悔いある故にはやる心。
今回は【比企谷八幡】の対極にいると言って良いといえる【葉山隼人】を語ってみよう。
言わば【比企谷八幡】が【陰】で【葉山隼人】が【陽】。
イニシャルも同じ【H・H】である。
H2じゃないよ。なんか野球とかしそうになちゃうし物凄いスピード出そうじゃん。それに車は横滑りもしな・・・
『ケプコンケプコン』
これは【雪ノ下雪乃】と【由比ヶ浜結衣】にも同じ事が言える。
対比として面白い。
このイニシャルの事で一つ余談を。
千葉村での林間学校の時に【戸部】から好きな人の事をイニシャルで良いから教えてくれと言われ彼は【Y】と答えている。これって【雪ノ下雪乃】あるいは【雪ノ下陽乃】を連想するが同じグループの【由比ヶ浜結衣】と【三浦優美子】も【Y】である。聞いた【戸部】からすればむしろ接点のあるこっちの二人の方が想像しやすい。
うまいなぁ【渡航】先生。
話を戻そう。
彼は【比企谷八幡】の【自力本願】対して【他力本願】であると言えよう。
ここでどちらの方が正しいのか?という主張はしない事にする。
『君はどうなんだ?』
イケメンには答えたくありません。卑屈でごめんね。
【葉山隼人】はチェーンメール事件の時は友達を【信じたい】と言い、進級時の文理選択の時も自分で選ばない又は選べないと言った。
誰がやったのかはわからないがチェーンメール事件の犯人は彼らではないと【信じたい】。
『悪い奴は居ないと思うんだ』
と言い、
『それしか選びようが無かったものを選んでもそれを自分の選択とは言わないだろ』
と、誰かがこう求めているから【自分】はこうするしかない。
ここに【主体性】は無く【他者】に【答え】を、【願い】を委ねてしまっているのだ。友情を【信じる】。【自分】の【宿命】を【使命】だと感じ期待に応える。
ジャンプ的ですな。正義・友情・勇気みたいなね。
『俺は海賊王になる』
手が伸びちゃうもの。ちゃんと手を縮めて話も戻そう。
一見、聞こえは良いが【自分自身】後悔をしないのか疑問は残る。
【自分自身】で選択したものは【自分自身】の【責任】でしか無いが【他者】に委ねてしまった時に果たして納得が出来るのであろうか?
そもそもよく浮気された奥様が言うのは(僕はそんな事をした事ありませんよ。うん。多分。いや、まぁちょっとは覚悟しておけ)【信じていたのに】だ。
これ言葉としておかしいらしい。
【信じる】っていうのは、たとえ何が有っても(浮気をされていたとしても)その人を【信じる】事で【他者】が自分の【信じた人】を罵って事実を突きつけられたとしても自分だけは【信じる】という事で簡単に変える事が出来ない重い意味なのである。だが大抵の人は何か有ればあいつが悪いとか、あいつがこうしたからこうなったと言いがちである。
何故か?それが一番【楽】であるからだ。
逆に言えば自分自身が【責任】を取らないで済むのである。
いわば【無責任】って事。
またもう少し突っ込むと【親鸞】の教えに人には仏性があり真の意味で【悪人】はいないので【阿弥陀仏】が救ってくれる。
言わば【他者】に【悪人】はいないと言っているわけだ。
この【無責任】と【信じたい】が【他力本願】の性質であり、意味である。
『俺は信じたい。』
これだから又してもイケメンは。
でもね、これが【悪い】って言いうよりも世間一般はそうなんじゃないかなって思う。あまりにも【他者】を【信じ】ないのもどうか?とは思うよね。しかも世の中ってのは【正論】や【真実】だけでは通らないし、みんながみんな【責任】取りたい訳じゃ無いのよ。
言わば【曖昧】さがあるから【他者】の【嫌】な所を見ないで済むし【自分】の【嫌】な所や【弱い】所を気にせずに生きていけるのよ。
また【他者】とも上手く付き合っていけるの。
面倒な事とか考えないで楽しく生きて行きたいって思うのも人だし、【他者】がこうしてくれたらとか、こうなってくれたら良いなって思うのが普通ちゃ普通なのよ。
【比企谷八幡】の願いは【究極】であり【葉山隼人】の【願い】は【普通】であり【希望】なのさ。
だから、みゃ~もりが原稿が上がってたらなって思うのも普通なのよ。ぽんかん⑧先生!リアルに彼女と付き合いたいと思ってしまいました。場が白けたので話を戻そう。
【葉山隼人】は弁護士の【息子】でおそらく【一人っ子】である。知らんけど。
彼は生活面での【苦労】はほとんどなく、言わば【世間しらず】の【お坊ちゃん】である。
亀には乗ってないけどね。そもそもボウタイっておじいちゃんか、どうゼミの大泉さんくらいしかw案ずるな受験生!いかんいかん。他力本願の話しをしていたから危うくお遍路に行かされるところだった。サイコロを振りなおして。
【葉山隼人】に戻ろう。
ここから推察すれば生活水準が高く、故に【プライド】も高い。(雪ノ下陽乃もこう証言している)勿論、彼の能力や容姿が良いのは周知の事実だが、その事に対して【周囲】は【葉山隼人】に【合わせて】くれた。
または彼の意見や態度を【尊重】してくれたのでは無いかと思う。だから【周囲】は彼に取って【良い人】しか居なかったのではないだろうか?
