登場人物名は、アルファベット表記です。
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
D(大工→建築士) 大吾 デイビッド
C(牧場主→村の守護霊) 千太郎 クリスE(村長&小学校教諭) 栄一 エデンK(美容師・Eの妻) 加恵 カーラJ(キックボクサー→インストラクター) 純 ジャック師匠(守護霊・Cの先生)A(靴屋・ボス) 悪久太 アークB(靴屋の妻) 若葉 バーバラ
では、どうぞ。↓
見えない青写真(2)
E「そうだね。
オレたちは、既にもうだいたい決めているんだよ。
D、次はどうしたい?」
Dは面食らいながらも、正直な気持ちを打ち明けました。
D「そうだなあ・・・
できれば、来世こそは、
Kちゃんと結婚したいな・・・。
ははは、なんてな」
ちょっと照れるDに、Kはにっこり頷きます。
K「いいわよ。ぜひ、そうしましょう」
E「それなら、仲介役をやらせてくれ」
Eも明るく申し出ました。
すると、Jがちょっと口をとがらせます。
J「えー?そんなシンプルじゃ、つまらないよ~。
人生は、波乱万丈がいいんだって!
なあD。オレ、恋のライバルになってやろうか?
Kのために雪山で死んでもいいよ?」
D「ま、待て待て!そこまでしなくていい!」
C「へえ、面白そう。僕も混ぜてよ。
そうだなあ。Dのお兄さんになろうかな。
でもって、弟の片思いのKを狙う、ってのどう?
”Dより先に甲子園に連れてってあげるよ、K”って」
D「え?オレ、野球部、確定なのか?」
E「ふーむ。・・・それなら、オレも参戦するかな。
金持ちのボンボンになって、Kに薔薇を毎日送るよ。
ビルの壁を借り切って、プロジェクターでプロポーズ。
もしくは、プリティウーマンみたいに、姫に仕立てるか。
ふふふ」
D「・・・ちょ、ちょっと待ってくれ。
ライバル、多すぎないか?
規模も、でかすぎるって。
お前たちに勝てる気がしないんだけど・・・?」
J「気持ちで負けんな。真剣に来いって」
C「僕も手を抜かないよ」
E「もう一度Kと結婚するのもいいなあ」
D「おいおい、マジで勘弁してくれよ~」
K「わあ、それって、とっても楽しそう。
恋愛シミュレーションゲームみたい。
頑張ってね、D」
D「他人事みたいに言ってるが、
K・・・オレを選んでくれる・・・よね?」
K「えー?わからないわ。
だって、青写真だもの。うふっ」
E「そうだよな。
今生だって、別にオレとじゃなくて、
DとKが結婚する可能性だってあったんだし。
いくら決めてても、それが絶対ってわけじゃない」
J「死ぬ気で割り込んでこないとな」
C「Dの結婚物語。輪廻版に突入?あはは」
師匠「ふおっふおっふおっ。
すぐ譲ってしまうところを克服するのが、
次の課題になりそうじゃの、Dよ」
D「そ、そんなぁ・・・」
Dの弱気な声に、みんながドッと笑いました。
ーーDは、布団から、がばっと起きました。
周囲を見回すと、百輪村の自宅。
「・・・え?夢か?なんだったんだ?」
荒唐無稽さと変なリアルさで、Dは混乱しました。
後日、マブダチで愛妻家のEに会った時、
(変な夢を見てしまったよ・・・すまん、E・・・)と
心の中でそっと謝るD。
Dは睡眠中に時空を超えて、
遠い未来のひとつに行っていたのです。
もちろん青写真のひとつなので、
この会議すらも、確定ではありません。
いずれにせよ、それは、
今のDがあずかり知らぬことでした。
(「見えない青写真」終)
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上記の「見えない青写真」は、
未来の可能性のひとつであり、未確定のお話です。
(夢オチとして、軽く受け取ってくださいませ)
ちなみに、彼らの前世の話はこちらです ↓
