江戸時代の江戸っ子になりたい | かるがも書房店主のブログ

 Xで紹介した「一日江戸人」杉浦日向子著を読んだら、「もし生まれ変われるなら、江戸時代の江戸っ子に生まれ変わりたい。」と、浅はかにも本気で考えました。

 

 なんというお気楽、呑気、自由。それに今盛んに大事にしましょうと言われている多様性が、その江戸っ子の生き方にはあったようです。江戸時代の江戸っ子が間違ってタイムマシーンに乗って現代に来てしまったら、「生きにくくってしょうがね~や。」とか言って、そそくさと元居た江戸時代に戻るのではないでしょうか。

 

↑私だったら何がいいかな~、なんて考えました・・・驚き

 

 江戸時代の江戸に住んでいる人達が皆自由で呑気だったわけではなく、武士は役職をめぐる抗争に余念がなかったようだし、田舎から出てきた人たちは一旗揚げようと一生懸命だったのに反して、生粋の江戸っ子は宵越しの金は持たず、その日暮らしでも一向に構わず、将来のことなんか考えない。お金が欲しかったら道端で芸をして稼いじゃったりする。羨ましい限りですっ。

 

 

 おかみさんに「お前さん、お米が一粒もないよ。」と言われ、外へ出て「米つこうか、薪割ろか、風呂焚こうか」と言いながら歩けば、どこかの家からお呼びがかかる。なんて、現代じゃ考えられないですよね。資格が必要だったり、お役所から許可を得らなければならなかったりで、好き勝手に商売なんかもできないから・・・。お医者さんも資格がなくてもなれたというのだから、コワイけど、いいなぁ~。

 

 タイムマシーンで過去を見られるなら、絶対江戸時代の江戸っ子の姿を見てみたいと思った次第です照れ