先日、加勢牧場にお問合せがありました。
「お宅の牛に与えている飼料に遺伝子組み換えのトウモロコシは入っているのですか?」
というお問合せです(´・ω・`;)
これはなかなか答えにくいのですが、
「加勢牧場は牛達に遺伝子組み換えの飼料を与えています!」
と、言わざるを得ませんでした。
まあ、正確には
「遺伝子組み換えのものを与えたくなくても、与えてしまっている」
という現状なんです。
日本で畜産を行っていくうえで、遺伝子組み換えを行ったトウモロコシを食べさせないというのは物理的に相当難しいのが事実です(;´Д`)
まず、遺伝子組み換えとはなにか?
トウモロコシや大豆がその代表例ですが
「病気に強くする」「大きく成長させる」「成長を早くさせる」
ために、遺伝子を操作したものです。
これは交配による「品種改良」と同じ意図で行うのですが、交配による品種改良は「運」などの偶然性が必要になり、さらには膨大な時間がかかります。
遺伝子組み換えは、目的の性質をもった農作物を短期に確実に作ることができるのです(゚Д゚)ノ
ただ「人体への影響」が気になるところですよね?
一応調べると、日本では1996年から遺伝子組み換えの商品が流通しており
2015年現在は、日本国内で流通しているトウモロコシの80%、大豆に至っては90%が遺伝子組み換えのものになります。
一応「遺伝子組み換えではない」と表示に書いてあっても、5%までは含有して良いってことになっています(;´Д`)
調べていてビックリしました(;´∀`)
これだけ「遺伝子組み換え」の商品が世に出回っており、流通開始から20年近く経過しているものであるにも関わらず、
人体に悪影響がでたという報告はまだ1つも無いそうです(@_@)
まあ、正確にはまだ分からないということでしょうね(;´∀`)
加勢牧場としは、お客様が「牛さんたちに遺伝子組み換えじゃないトウモロコシを与えて欲しい」というのであれば、そうしたいところです☆
しかし、専門家の話だと残念ながら、遺伝子組み換えをしていない飼料を購入することはほぼ不可能だとのことと、「遺伝子組み換えはイヤだ」とかって言っているのは時代遅れだそうです(´・ω・`)
理由は、トウモロコシも生き物だということ。。。遺伝子組み換えをしたトウモロコシと、遺伝子組み換えをしていないトウモロコシが交配したら、遺伝子組み換えをしたトウモロコシの子孫が出来るわけで、これだけ世に普及している「遺伝子組み換え」のトウモロコシ。。。時間が経てば経つほど広まって行くのは当然のことだそうです。
しかも、遺伝子組み換えを毛嫌いしている人たちだって、結論から言ってしまうと日本で住んでいる以上、よっぽど気を使っているんならわかるけど、普通に外食とかしているんだったら絶対に口にしているんだから、もうあきらめなよ(´∀`)
とのこと(;´∀`)
まあ・・・それは置いといて
遺伝子組み換えじゃないトウモロコシを牛さんたちに与えるのなら、最終手段として自分たちの手で作る・・・って話になりますが
「遺伝子組み換えじゃいと、農薬とかかなり使うし、そうすると残留農薬が心配になるでしょ? そしてそのトウモロコシを作るための機材や人件費が商品価格にプラスされるわけだけど、どうよ?」
って話になったわけで、加勢牧場としては、
「これはすぐには着手はできないかな・・・(~_~;)」
というのが本音ですね(ノД`)・゜・。
そんな中で、今後の加勢牧場の対応としては
「加勢牧場は遺伝子組み換えの飼料を、牛達には与えたくはないのだけど、与えてしまっています」
「それを知った上で購入してください」
という事実を公表することくらいですかね(~_~;)
非常に言いにくいですが、事実は事実です(;´Д`)
しかし、「食の安心・安全」というものは、知られたくない情報もしっかり公開することからスタートだと思いますし、僕がお客様の立場だったら絶対に言って欲しいと思ったので、公表させて頂きました(゚Д゚)ノ
こんなんですが、今後ともご愛顧頂けたら幸いです(;´∀`)