「なんだ?」
「あ……いえ……あの、午後の予定ですが……」
「社長命令」とはいえ、どうして僕がパーティーなんかに出席しなくちゃいけないのか。
潤さんにいくら聞いても「知らない」の一点張りで
挙句「直接翔さんに聞いてみりゃいいだろ」って。
だから、聞くタイミングっていうか、パーティーの出席を断るタイミングを見計らっているのに
いざとなると、さっきみたいに何も言えなくなって
誤魔化して……
結局、何も聞けぬままパーティー当日を迎えてしまった。
「あぁ……ヤダなぁ……」
仕事だと思って割り切るんだなって、潤さんは軽く言うけど
「パーティーなんて慣れてないのに……」
そもそも何を着ていけばいいのかすら分からない。
「ドタキャンしたら叱られちゃうかな……」
その朝、僕はなかなかベッドから出られなかった。
つづく