だからこそ【葉山隼人】は【他者】を【信じる】という【他力本願】なのではなかろうか?
この【成功体験】が上手く行かなくなった時に彼は初めて【苦悩】を知る事になる。【雪ノ下雪乃】が小学校の頃におそらく、いじめを受けていたのであろう時に彼は【周囲】の友達に【雪ノ下雪乃】を一緒の仲間に、もしくは仲良くしようと【周囲】の友達の【感情】も【わからず】に【無責任】な事を言っていたはずである。
【みんな】の【葉山隼人】の俺が言うのだから友達は聞いてくれるに違いない。
答えは否である。
これは【鶴見るみ】の時にも同じ過ちをおこしている。
これは、言わば俺の言っている事を【わかってもらいたい】だね。
それまではその【やり方】で【成功】していたのだろう。
彼の能力【ザ・ゾーン】によって!ゴゴゴゴゴゴゴ・・・説明しよう。この能力は男を闘わせ呼び込み組み合わせる・・・タイムゾーンな。若い奴知らねぇって。それならセクゾの方が・・・ごめんなさい。つい無駄!な事を。
しかしある程度それが通じるのは【葉山隼人】の【意】を酌んでくれる者。
言い換えれば【好意】を持っている者だけで【葉山隼人】に対する【好意】よりも、いじめの対象者に対する【悪意】や【妬み】が強い場合通じないのである。
また【みんな】の【葉山隼人】が【特定】の【女の子】を【庇った】事で【余計に】【恨みを】【増幅】させてしまったのである。
『アイツ、ちょっとかわいいからって葉山君にあんな事言って貰ってムカつく!』
的なね。
特級呪物で領域展開だな。トンカチで釘を打つまである。
紅一点に喜びつつ帳が下りる前に話し戻して、しかし人間というものは簡単に【成功体験】を忘れられないのである。
だからこそ【葉山隼人】は高校生になっても同じ過ちを繰り返すのだ。
彼は、やはり【他力本願】で【プライド】が【高い】が故に【沼に落ちた人を助けるのに自分は高い所に居て上から引っ張り上げよう】とするのだ。
確かにいじめられている彼女達に対して【葉山隼人】は何の【責任】も無い。
言わば、いじめている方が【悪い】という【責任】と、いじめられている方が【悪い】という【責任】としか【認識】出来ない。
言わば、そういう風にしか【わからない】のである。
イジメカッコ悪い!ゾノさんが言ってましたね。・・・だから若い奴知らねぇって。
『ん、んっ!』
可愛く咳払いして、ここに第三者である自分に【責任】が無いので言うなれば【無責任】な事が出来てしまうのだ。
【葉山隼人】が、もし【自力本願】なのであるならば【雪ノ下雪乃】の身になって考え【共に】いじめられるか、いじめている方を殴ってでも辞めさせ【葉山隼人】自身が嫌われ【泥】を被ってでも【雪ノ下雪乃】を救ったのであろう。
【比企谷八幡】の様に。
彼は【雪ノ下陽乃】に
『まだ怒っているの?』
と問うている。
その事が【葉山隼人】の中では【わからない】ので彼はずっと【苦悩】し【悔いて】いるのだ。
何故なら【葉山隼人】は目の前にある事や【他者】に対して彼の生い立ちや生活環境などでの【成功体験】が有るが故に、ある意味【幻想】や【理想】を抱いているのであろう。
言うなれば【他力本願】が求める【極楽浄土】に居るのだろうし、そうで有って欲しいと【願う】からだろう。
しかし現実の【娑婆世界】は【苦】に満ちている。
しかも【他者】の【心】は【簡単】には【変えられない】し【変わらない】のだ。彼、【葉山隼人】の【願い】は【幻】になってしまう事の方が多い。
だが人間は【夢】や【希望】【救い】が無ければ生きて行けないのも【事実】である。
【真実】が【残酷】なのであれば【嘘】(夢や希望)は【優しい】のであろうとは【比企谷八幡】の弁である。
ここで私の考えを述べるのは野暮というものだろう。
『コイツジブンニヨッテテヤバイヨ~!』
うるさい!自分の国に帰れ!帰国が済んだので話戻りま~す。
【葉山隼人】は【自分】を【わかっている】が他者の【心理】や【感情】が【わからず】また【自分】の【願い】を【わかってもらいたい】人では無いだろうか?
この【自力本願】の【比企谷八幡】と【他力本願】の【葉山隼人】の対比も深いね。深すぎてダークサイドに落ちて全身真っ黒でコホーコホーって呼吸しそうだもんな。ジェダイとベイダーは表裏一体。依田さんが言ってたようなw
締めは癪だがイケメンさんにお任せしよう。
『俺はあの時、本気で止めるべきだった。』
そろそろ結論を言おう。
やさしい世界であるはずだと思ってもやはり心がはやる。