君がいいんだ 97 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

玄関ドアを開けた瞬間、自分は夢を見ているのかと思った。


目を開けたまま

立ったまま


これは夢?


そうじゃなきゃ幻か?



だって、そうだろう。


会いたいと思っていた相手が

会いに行こうと思っていた相手が


今まさに俺の目の前にいるんだから。



これこそクリスマスイブの奇跡ってやつか?



いや、そんなのどうだっていい。


夢だろうが奇跡だろうが、そんなの関係ない。



今、ここに雅紀がいる。



それが全てで、それだけが事実だ。



俺は雅紀が消えてしまわないように、思い切り彼を抱き締めた。



「雅紀……雅紀……」


「さくら、い……?」


もしかして、オレのこと


「思い……出したの?」



腕の中、雅紀の声が震えてる。



「ごめん」とか「すまない」とか、そんな言葉じゃ足りないくらい、俺はコイツを傷つけた。


悲しませて、不安にさせて


恋人なのに

恋人だけど



「雅紀……」



今は名前を呼ぶことしか出来なくて、俺は抱き締める腕に力を込めた。






つづく