森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫉妬が会社の方向性を狂わせる」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嫉妬が会社の方向性を狂わせる」

 ギリシャの哲学者プラトンは、「嫉妬深い人間は、自ら真実の徳を目指して努力するよりも、人を中傷するのが相手を凌駕する道だと考える」と述べています。まさしくその通りで、努力よりも中傷し足を引っ張るほうがラクだからです。

 

 相手をうらやましく、同時に悔しいと思ったら、粉骨砕身努力して相手を追い抜くことが正道です。しかし正道を貫くことは非常に疲れるものです。それに、周囲がもたらす相手への評価が納得できなければ、一太刀(ひとたち)浴びせないと納まりがつかないのでしょう。

 

 以前、嫉妬に関する男女差についてお話ししましたが、女性よりも男性のほうが、はるかに強く怖いことは良く知られていることです。

 

女性の嫉妬は、他人と比較したときの見た目の優劣や自分に対する周囲の扱いに対する不満が原因である場合が多く、何かの別なもので不満を埋めることができれば、嫉妬は解消されるようです。

 

それに対して、男性の嫉妬は、極端に言えば命にかかわる問題であるからです。ビジネスの現場で最も分かりやすい例は出世競争が原因の嫉妬です。戦国時代なら敗者は殺されますが、現代でも何らかの不利益を与えられる可能性が大きいからです。

 

 しかし、これも以前お話ししたことですが、嫉妬心が原因で会社の方向性が狂う可能性があるのです。企業トップはこうした心理に目配りし、常に是正しなくてはなりません。しかしもし、是正が不調に終わる可能性が高ければ、「排除」という非情の選択肢を採用することも忘れないでください。