クモってさ
イメージと違って、人間にとって害虫なんかじゃなく
むしろ、農業害虫や周りに多くいる、蚊やハエみたいな衛星害虫を補食してくれる「益虫」だということを最近知ったんだ
毒をもってるクモも少ないし、持っていても蜂みたく自ら人間を襲うことはないんだって。
昔から、「朝のクモは親のかたきでも殺すな」
って言うしね。演技かつぎにも出てくるくらいだもの
だから、クモの巣はさすがにとるにせよ、クモを見ても放っておくことにしたんだ。
それで、よく考えてみたんだけど
ゴキブリってさ
どうなのかな
別に人間に被害与えないよね
まぁ役にも立たないけどさ
でも流石にゴキブリは気持ち悪すぎるから認めるわけにはいかないよね
ちなみに、そんなゴキブリすら、クモは補食の対象にする
いやぁ、ほんとにクモは人間に優しい虫なんだなぁ
って油断してたらさ
部屋にごっついの出てきたよ
2週間部屋を空けていた報いは
電気が止まってたこと
そのせいで冷蔵庫が腐っていたこと
のみならず
自然という名の猛威にすら侵食されるを許すに至った
でも
もう昔の僕とは違う
クモの真実を知り、大いなる慈悲でもって
クモを救出することにした
今や、クモに親しみさえわいている
近くにあったノートで、クモを
そっ とすくいあげた
そして僕は死んだ
生前の数多の悪行により、阿鼻叫喚の地獄へと落とされた
そこでは罪人が地獄の業火で焼かれ、溶けた鉄を飲まされ、剣の山の上を歩かされる
血は海となり、苦しみの呻きと叫びは永劫にこだましていた
そこに私はいたのだ
しかし、天上の遥かなる極楽の世界から、ブッダがその地獄の沙汰を見ていた
「あのカラダタという男は、冷蔵庫を腐らせたり、電気を止められたり夜中に騒いで酒屋のおっちゃんにぶちギレられたりと悪行を重ねた報いで地獄に堕ちたが、
一度だけクモを助けた」
そう言って、その救われたクモが、天上より糸を垂らした
その糸は、遥か地獄まで伸び、カラダタの元まで届いていった
カラダタは
「これをつたっていけば、極楽までいける!」
と、今にも切れそうなクモの糸をつたい登り始めた
しかし、そのクモの糸に、阿鼻叫喚に苦しむ他の罪人たちも群がり、登り始めた
カラダタは激怒した。
カラダタは「このままじゃ切れてしまう」と焦った
カラダタは周りの罪人たちを蹴散らして叫んだ
「こいつは、おれが助けたクモの糸だから、おれだけがのぼっていいんだ!」
しかし、その途端にクモの糸は切れてしまいました。
なんか面白いオチ見つからなかったからもう寝ますね
からと