コミュニケーションについての講演が続いていますが、
参加者の方々の反応からも、
コミュニケーションについての強い関心が感じられます。
人間関係だけではなく、
生きる力そのものに影響するコミュニケーション。
難しいとか苦手と言っている場合ではなく、
自分にとって効果的な習慣を身につけるということは
生きるうえで大切になってくると私は感じています。
「先生!こういうことを他の地域でも、
みんなにお話ししてください!」
とてもうれしいご感想をいただきました

以前の私だったら、
こんなふうに自分の想いを伝えることはできませんでした。
「自分の想いを伝えてはいけない」
そう思っていたので…。
子供の頃から強くそう思っていました。
伝える、伝えないというより、
感情にフタをせざるを得なかった私は、
いつしか自分の想い自体わからなくなっていました。
いろんな出来事が影響しているように感じていますが、
一番強烈な記憶としてよみがえるのは
医療の現場での出来事。
ケガをして縫合手術を体験した4歳のとき、
「泣きなさんな!」
「泣くからできないじゃないか!」
「泣くんじゃない!」
「泣くな!!」
最終的には、顔に白い布をかぶせられ
余計に怖かったことを鮮明に記憶しています。
自分の想いどうこうだけではなく、
医療の現場での出来事が、
私の人生には大きく影響しています。

「痛いと思いなさんな!」
「痛いと思うから悪い!」
「痛い痛いと言うな!」
これらの出来事だけではなく、
私の胸に強烈に突き刺さる言葉かけ、
それらは私の脳にも大きく影響を及ぼしました。
だから今、
私は自分にとって効果的な習慣を身につけるように意識しています。
とはいえ、
「伝えた方がいい?」
「言っていいのかなぁ?」
いまだに医療の現場での私は、
自分の中での葛藤が繰り返されています。
今月後半以降は、
医療の現場での講演、
医療について語る機会をいただきましたが、
患者の経験、想いをお伝えしながら、
医療者の方々にとって効果的なお話
患者のみなさんにとって効果的なお話
などなどお伝えしたいと考えています。
「良い」「悪い」ではなく、
自分にとって効果的な習慣を意識している藤咲です
