君がいいんだ 96 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

櫻井の実家までわずか数十メートル。



オレが一歩歩けば、櫻井に一歩近づく。



一歩、また一歩



吐く息が白い



どこからかジングルベルの歌が聞こえる。



今日はクリスマスイブ



そして、オレの20歳の誕生日。




奇跡を期待しているわけじゃない。



奇跡なんて起こらなくても構わない。



ただオレは



オレは櫻井に会いたい。



櫻井に会って確かめたい。



いや、確かめることなんて本当は何もない。



ただオレは伝えたいんだ。



櫻井が好きだって伝えたい。





「はぁ~」


冷たくなった指先に息を吹きかけ、インターホンを押そうとしたその時だった。



急に目の前の玄関ドアが開き



「えっ、」


「あっ……」



櫻井?



慌てるように出てきたその人に



「…………!!」



オレはそのまま抱き締められた。







つづく