森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大不幸を上回る巨大な不幸」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大不幸を上回る巨大な不幸」

 イギリスの哲学者・経済学者であるアダム・スミスは、「卑しくても大財産があれば必ず大不幸がある。1人の富者があるためには、500名の貧者がなくてはならない」と述べています。

 

 アダム・スミスは18世紀に活躍した学者ですが、これはまさに現代の格差社会を予言したかのような発言です。これと同じ発言として「1人のホリエモンをつくるために、1000人のホームレスをつくって良いのか」があります。

 

 ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏は、時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされた時期がありました。堀江氏はマネーゲームに長けた人物でしたが、新しい形の相場師に過ぎず、社会のためになるものは何も生産していないからです。

 

そして、アダム・スミスが指摘する大不幸というのは、堀江氏が若い人を中心に、憧れの存在に思われたことです。もちろん堀江氏が「俺みたいになれ!」と言っていたわけではありません。若い人が勝手に憧れていただけなのですが、そんな風潮そのものが大不幸なのです。

 

 マネーゲームに長けている人物ばかりが世の中に蔓延したら、地道に働くことなどバカバカしくて誰も思わなくなります。それに誰もが堀江氏のように莫大な利益を上げられるわけではなく、むしろ大損する方が圧倒的に多いのです。

 

 こうした現象を自己責任として野放しにすれば、やがて取り返しのつかない大不幸を上回る巨大な不幸が訪れることを強く認識してください。