次回は、「病名」についての
問題点について綴らせていただきます。
そうお伝えしてから3週間が過ぎてしまいました…
旬なブログを優先していました…
と、言い訳は程々に (^_^;)
遅くなりましたが問題点について、
私の私見を綴らせていただきます。
(前回の内容については こちら)
病名よりは、症状…
(そもそものお話は、こちら)
病院に行くと もれなくもらえる !?
私が、「病名」よりは「症状」だと訴えるのは、
なかなか治らない、改善しない患者さんが多い現状
からです。
日本の医療は優秀・・・なはず。
しかし現実として、
なかなか治らない、改善しない患者さんが多い現状、
みなさんはどのようにお感じになりますか?
これは、医療に責任があるといっているのではありません。
仮に責任…と表現するならば、
医療者、患者、両者の責任ではないでしょうか。
深い話なだけに、
ひとつひとつお話するとなると長くなるので
今日は、「病名の問題点」ということに焦点を
あてさせていただきます。
以前にもお伝えさせていただきましたが、
病名がつくことで、自分の体の症状・異変に対しての不安が
一旦は解消されるのですが、
特に慢性疾患といわれる長期治療が必要な場合、
難病などの治療法も明確でではない場合は、
病名が足かせとなるように私は感じています。
(まっ、私がそうだったのですが…)
なかなか治らない、改善しない患者さんには、
それぞれの患者さんの背景があります。
(家族、嗜好、趣味、生活習慣、生活環境、既往歴、思考など)
そもそも病気は、
患者さん自身の背景が大きく影響します。
そこから言えることは、病気の改善には
患者さんご自身が大きな影響力をもっているのではないでしょうか。
そして、そこに繋がっていることとして、
医療側からのメッセージ。
治療そのものもですが、
医療者が、「どのように患者さんに接しているのか」
ということが影響しているように思えます。
医療者としては、
患者の訴えに対して、
「何の疾患だろうか?」 (疾患=病気)
「何が原因だろうか?」
ということをまずは探すのだと思います。
医学部では主に、そのことを学んでいるのではないでしょうか。
以前もお伝えしたように、
病名が必要になる保険診療。
そこが先なのか、
どこかの分類に納め、病名をつける習わしが先なのかは
不明ですが、
医学教育の場に参加させていただく中で、
そして自身の体験から、
目の前の患者さんが訴えている症状は、
医学的にどの分類に納まるのか…
ということに重点を置いているように
私は感じています。
もちろん、症状の改善、治癒を前提とした場合、
何が原因となっているのかがわからないと
治療ができない現状もあります。
保険診療では、治療に関しても病名によって
使えるお薬とそうでないお薬などのお約束事もあります。
とはいえ、
すぐに治る病気であれば問題はないのでしょうが、
慢性疾患といわれる長期治療が必要な場合や、
難病などの治療法も明確ではない病気の場合、
病名がクローズアップされがちなように私は感じています。
「糖尿病だから、食事に気をつけなくては…」
「うつ病だから、ゆっくり休養して…」
などのように、「○○病だから…」
医療者に限らず、患者さん自身、そして一般的にも
使っている表現ではないでしょうか。
しかし、病名にとらわれることなく、
患者さんの一つひとつの症状に視点をおき、
改善の方向に向かうためのあれこれを考えるべきではないかと
私は考えています。
医療の現状というより、
日本の現状といえるようにも感じています。
啓発のために国が発信する時も、
一見、啓発であるかのようなビジネス的発信でも…。
新聞でも目にしますが、
テレビでは、文字として視覚で訴え、
音声として聴覚に訴えかけ、
その中の映像では、身体感覚にも訴えかけるのですが、
「その症状は ○○病です!」
病院を受診しましょう。
それは時に、恐怖感を与えたり、
誘導であったり、洗脳のような印象を
感じる時もあるほどです。
そもそも、その症状は他の病気にあてはまったりもします。
そして そもそも、いまついている診断名=病名
その病名が100%正しいとは限らないんです。
だから、病名にしばられることより、
現実的に辛い症状や困っていることに視点をおき、
身体の訴えに耳を傾けることが、
改善、そして治療には大切だと私は確信しています。
そしてそのことから、使っているお薬があるならば
効果的な影響が現れるのではないでしょうか。
それは、症状こそ、
患者さんが感じている現実であり事実だから…。
ブログに綴らせていただいていることは、
科学的な根拠があるものではないですが、
私自身の体験からの結果であり、
そしてクライアントの変化からの
持論です。
そして、あえて「病名についての問題点」としましたが、
今後の課題であり、改善点として、
多くの医療者&一般の方々がこのことについて
考えていただけることを願っています。
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