最近買った本(2022/12/6) | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

 コロナワクチンの5回目を打つために都心に行ったついでに、また本をまとめて買いました。

 漫画からデータ集まで12冊プラス雑誌1冊です。

 軽いものから順に並べていきます。

 

 

 まず漫画4冊。

 

 1.D・キッサン 著 『神作家・紫式部のありえない日々1』 一迅社 ZERO-SUM COMICS 182頁 2022年4月発行

 2.D・キッサン 著 『神作家・紫式部のありえない日々2』 一迅社 ZERO-SUM COMICS  194頁 2022年12月発行

 神作家・紫式部のありえない日々 | コミック | ゼロサムオンライン | 一迅社オンライン (zerosumonline.com)

 

 34歳。陰キャ。シングルマザー。

 そんな世渡り下手の才女が、夫を失った悲しみを癒すために行っていた同人活動で描き上げた作品が話題となって、ついには・・・というコメディ。

 紫式部の話なのですが、現代風の見方をするとこうも言えるというのが面白いです。

 

 ちなみに、出版元のカバーをとると、表紙に現代人として描かれた姿が出てきます。

 >同人作家パープルさんの書く同人誌「光る貴公子は淑女たちを甘くとろかせる」、通称「ピカ甘」の主人公ルミエールさま

 というのが誰か分かりますか?

 

 

 3.田 素弘 著 『紛争でしたら八田まで1』 講談社 モーニングKC 192頁 2020年3月発行

 4.田 素弘 著 『紛争でしたら八田まで2』 講談社 モーニングKC 192頁 2020年6月発行

 「紛争でしたら八田まで」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス (kodansha.co.jp)

 紛争でしたら八田まで|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌 (kodansha.co.jp)

 

 イギリスに本社がある企業に地政学リスクコンサルタントとして勤める八田百合(はった・ゆり)。彼女の仕事は、地政学に基づいた知性と、ちょっとの荒技(プロレス技)で世界中の事件を解決すること。・・・

 というお話です。

 

 講談社の青年漫画誌「モーニング」などで連載。

 単行本は11巻まで出ています。

 主人公は、ミニスカートのメガネ美人(日本人)。

 第1巻ではミャンマーとタンザニア、第2巻ではタンザニア、イギリス、ウクライナが舞台になります。

 漫画、アニメ好きで知られる麻生元総理(現自民党副総裁)も本作を語っているとのこと。

 ただ、国際情勢の変化が激しくて、一部古くなっている箇所もありますが、それも含めて観賞すべき作品でしょう。

 

 

 次は文庫本2冊。小説と漢詩です。

 

 5.ニー・ヴォ 著,金子 ゆき子 訳 『塩と運命の皇后』 集英社文庫ウ15-1 272頁 2022年9月発行

 塩と運命の皇后/ニー・ヴォ/金子 ゆき子 | 集英社 ― SHUEISHA ―

 

 2021年ヒューゴー賞受賞というので、集英社文庫でヒューゴー賞は珍しいと思ったけど、一も二もなく手に取りました。

 当然SFのつもりだったのですが、買ってからよく見ると「王朝ファンタジー」だそうです。

 表題作と「虎が山から下りるとき」という中編2編が収録されています。

 著者の名前が変わっていて、Nghi Vo さんだそうですが、ベトナムにルーツをもつアメリカ人女性とのこと。

 

 

 6.村上 哲見 著 『漢詩の名句・名吟』 講談社学術文庫2740 240頁 2022年11月発行

 『漢詩の名句・名吟』(村上 哲見):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)

 

 本書は1990年に講談社現代新書の一冊として刊行されたものを、書誌情報などを最新版に改訂して文庫化したものです。

 漢詩のレパートリーを増やすために買いました。

 (実はこれまでに見たことがある詩がほとんどですが、今まで忘れていたので、私の記憶は役に立ちません・・・)

 今に伝わる李白の詩約千首のうち、約三百首には月が登場するのだそうです。

 当分、漢詩ネタには困らないかな(^_^

 

 

 新書本3冊。文系が1冊、理系が2冊です。

 

 7.小林 登志子 著 『古代オリエント全史』 中公新書2727 336頁 2022年11月発行

 副題は、「エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡」。

 古代オリエント全史 -小林登志子 著|新書|中央公論新社 (chuko.co.jp)

 帯には、「民族の角逐、大国の興亡、文明の盛衰」とあります。

 

 4000年の歴史を俯瞰して著述するというのは、並大抵の知識ではできないはずですが、 著者は中公新書でこの地域・期間の個別分野についてすでに5冊出していて、他の出版社も含めればさらに増えます。

 本書は集大成ということになるのですかね。

 私が高校の世界史で学んだ頃よりも当然研究が進んでいると思うので、どう変わったのかにも興味があります。

 

 

 8.横山 広美 著 『なぜ理系に女性が少ないのか』 幻冬舎新書674 224頁 2022年11月発行

 なぜ理系に女性が少ないのか | 株式会社 幻冬舎 (sakuraweb.com)

 

 >大学・大学院など高等教育機関における理系分野の女性学生の割合は、OECD諸国で日本が最下位。女子生徒の理科・数学の成績は世界でもトップクラスなのに、なぜ理系を選択しないのか。

