森羅万象から学ぶ人生羅針盤「失礼な観察をしない」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「失礼な観察をしない」

 私の友人は、心理学者や脳科学者(認知科学者)が大嫌いであると公言しています。その理由は、他人の一挙手一投足に対して「ああいう目の動きをする場合は嘘を隠している」とか「指先の動きに焦りが表れている」などと、余計なお世話としか言いようのない指摘を、一方的にしてくるからだと言っています。

 

 それでもプロの心理学者や脳科学者であれば、自らの研究やなんらかのエビデンスを示した論文を元に発言しているので、百歩譲って我慢できると言いますが、聞きかじり程度の知識で悪口めいたことを言う素人は我慢できないと言っています。

 

そういう人は、いわゆる“心理ゲーム”と称したゲームをやりたがるのですが、大抵「それはあなたの隠れた性癖だ」とか「人間性に裏表(うらおもて)があることを表している」といった悪意のあるオチをつけて、人の気分を害するのです。

 

 まさにこれは罵倒されているのと同じ気分になります。得意気になって浅はかな知識を披露している人間は、自分の発言が一口メモ程度の豆知識だと気付かないのです。それなのに、他人のしぐさや発言に対して不要な指摘をすることは、相手にしてみれば喧嘩を売られているのと同じです。

 

 もしちょっとした心理学や脳科学の知識があっても、それは胸の奥に秘め、決して失礼な観察をしてはいけません。ましてや言葉に出せば、それまでに築き上げた人間関係が一瞬にして崩れ去ることを肝に銘じておきましょう。