来期の彼岸について | 花梨の遊戯王一人語り

花梨の遊戯王一人語り

遊戯王について、主に彼岸について語っていきます
気分で他のデッキも触れます

1.はじめに

2016年4月から適用されるリミットレギュレーションのフラゲが来ましたね

今回はその改訂を受けての私なりの環境予想と彼岸が受ける影響、現在考えているレシピを話したいと思います

時間的にまだ考察が進んでいない状況での意見なので話し半分に聞いていただければ幸いです



2.環境考察

今回の改訂で最も大打撃を受けたのはやはり【竜剣士EM】だと思います

《EM モンキーボード》というデッキの主軸が禁止、その他にも主要パーツが軒並み制限という厳しい規制で安定感・継戦能力が著しく低下し、元々ペンデュラムの持つギミック開始に必要パーツが多く必要というデメリットを浮き彫りにさせるものとなりました

勿論メタ側に回ったり、《マジェスペクター・ユニコーン》等を取り入れれば戦うこと自体は可能だと思いますが、逃げ道のひとつである魔術師も《ペンデュラム・コール》を規制されており、【EM】というデッキ自体は環境から一線退くこととなると思います


その他で規制を受けたデッキは【帝】【インフェルノイド】です

これらは壊滅的というほどではないですが、どちらも主要パーツの数が減ることで安定感を損なう結果となっています


逆に追い風となっているのは【青眼】【メタビート】のようなデッキです

前者は《竜の霊廟》の復帰で安定感を増しています

《超再生能力》の緩和からもKONAMIの熱意が伝わってきますね

後者は【竜剣士EM】等の妨害を無視して展開してくるタイプのデッキが減り、《命削りの宝札》を得たこともあって相対的にデッキパワーが増しています

ちなみにこの場合の【メタビート】とは結界像のようなガチガチのメタデッキばかりではなく、罠が大量に入っている【マジェスペクター】【クリフォート】のようなタイプも包括しています


それ以外では《水精鱗 ディニクアビス》の緩和を受けた【海皇水精鱗】《闇の誘惑》等の様々な緩和によって中堅だったデッキの浮上というのも考えられると思います


上記の事から考えて、来期は【青眼】【帝】【インフェルノイド】【メタビート】等といった、今まではトップメタの一つ下のポジションにいた様々なデッキが群雄割拠する環境になると考えられます

そして、問題になってくるのがここに彼岸は食い込めるのかということです



3.彼岸について

今回彼岸の受けた影響は《魔界発現世行きデスガイド》《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》《彼岸の旅人 ダンテ》の制限化でした

ここではその一つ一つについて見ていきます



《魔界発現世行きデスガイド》



減ることによるデメリットは彼岸ネーム以外のモンスターがいる場で展開する行為の限定化と安定性の低下、瞬間的なアド供給手段の現象です

余談ですが、一番分かりやすいというかKONAMIなら納得できるというような制限化でした



《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》



まぁ初回の規制で下級が規制されるとしたら順当なところだと思います

これが規制されたことで盤面に左右されないアド確保の手段の回数制限が厳しくなりました

今からはこれまで以上にリソースに注意しなければならず、とりあえずでスカラマリオンにアクセスするような行為は自重しなければなりません



《彼岸の旅人 ダンテ》



正直初回でこれが規制されるのは予想外でしたが、今回のKONAMIは少し厳しいみたいですね

ダンテの規制によって潰れた主な展開パターンは

 ダンテ ダンテ 沈溺 到彼岸
 ベアト ベアト ダンテ ダンテ 沈溺

等です

巷ではダンテに神食らったら死ぬとか言われてますがそんなのはブレイクソードなりグランパルスなりその他バック除去なりでいくらでもケアできます

問題となるのは《D.D.クロウ》やインフェルノイドの共通効果で、こちらは今までと同じプレイをしていると死にます

これについてはベアトの下にガトル等と一緒に挟んで自爆し、ダメステの間にフィールド→墓地→フィールドの動きをすればケアが可能です

当然ですがこの時神で蘇生効果が潰されてクロウ食らわないようにチェーンの組み方は気を付けないといけません



総合的な話としては、私はまだ【彼岸】は勝てる、というより普通にトップメタの一角になると思っています

主な理由としては以下の通りです

1.【EM】の弱体化によって取れる選択肢が広がり、持ち味である柔軟性を活かした構築や得意な持久戦での勝負等が可能になったこと

2.苦手であっ【帝】【インフェルノイド】も少なからず規制を受けていること

3.全体的な環境の低速化によって今まで採用しにくかった「効果は強いけど速度が足りない」タイプのカードが採用できるようになったこと

4.下級への規制が緩く、安定感があまり損なわれていないこと


ただし、規制されていることには変わりないので、従来までのカード評価の見直しと抜本的な構築の改革は必要不可欠です

次の章ではその辺りを含めて、今考えているプランの話に移ります



4.デッキレシピ

メインデッキ  :45枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ  :15枚

【 モンスター 】28
増殖するG ×3
彼岸の悪鬼 アリキーノ
彼岸の悪鬼 ガトルホッグ ×3
彼岸の悪鬼 グラバースニッチ ×3
彼岸の悪鬼 スカラマリオン
彼岸の悪鬼 ハックルスパー
彼岸の悪鬼 ハロウハウンド
彼岸の悪鬼 バルバリッチャ
彼岸の悪鬼 ファーファレル
彼岸の悪鬼 ラビキャント ×3
魔サイの戦士 ×2
魔界発現世行きデスガイド
D.D.クロウ ×3
SRタケトンボーグ
SRベイゴマックス ×3