 という問題意識のもと、データに基づいて緻密な分析を行っています。

 

 著者は、KEKで博士号をとってから、専攻を物理学から科学技術社会論に変更し、現在は東大カブリIPMU副機構長・教授。

 もちろん女性です。

 

 

 9.佐野 貴司, 矢部 淳, 齋藤 めぐみ 著 『日本の気候変動5000万年史』 講談社 ブルーバックスB-2212 272頁 2022年9月発行

 副題は、「四季のある気候はいかにして誕生したのか」。

 『日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか』(佐野 貴司,矢部 淳,齋藤 めぐみ):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)

 

 日本列島とその周辺の地球科学の新書本はこれまでも何冊か読んできて、このブログでも書評を書いています。

 今回は気候と動植物に焦点を当てていると思い、読むことにしました。

 できれば書評をまとめたいと思っています。

 

 

 10.谷口 義明、渡部 潤一、畑 英利 著 『天文学者とめぐる宮沢賢治の宇宙』 丸善出版 242頁四六判 2022年11月

 副題は、「イーハトーブから見上げた夜空」。

 天文学者とめぐる宮沢賢治の宇宙 - 丸善出版 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社 (maruzen-publishing.co.jp)

 

 宮沢賢治の文学作品には、当時の自然科学の知見が至る所に反映されています。

 このため、賢治研究と自然科学の各分野とのクロス本というのは、昔からありました。

 ただ、その面での賢治研究も深まってきているので、何年かに一度くらいは新たにチェックする必要があろうかと思い、購入しました。

 谷口さん、渡部さんは有名な天文学者。畑(はた)さんは本書では天体写真家の役割です。

 これも、できれば書評をまとめたいと思っています。

 

 

 11.西郷 甲矢人 他 著『圏論の地平線』 技術評論社 488頁A5判上製紐付 2022年11月発行

 圏論の地平線:書籍案内|技術評論社 (gihyo.jp)

 

 西郷甲矢人(はやと)さんの圏論の本は、これまでも何冊か取り上げてきました。

 本書では、西郷さんが聞き手となって、圏論と関わっているさまざまな分野の研究者の話を引き出しています。

 相手の研究者には外国人も2人います。(1人はこのブログで著書を取り上げたボブ・クック)

 ハードカバーで分厚くて立派な本だけど、何人くらい買う人がいるのかな・・・

 と思ったけど、お前みたいな奴が買うんだろ、と返されそうですね(^^;

 

 

 12.国立天文台 編 『理科年表2023』 丸善出版 1208頁A6判 2022年11月発行

 理科年表オフィシャルサイト (rikanenpyo.jp)

 

 理科年表については一年前のものを書評で取り上げたので、今回は独立の書評を書く予定はありません。

 そもそもデータ集の書評というのが変だけど、このブログ内でググるとこれまで3回書いてますね。

 

 今年の変化としては、まず外見では、ビニールカバーがなくなり、その代わりに店頭で「恋する小惑星」とコラボした綺麗な紙製カバーを付けてもらいました。

 内容面で一番大きいのは、天文部の「超新星」に初めて見つかった電子捕獲型の超新星2018zdが追加され、トピックスでも詳述されていることです。

 ニュースとして流れるだけではどの程度信頼できる報告なのか分かりませんが、保守的編集方針をとる理科年表に入るのであれば、間違いはないでしょう。

 

 

 最後は本ではなく雑誌です。

 

 13.日経サイエンス2022年12月号 日経BPマーケティング

 ・「詳報」としてノーベル賞の自然科学系3賞の解説。

 個人的には、生理学・医学賞の「絶滅ヒト族のゲノム解読」が興味深いです。

 ・「特集1」は「ブラックホールの中をのぞく」 4つの記事からなります。

 これが載っているのを見たので買うことにしました。

 ・「特集2」は「サンショウウオの生き方」。

 ・他の記事では、「環境」の「河川修復のカギは「川底」にあり ハイポレーイックゾーン」が面白そうです。

 

 でも、もう次の1月号が出ているようです。

 日経サイエンス 最新号 | 日経BPマーケティング (nikkeibpm.co.jp)

 

 

 ★ 今日のロジバン

   mi no roi ticysku 「ミ ノ ロイ ティシァㇲク」

  私は決して真でないことを言わない。

 roi : 数詞の後に付いて頻度回数を表す相制詞となる。ROI類

 ticysku : 嘘を吐く,c1=t1は c2(内容)という c3=t2(聞き手)に対して c4(手段)を使って<-tic+sku, tic<- tcica, sku<- cusku

 tcica : x1(事/経験)は x2を欺いて/騙して x3(事/状態)をさせる;x2は x1に惑わされて x3をする -tic-

   x3は行動や所信など。詐欺などの悪質性は必ずしも含意されない

 cusku : 表す/言う/表現する,x1(者)は x2(内容)を x3(聴衆)に x4(媒体)で。

   口言葉に限らない。-cus-, -sku-

 

 出典は、.cogas.さんの

 味噌煮込みロジバン: メモ(TAhEとroi) (misonikomilojban.blogspot.com)