昼休み終了まで、あと10分足らず。
「櫻井部長、ちょっとよろしいですか?」
「ん?」
なんだ、二人揃って。
「どうかしたのか?」
「部長、」
浮気したって本当ですか?
「ブホッ……💦」
「工藤さん!」
そんな直球投げてどうするんですか!!
「だって、回りくどく言ったら伝わらないでしょ」
「それにしたってですねぇ」
おい、お前ら
「いったいなんのつもりだ💢」
吹きこぼしたコーヒーをティッシュで拭きながら、櫻井部長がギロリと私達を睨んだ。
うっ、相変わらずの眼力……
「いや……だから……そのぉ……」
「櫻井部長が浮気を……」
「俺がいつ浮気したって言うんだ💢」
俺には雅紀がいるんだぞ。
浮気なんてするわけないだろ!
「で、でも……」
「部長、この間女の人と……」
「はぁ!?女の人だと?」
あゆみちゃんが偶然目撃した内容を、かいつまんで部長に説明すると
「ああ、愛未のことか」
「マナミ!?」
「やっぱり部長、浮気してたんですね!」
「だから、そんなんじゃないって言ってるだろ!」
「それなら、そのマナミっていう人は
誰なんですか?」
「それは……」
「それは?」
「だから、その……」
「だから、その?」
「別れた女房だ」
えっ!?
「別れた、」
「女房??」
ウッソーン!!Σ(;゚ω゚ノ)ノ
つづく