【 魔法 】8
おろかな埋葬
ツインツイスター ×3
ハーピィの羽根帚
善悪の彼岸
貪欲な壺
RUM-アージェント・カオス・フォース

【 罠 】9
彼岸の沈溺
悪魔の嘆き ×3
神の宣告
神の警告
神の通告 ×3

【 エクストラ 】15
幻影騎士団ブレイクソード
彼岸の旅人 ダンテ
虚空海竜リヴァイエール
超量機獣グランパルス
No.20 蟻岩土ブリリアント
電子光虫-コアベージ
永遠の淑女 ベアトリーチェ ×2
CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ
迅雷の騎士ガイアドラグーン
CX 風紀大宮司サイモン
彼岸の詩人 ウェルギリウス ×2
彼岸の巡礼者 ダンテ ×2

【サイドデッキ】15
デビル・フランケン ×3
浮幽さくら ×3
封印の黄金櫃
死のデッキ破壊ウイルス ×2
激流葬 ×3
No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン
ナチュル・エクストリオ
異星の最終戦士



5.解説

《彼岸の悪鬼 ラビキャント》

このカード自体はウェルギリウスによる盤面解決力の向上を意識して今までも搭載していましたが、今回は3積みしています


理由としては、ダンテの前にバックを踏み抜けるモンスターとしてウェルギリウスが最適であることと、ウェルギリウスが攻め要員を補えること、ラビキャントにサーチをあまり回したくないことが挙げられます

1つ目については、ブレイクソードやグランパルスと違って横に彼岸モンスターを並べられるのでガイドを消費せずに攻められることと、破壊されてもアドが取れるのでキーとなるカードを撃たせやすいことがメリットです

2つ目については、ガイド・ダンテの規制で攻め手が若干減少しているように感じたのが理由です

3つ目は、スカラマリオンの規制によりサーチするならガイドやガトル等を優先したいということについてです


正直今までの常識からすると積んでも2という感じがありましたので私自身も3はやりすぎ感を感じますが、この辺りは追々考えていけばいいと思います



《魔サイの戦士》

安定感をある程度補い、ツインツイスターのコストを補給する役割です

ラビキャントと同時に積むことで飛翔Gへの耐性を向上させることも可能です



《D.D.クロウ》

彼岸には墓地ダンテやガトルの対象、スカラマリオン等を撃ち抜き、帝には墓地の汎神や真源やイデア、青眼には墓地の蘇生対象やサルベージ対象、ノイドにはヴァエルの出てくる数を減らしたり等そこそこ用途があると思います

ただメタビ系に1ミリも刺さらないところが考えもので、環境によってはサイド行きだと思います



《ツインツイスター》
《ハーピィの羽根帚》

メタビ系が流行る読みです

また、神含めた2伏せとかは踏み潰すことを考えるよりまとめて破壊した方が素直なのでそういう意味もあります

伏せ無しで青眼とか帝とかに引いてもアド損覚悟でフィールド魔法叩き割る目が残されているので、来期は使いやすいんじゃないかなと思ってます



《悪魔の嘆き》

かなり悩み枠です

青眼や彼岸が流行るなら絶対強いのですが、メタビ系が多いようなら素直に抜いた方がいい札です

ただ前者2つには妨害でアド取りながらの1アドが狙えるので、可能なら入れていきたいです



《善悪の彼岸》
《彼岸の沈溺》

メタビ系流行るなら積みたいですし、そうでなくとも普通のビート系には効かない方が珍しいので来期は割りと強いと思ってます

ただクロウが直撃する動きになる可能性があるので誘発の流行りようによっては検討が必要かもしれません

このセットに枠を割いているかどうかで対クリフォ戦は全く勝率が違ってくるので、その辺りの動向も注目したいですね



《デビル・フランケン》
《封印の黄金櫃》

前々からやりたかった櫃-リヴァイエール-デビフラギミックです

櫃が緩和されてるのでエクストラを調整すればもっとデビフラ率を上げることも可能だと思います

ただ問題はサイド枠を相当消費することと、そもそもデビフラが強い環境なのか微妙というところですね

これは検討の必要がある部分だと思います



6.まとめ

正直私も書いてることのどのくらいが当たってるのが全然分からないので、話し半分くらいに考えておいてください

ただ確実に今回の規制で彼岸はかなり考察のしがいがあると思います

また何か思い付けばふらっと更新しておきます

では、また次回