イザナミ(女性)が右回り
→「霊が切れている」=“みぎ(右)”
イザナギ(男性)が左回り
→「霊が余っている」=“ひだり(左)”
そして巡り合った瞬間に
イザナミが先に「まぁ、いい男?」と告白し、
その後イザナギが「君こそ素敵な乙女だ」と応えました。
そして“まぐあい”に至るのですが、
生まれたのは「不具なる子(ヒルコ)」。
その原因は、
「女先立ち言えるはふさわず」
——女性が先に声をかけたことだ、とされています。
◆え?女性が先じゃダメなの?
と、つい現代感覚で読みたくなりますが、
そこが 太安万侶の仕掛けた知恵の罠 なのです。
この物語の本質は、
「男女の上下」や「性の優劣」ではありません。
◆コトタマで読み解く“まぐあい”の真理
伊邪那美=女性=母音(縦の列)=宇宙
伊邪那岐=男性= 父韻(横の段)=人間の意志
そして、まぐあいによって生まれるのが 子音=子ども 。
例:
「タ」は、T(父韻)+A(母音)で生まれる。
でも、A(母音)+T(父韻)=AT(タにはならない)
つまり、順番が逆では “響き” が整わない のです。
◆宇宙の本質は、受容の場
宇宙は、常に“受け取る”側。
何かを始めるのは、人間の意志(父韻)から。
つまり、主体的に動くこと=宇宙との調和 なのです。
この神話は、
・ 音の順番(コトタマの構造)
・ 宇宙との関係性(人間の在り方)
という 2つの暗示 を、
「まぐあい」というストーリーに託して
後世に伝えています。
太安万侶さんは、
神話にみせかけて(暗号かけて)
必要な時期がきたら
その真理が、花開くようにしかけたんですね。
(コトタマ案内人 佐藤智江)

『2019年春の青春18きっぷ第1段:平成最後の朔日参り〜新年号【令和】発表の旅』
牡牛座満月明けた2017年11月5日(日)の朝を迎えています☀️