koi-gokoro 6 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

自分の部屋に駆け込んで、バンッと勢いよくドアを閉めた。





酷い……酷いよ



何もあんな所で言わなくたっていいのに。



今日初めて会った櫻井さんの前で、オレのテストのことなんか




「姉ちゃんのバカ!!」



もうサイテーだ!!





制服のまま倒れ込んだベッドの上。




勉強なんか好きじゃない。


英語なんか分かんない。


be動詞だとか助動詞だとか
現在形?進行形?
過去形?未来形?


もう何がなんだか意味分かんない。



だいたいオレは日本人だし、この先海外に行くことだってないだろうし(多分……いや、絶対ないない!)



英語なんか出来なくたって、別にちっとも困んないし。




……なんて言ってみても、高校受験には切っても切り離せない教科であることには変わりなくて



「あぁ……やっぱ塾行き決定かなぁ……」





大きくなったら野球選手になりたいだとか、髭の似合う社長がいいとか


中学3年生になった今もそんな夢を見てるわけじゃないけど


一年後の自分さえ分からないのに


5年後、10年後、将来自分が何をしてるかだなんて



「全然想像つかないもんなぁ……」



志望校を選んだ理由だって「家に一番近かったから」だし。



『いい?雅紀、今どき大学くらい出てないと
良いところに就職なんか出来ないわよ』



そう母さんは言うけれど、高校受験だって危ういオレが姉ちゃん達みたいな大学生に



「なれるはずないじゃん……」




小さな子供みたいに身を丸くして、自分で自分を抱き締めた。



「も……やだな……」




受験のことなんて考えたくない。



 

きつく目を閉じたその時




コンコン……




誰かがオレの部屋をノックした。







つづく