言葉より大切なもの 90 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

滝沢さんの隣りにおーちゃんが座り



その隣りに僕と、僕の手を握ったままの翔くんと。少し離れて流星が。

そんな僕らと向かい合うようにカズくんと潤くんが座った。




「社長の若い頃の話しはしましたよね」


「はい……」




母さんが亡くなった後、僕を訪ねてきた滝沢さんが教えてくれた。



母さんと出会った時、父さんは既に結婚していて奥さんがいたこと。



だから母さんは、自分が妊娠したことを告げずに黙って父さんの前から消えたこと。



勿論、子供が出来たと伝えたところで、父さんにとっては迷惑でしかなかっただろうし



下手すれば「堕ろしてくれ」と言われていたかもしれない。



そういった意味では、一人で僕を生んでくれた母さんには感謝してるけど





でも、母さんはどうだったんだろう。



愛した人と結ばれることなく、呆気なく終わってしまった人生を後悔してなかったんだろうか。




「確かに、雅紀さんのお母様と出会った時

社長には既に奥様がいらっしゃいました。

でも、会う度に雅紀さんのお母様に

惹かれていった社長は……」



奥様と別れ、雅紀さんのお母様と一緒になるつもりでいたんですよ。




「え……」



父さんが母さんと?




驚く僕の隣りで、流星は俯き唇を噛み締めていた。








つづく