最近の自然科学ニュースから | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

1.世界最大の小惑星データベース、JAXAが公開
読売新聞10月16日付記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111016-OYT1T00518.htm

>宇宙航空研究開発機構は、太陽系にある小惑星5120個の大きさなどの情報を記載した世界最大のデータベースを作成し、ホームページで公開した。

>太陽系には小惑星が50万個以上存在するとみられているが、観測が難しく、大きさすらわかっていないものが多い。宇宙機構は赤外線天文衛星「あかり」で、小惑星から放射される赤外線を詳しく観測。天体としては比較的小さな直径数百メートルの小惑星を含む5120個の大きさを高精度で決めることに成功した。従来のデータベースは約2000個が最大だった。

日本の天体観測の底力を示すものといえるでしょう。


2.生命史上の「大事件」23億年前に 酸素の濃度急上昇
朝日新聞10月12日付記事です。
http://www.asahi.com/science/update/1012/TKY201110110619.html

>約23億年前、地球の大気中の酸素濃度が急上昇していたことが東京大などのチームの研究でわかった。地球が生命であふれるきっかけとなる生命史上の「大事件」の時期を初めて正確に特定した結果で、11日発行の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。

>同大大学院の関根康人講師らは、大気中の酸素濃度に応じて地層に含まれるレアメタル「オスミウム」の濃度が変化することに着目。カナダ・オンタリオ州の地層の調査から、酸素濃度上昇の時期を23億年前と割り出した。

オスミウムは原子番号76、元素記号Os、周期表では第6周期第8族で、白金Ptと化学的性質が似ているので、白金族元素の一つとされます。
酸素濃度云々については、白金族の中でもっとも酸化されやすいという性質が関係しているのでしょうが、具体的にどういうことなのかは分かりません。


3.円周率10桁! 長野の会社員が自らの世界記録を更新
読売新聞10月17日付記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111016-OYT1T00710.htm

>自作のパソコンで昨年8月、円周率を小数点以下5兆桁まで計算した世界記録を持つ長野県飯田市松尾代田の会社員近藤茂さん(56)が16日、10兆桁までの計算に成功した。

ハードディスクを48TB(テラバイト)に増強して挑戦。
使ったソフトウェアは米国人学生が作ったもの。

msn産経ニュースにも同様の記事があって、そちらの方が具体的で面白いです。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111016/scn11101620490002-n1.htm
>HDDの故障や停電で約10回も中断し、2日間再開できないことも遭った。東日本大震災の影響で計画停電がうわさされたときは自家発電を覚悟した。
>パソコンの熱で40度近くに上昇する部屋で、妻幸子さん(54)は「洗濯物を室内に干すと早く乾いて助かったけど、電気代が月3万円もかかるのはつらかった」と苦笑いした。
>ギネス申請手続きには千ユーロ(約11万円)かかるため、今回の記録をどうするか夫婦で相談中だ。