2021年の暦決まる | 宇宙とブラックホールのQ&A

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2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

・令和3(2021)年暦要項の発表

 国立天文台2月3日付発表(官報掲載)です。

https://www.nao.ac.jp/news/topics/2020/20200203-rekiyoko.html

 

 概要>国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項(れきようこう)を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)を掲載しています。

 

 >今年は2月3日に「令和3(2021)年暦要項」を発表しました。以下は、主な内容です。

 

 

  1 祝日

 第一は、来年の暦が正式に決まったということです。

 「来年の暦なんてとっくの昔に手帳にもネットにも載っているよ」というあなた、それは正式のものではありません。

 

 暦要項のメインは国民の祝日です。

 発表資料にはないのですが、祝日の曜日を追加記載しておきます。

 

   国民の祝日

 名称       日にち  曜日

 元日       1月1日  金

 成人の日    1月11日  月

 建国記念の日 2月11日  木

 天皇誕生日   2月23日  火

 春分の日    3月20日  土

 昭和の日    4月29日  木

 憲法記念日   5月3日  月

 みどりの日   5月4日  火

 こどもの日   5月5日  水

 海の日      7月19日  月

 山の日      8月11日  水

 敬老の日    9月20日  月

 秋分の日    9月23日  木

 スポーツの日 10月11日 月

 文化の日    11月3日  水

 勤労感謝の日 11月23日 火

 

 見ていただければ分かるように、

 ・ 2021年の国民の祝日は、全部で16日ある。

 ・ 6月と12月には、国民の祝日はない。

 これは、特段の変更がない限り、令和の元号が続く間は翌年(2022年)以降も同じ。

 ・ 2021年は、日曜日に重なっている祝日はない。

 このため、祝日法第3条第2項によるいわゆる暦上の振替休日は存在しない。

 ・ 2021年は、国民の祝日と国民の祝日の間に1日だけ挟まっているケースはない。

 このため、祝日法第3条第3項によるいわゆるブリッジ休日は存在しない。

 ・ 祝日法第3条第2項や第3項による休日がないのは、2011年以来10年ぶり。

 

 なお、国立天文台が暦要項で国民の祝日を発表しているのは、春分の日、秋分の日を天文計算で決める(太陽の位置によって天文学的に定める)からです。

 ・春分の日、秋分の日は、それぞれ3月20日、9月23日になる。

 これら以外は、移動する祝日を含め祝日法で決まっています。

 

 参考 2020年・2019年の祝日と休日:

https://ameblo.jp/karaokegurui/entry-12549961548.html

 

 

  2 日食と月食

 ・ 2021年には、日食が2回ある。

 ・ 6月10日には金環日食があるが、日本では見ることができない。

 ・ 12月4日には皆既日食があるが、日本では見ることができない。

 残念でした!

 

 ・ 2021年には、月食が2回ある。

 ・ 5月26日には皆既月食があり、日本では全国で皆既食を見ることができる。ただし、北海道西部、東北地方西部、中部地方西部、西日本では月食が始まってから月の出となる。

 ・ 11月19日には部分月食があり、日本では全国で部分食を見ることができる。ただし、一般に北海道と東北地方北部を除く地域では月食が始まってから月の出となる。

 

 

  3 二十四節気・雑節

 二十四節気と雑節についてアストロアーツなどに依拠して記載します。

 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11082_calendar

 

 ・ 立春 : 2月3日

 立春の日付が変わるのは1984年(2月5日)以来37年ぶりとなる(1985~2020年はすべて2月4日)。

 ・ 伝統的七夕 : 8月14日

 二十四節気の一つ処暑(2021年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の七月一日。2021年は8月8日)を1日目として、7日目(旧暦七月七日)が伝統的七夕の日となる。

 ・ 中秋の名月 : 9月21日

 秋分(2021年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の八月一日。2021年は9月7日)を1日目として、15日目(旧暦八月十五日)が中秋の名月の日となる。この日は満月で、満月と中秋の名月の日が一致するのは2013年(9月19日)以来8年ぶり。

 ・ 「後の月(旧暦九月十三日)」の日 : 10月18日

 

 

  4 暦要項について

 最後に、暦要項自体についての説明を載せておきます。

 

 >国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。

 >昭和29(1954)年6月1日の官報に翌昭和30(1955)年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39(1964)年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。

 

 

★ その後、いったん決まった祝日が動きました。次の記事をご覧ください。

2021年の祝日が移動 | 宇宙とブラックホールのQ&A (ameblo.jp)

 

★★ 2020/12/11、表題が「2020年の暦決まる」となっていたのを訂正。お恥ずかしい・・・