
だから【確認】されない限り【存在】は【認められない】って事。
【存在】を【認められない】ってのは悲しいよね。
もはやそこに【居ない】って事と変わらないもん。
逆に言えば【比企谷八幡】は【雪ノ下雪乃】に【認められた】事によってそこに【存在】しているという事になる。
幾年も孤独と己とに闘い続けてきた【ぼっち】の彼にとってこれほど嬉しい事はあるのであろうか?
【苦労】を【共有】し【成長】し【絆】を深め【認められた】。
ここがやはり【比企谷八幡】が【雪ノ下雪乃】を選んだターニングポイントなのだろう。
そこに自分がいる事を認めてくれた女(ひと)がいてくれたのだから。
最後に雪ノ下雪乃の言葉を書こう。
『今はあなたを知っている』