森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分から頭を下げる大人物」
悪いことをしても決して謝らない国民・民族というのがいます。例えばアメリカ人などは、「謝るということは自分に非があることを認めたことだ」として、仮に自分に非があることでも、謝罪したら負けと頑(かたく)なになります。
中国人は、自分に非がありそれを責められると「あなたは私を馬鹿にした」として、話をすり替えて逆ギレするそうです。さらにアラブ民族になると、例えば人から借りたものを壊しても、「これは壊れる運命にあった」として、やはり一切謝罪しないといいます。
しかし日本人は、仮にすれ違った際、肩がぶつかっても、ぶつけられた方が謝ることは往々にしてあります。それでその場が丸く収まるからです。そして大人物になればなるほど、自分から頭を下げるものです。
その理由は、自分自身に確固たる自信があるからです。そのため自分が悪ければ言うまでもなく、悪くなくても「こちらにも落ち度があると思います」として堂々と謝ります。
そして些細なことに執拗にしがみついたり、非を先に認めさせた方が勝ちと言ったり、「壊れる運命にあった」などと言い訳をすることなく、一切を水に流し、1から出直すことができるのです。
そしてにっこりと握手をします。それが次へのステップのスタートとなるのです。どうしても譲れないもの以外は進んで譲ってこそ、未来は明るいものになることを肝に銘じておきましょう。