おもてなしは誰がするのか? | かしのたかひとマインドマップ

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かもめ地域創生研究所
理事
樫野孝人のブログ

流行語大賞にもなった「おもてなし」。
観光においても「日本のおもてなしは素晴らしい」と
強みとして語ることが多いと思いますが・・・。

先日、東京出張した際にこんな事がありました。
大きな荷物を抱え、幼児の手を引き、ベビーカーを押す外国人女性が
右往左往していたのです。

その女性は、今いるところから20m先(自分が見える範囲)まで荷物を置きに行き、
急いで元いた場所に戻り、
今度は子どもとベビーカーを荷物の場所まで連れていく
という往復作業をしていました。

そして品川駅前の信号の所に来ました。
とても横断歩道を渡って、引き戻し、子どもを連れていく一連の
往復作業を一回の青信号では出来そうもありません。

でも、通勤で忙しい人々は、誰も声すらかけなかったのです。
きっと、この外国人女性は「日本人って冷たいね」と
思ったのではないでしょうか?

これじゃ日本のイメージが悪くなると思い、
勇気をもって(笑)、声をかけて荷物を改札までお持ちしましたが、
おもてなしって、お店や観光ガイドの方の接客だけではなく、
本当に日常の街の中で行われる「ささいな気遣い」だと思います。
「ちょっとだけ余計なお世話」かもしれません。

誰かが手厚くサービスするのを期待するのではなく、
毎日みんなが、ちょっと他人に優しくするような街になると
もっと気持ちの良い街・国になると思いました。

私も毎日出来ているわけでは無いので、
この出来事をきっかけに少し気持ちを入れ替えようと反省しました。