ライブ | 行雲流水 ~所長の雑感~

行雲流水 ~所長の雑感~

松田進税理士事務所 所長の松田が日々思うことを思うままに綴った雑記帳

 昔からよくよく知っている顔なのに、実は間近に見るのは初めてなんだ。やっぱり生はいいなあ、という体験を一週間の間に三度立て続けにしました。日曜日の昼下がり、京都新聞の紙面に何気なく目を走らせていると、「日野皓正」という文字が飛び込んできました。

 読んでみると「Live Spot RAG、創業25年祭 日野皓正クィンテット 9月27日 28日」とあります。そういえば、ルイ・アームストロング、マイルス・デービス、ジョン・コルトレーン、オーネット・コールマン、アート・ブレーキーなどLPを聞いたり、ジャズ喫茶へ行ったりしてたのは何歳頃だったのかなと、急に懐かしくなりました。

 

 そこで9月27日6:30PM、木屋町通り三条上る、京都エンパイアビル5F「Live Spot RAG」へ出かけました。

 席へ案内されてしばらくすると、ウエイトレスが飲み物と食べ物の注文を取りに来ました。考えてみるとライブ・スポットなるものに足を踏み入れたのは初めてです。飲みながら食いながらジャズが聴けるのかと感心しながら、そういえばキャバレーやナイトクラブが無くなって何年になるのだろう。キャバレーやナイトクラブにはホステスがいたなあ。などと考えているうちにトランペット片手に「ヒノテル」の登場です。

 狭いライブハウスにいきなりトランペットが咆吼しました。途中、森口博子の詩の朗読に日野皓正クィンテットが絡む「詩とジャズのコラボレーション」をはさんで約2時間、久しぶりに、ではなく初めてのジャズライブを堪能しました。この帰り道、京都ホテルの東隣、アイリッシュバー「HILL OF TARA」に寄りました。ここの直輸入のギネスの生ビールは、特にこんな時、なかなかいけます。


 次は10月2日NGK、なんばグランド花月、第16回青友元気会。これはちょっと説明が要ります。昭和39年税理士会のリフレッシュを願って40歳以下の税理士が青年税理士クラブを立ち上げました。その初期のメンバーが昔を懐かしんでつくった会で私が最年少です。

 京都、神戸、大阪と持ち回りで今回は大阪。当然「吉本」で難波へやってきました。開幕前の若手の女性漫才師の掛け合いに、吉本にもえらいベッピンさんがおるんやなあ、と見とれているうちに幕が上がりました。数本の若手の漫才と落語のあとに「のりお、よしお」の漫才に「桂三枝」の落語がかかります。「三枝」の話芸はさすがでテレビで見るのとは全然印象が違います。笑いっぱなしでいるうちにオチがついていました。


 意外に面白かったのは若手の漫才、テレビではまず見られないだけに、京都にも寄席が出来て気軽に大笑いが出来る場所があればと思いました。


 極めつけは10月5日、やはり「Live Spot RAG」「秋吉敏子」です。彼女をご存じでしょうか。渡辺貞夫、日野皓正などとともに日本のジャズ草生期から活躍しながら、50年前にアメリカへ。ジャズの本場で押しも押されもせぬトップの地位を築きあげた人です。

 ライブの中での語りにも、1955年、終戦後10年たつかたたぬかのアメリカで「ジャズを日本人が出来る?まして女が?」という偏見に包まれていたと言ってましたが、そんな中での活躍は前から凄いなあと思っていました。その彼女が今、目の前にいます。「音楽生活60年・渡米50周年記念 秋吉敏子ピアノソロ・スペシャルライブ」はさりげなく始まりました。

 狭いライブハウスの中を一台のピアノの音とは思えない音響が、ささやき、さけび、うったえ、かたりかけ、たかくひくく、ときにはげしく、ときにやさしく空間に満ちあふれます。あっというまの2時間でした。76歳の年齢を微塵も感じさせないピアノでした。思いもかけない感動を共有出来ました。


 今私たちはテレビやVTRの映像を見て、すべてを見たつもりになっています。レコード、テープ、CDを聞いて何となく満足しています。けれどこの一週間でこれらはすべてコピーであって本物ではないと言うことを改めて再確認しました。そういう意味で今私はインターネット万能のような風潮にいささか危惧を抱いています。コンピュータは便利な道具ではありますが、道具以上のものではありません。

 インターネット会計などと言って、インターネットで資料を送って帳簿、決算、税務申告をするという会計人の広告を時たま見かけますが、とんでもないことです。会計は現場でしか真実を語りません。いささか我田引水にはなりますが、我が事務所の巡回監査というライブを充分楽しんでいただくと共に、大いにご活用下さい。