今一つ盛り上がりに欠けていたWBCのジャパンが、19日午後福留の2ランで一挙に世界一に踏み出しました。1,4回イチロ-が作ったチャンスを2度生かせなかった松中がまず2ベ-ス、多村の犠打失敗でいやなム-ドを福留が一掃すると、後は里崎、宮本、西岡が連打、最後はイチロ-が左前にきっちりと締めくくって一挙5点、「今までつかえていたものが一発でスウ-とした。」との王監督の言葉どうり、日本列島をおおっていたもやもやが一気に晴れました。
それにしてもええ方も悪い方も「嘘っ。(うっそう)」の連続のWBCでした。まず一次リ-グ対韓国戦4回二死満塁、西岡の右翼右を襲うライナ-をイ・スンヨプが超ファインプレ-、楽勝ム-ドから一転緊迫した展開に、8回にはそのイ・スンヨプに逆転2ラン。それを引きずってか、アナハイムでの2次リ-グも対韓国戦2連敗。重い重い雰囲気のまま、決勝ト-ナメント出場が絶望的となりました……………が。
次はアメリカ。「米国の、米国による、米国のための大会。」のはずが、一次リ-グまさかのカナダに6-8はご愛敬としても、2次リ-グでは日本には、超有名になった迷アンパイア、デビッドソンの計らいで4-3で勝ったものの、韓国には7-3で完敗、そしてまさかまさかのメキシコ戦、かのデビッドソンにホ-ムランをツ-ベ-スにしてもらったにもかかわらず1-2。完全にあきらめていた日本に決勝ト-ナメント出場をプレゼントしてくれました。そして対日本戦2連勝、予選リ-グ6連勝負けなしの韓国が、対韓国戦2連敗予選リ-グ3勝3敗の日本に決勝ト-ナメントに1度負けて決勝にでられないのは、まさに「うっそう。」でしょうね。
それにしてもアメリカ大リ-グが世界に君臨していると自他共に認めていた「ベ-スボ-ル」の世界での、この結果は今後どのような影響を与えるのでしょうか。しかもメジャ-のアメリカチ-ムが優勝はともかく決勝戦には出られるように、同じくメジャ-の選手で固めたドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコがいるC,D組を避けた組み合わせをしたにも関わらず、そこから出場するのはアマチュアの権化「キュ-バ」です。
当初、トッププロが集う国別対抗戦の構想を「リアル・ワ-ルドシリ-ズ」と呼んでいたそうですが、それでは今のワ-ルド・シリ-ズが嘘になるのでWBCとなったそうですが、冗談ではなくなりました。頂点にたつのは日本にしろキュ-バにしろ優勝を争うチ-ムにメジャ-は2人(イチロ-と大塚)しかいません。
2006年以降のワ-ルド・シリ-ズの重みは2005年以前とはまるっきり違うものとなりました。
ル-ルや運営に関しては一方的に米国側で決められたそうです。収益配分は大リ-グが35%に対し日本は7%、投球数制限や審判の大部分を米国でとか、組み合わせを一方的に米国有利にしたなど好き勝手をやりながらのこの体たらく。現在の病めるアメリカを象徴しているのでしょうか。せめて野球の世界だけでもアメリカ球界が謙虚な気持ちになって、世界中が楽しめるル-ルと環境づくりをしてもらいたいものです。間違っても政治の世界でアメリカが行っているごり押しだけはしないように、米球界の良識を信じたいものです。さて明日の決勝戦の結果や如何に。
3月20日 決勝戦前日
これこそ極め付きの「うっそう。」ですね。とうとう世界の「王」が文字どおり世界の頂点を極めました。21日11時から4時まで純粋に野球を楽しませてくれました。華々しい活躍は新聞テレビに任せるとして、私が一番印象に残ったのは6,7回の名手川崎の3連続ファンブル、数々の美技をこなしてきた彼が逆転劇の引き金になりかねない失策。国を背負うプレッシャ-とファインプレ-の蔭に潜むプロの技の厳しさを見せてくれました。次回は2009年その後は4年毎に予定されているそうですが、サ-カ-のワ-ルドカップのように世界のビッグイベントになることを祈ります。ちなみにクラシックは第一級のという意味があるそうです。文字どうりワ-ルドシリ-ズを超えた第一級の催しになれば、サッカ-のウルグアイのように第一回優勝国日本は野球史に永遠に刻まれます。
3月22日 いささかの興奮を残しながら
参加国一覧
A組 日本 韓国 台湾 中国
B組 メキシコ 米国 カナダ 南アメリカ
C組 プエルトリコ キュ-バ オランダ パナマ
D組 ドミニカ共和国 ベネズエラ イタリア オ-ストラリア