伝統派空手には

 

「極め」

 

と呼ばれる技術があります。

本来の武道的な意味の極めは

 

「的へ瞬時に正確な技を大きな衝撃力で発揮すること」

 

です。

そして、極めには、

「形の極め」と「組手の極め」

があります。

現代見られる多くの極めは

 

「形の極め」は見栄えの為

「組手の極め」は試合のポイントに繋がりやすくする為

 

が目的になっていることが大半です。

しかしここでは本来の意味である

 

武道的な意味の極め

 

について解説します。

 

・極めの習得手順

「極め」を実戦の中で効果的に作用させる為には、次の段階で習得します。

 

1.拳(手首)の返しによる極め

この段階では先ず瞬間的に拳を返す感覚を学びます。

 

2.腕の動きを含めた極め

この時、拳の返した際に肘が開かないようにする事がポイントです。

拳の返しと肘の動きが逆捻りになるように心掛けます。

そうすると、結果として肘が開かず、拳の返しが速くなります。

 

3.腰の動きを含めた極め

腕の動きを含めた極めができたら、腰の動きを加えます。

腰を瞬間的に入れて戻す動き

 

逆腰

 

を加えます。

逆腰の注意点は腰を戻した際に拳まで戻さない事です。

腰の戻りはじめの際は、腕が前方に動いています。

そうすることで、鞭の原理が働き、先端である拳がより加速されます。

 

ここまでの極めは主に基本や形の中で覚えます。

いわば「形の極め」です。

次は「組手の極め」です。

 

・組手の極め

基本や形の中で極めが出来たら次は

 

引き

 

を加えます。

突いた拳を引く利点は、相手に腕を取られない事の他に、

 

衝撃を人体に響かせる

 

があります。

人体に衝突した拳が急速に引かれる事で、感覚が追い付かなくなります。

このような極めを成立させる為には、

 

脚の動き

 

が必要になります。

腕だけの力に寄る引きは遅く、響かせるような極めにはなりません。

前足を急ブレーキのように使い、腰を使って引く事で、腕の力を使わずに素早く引く事が可能になります。

 

・ノーモーションの極め

組手の技の中で

 

身体の動き→極め

 

ができたら、次は

 

身体の動き=極め

 

に近づけてゆきます。

 

極めによって技が放たれるイメージ

 

です。

すると限りなくノーモーション且つ威力ある突きになります。

 

・極めの利点

1.頭部への突き

硬い頭部への突きは、通常の突き方では拳を壊すリスクがあります。

しかし極めが伴った突き方は、仮に相手の硬い頭部に当たっても、拳を壊さず、且つ効かす事も可能です。

 

2.中段逆突き

極めが伴った中段逆突きは肋骨や胸骨体を折りやすい性質の突きとなります。

肋骨を狙う場合は、肋骨下部を下から上軌道で当てます。

胸部中心の壇中を狙う場合も同様です。

この突き方がカウンターとして極まると大きなダメージを与える事ができます。

 

これら中段への突き方はグローブを付けると効果は半減します。

「極め」が伴った素手の突き、そして急所に当てる事で効果を発揮します。

 

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素手とグローブの違い

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