森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力も才能の1つ」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力も才能の1つ」

 手相を見ることを特技としている飲食店のマスターなどが、お客様の手相を見て必ず言う決まり文句は、「才能は人一倍あるんだけど、努力することが嫌いみたいだね」です。これほど誰にでも身に覚えがあり、言われて悪い気がしない“魔法の言葉”はないでしょう。

 

 まさに“人たらし”の商売人らしい秀逸な言葉で、「自分には奥に何かきらりと光る才能がある」と自惚れている人の自尊心をくすぐりながら、その才能が開花しないのは努力していないからで、「努力さえすれば……」という誰もがする言い訳を先回りして言うことで、うだつの上がらない人を良い気持ちにさせてしまうのです。

 

 そしてこれは、コミュニケーション術の基本の1つでもあります。まずは褒めて(才能は人一倍ある)、その後に欠点(努力しない)を指摘すれば、人間はその欠点を納得してしまうからです。

 

 でもこういう人は遅かれ早かれ「退場」を余儀なくされるでしょう。なぜなら努力も才能のうちだからです。つまりどんなに素質があっても一切努力をしなければ、才能は絶対に開花しません。

 

 歴史上の人物の中に、サヴァン症候群になっている人で、努力を一切せずその天才性を発揮した人が何人かいますが、ほとんどの天才は、努力の質も量も、天才のなせる業としか言いようのないレベルを実行し天才性を発揮しています。

 

 こうしてみると努力も才能の1つで、ジグソーパズルの重要なピースなのです。「才能は人一倍あるんだけど、努力することが嫌いみたいだね」とお世辞を言われ、「舞台が整ったら全力投球しよう」と考えている人は、死ぬまで努力しないで終わることを強く認識してください。