君がいいんだ 101 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

「それにしても、本当にこれでいいのかなぁ」


「しょうがないだろう」


雅紀がそれでいいって言ってるんだから。


「それはそうだけどさ」


はぁぁ......




櫻井さんの記憶が戻り、ふたりは仲良くこっちに戻ってきた。


それはとっても悦ばしいことではあるんだけど


めでたしめでたし......と言ってしまうには、些か問題があるというか、なんというか。



「まぁくんや俺達のことを思い出す代わりに

彼女のことを忘れるなんてさ」



「彼女」とは結子さんのこと。


そして、正確に言うなら、櫻井さんは彼女のことを全く忘れたわけじゃない。


結子さんが高校の同級生であること

入院中、身の回りの世話をしてもらったこと


そんなことは覚えているのに、肝心なことは


どうして自分が怪我をしたのか

自分が記憶を失うことになった本当の原因は何だったのか


なにより、彼女がまぁくんにしたこと


まぁくんが櫻井さんを庇って傷を負ったことを、櫻井さんは何も覚えていなかった。


そして、まぁくんはそのことを


「黙っておこう」


櫻井が思い出すまで


出来ることなら、このままずっと思い出して欲しくないけど


それまでは


「そっとしておこう」




「はぁぁ......」


なんかスッキリしないなぁ......



バフッとベッドに突っ伏した俺に


「必ずしも真実を知ることが

いいとは限らないからな」


もし何かあったとしても、あの二人ならきっと自分達で解決するだろう


「なぁ」


そう言って、恋人がこれでもかってくらい優しく頭を撫でてくれた。



「そんなの、わかってるし」


それくらい俺だってわかってるんだ。


わかってるけど


「今度まぁくんのこと泣かせたら、櫻井さんのこと」


絶対、絶対、ぜーーーったい


「許さないから!」


「そん時は煮るなり焼くなり好きしろ」


「言ったね!?本当に好きにするからね」


「おお、しろしろ(笑)」



俺達がこんな話しをしてるなんて、ラブラブのあのふたりはこれっぽっちも知らないだろうけど。









つづく