前回


…のあらすじ

手続き手続き手続き…


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2024年2月3日土曜日。

葬儀から1週間にして、ようやくいただいた香典を開けた。


1万円以下の香典にはその場の返礼品で十分とされており、

それ以上の金額には四十九日を過ぎたら香典返しを贈る。

急ぐことはないので後回しにしていたが、

葬儀社そう社から葬儀の請求書が来ていたため、支払いの足しに開けたのだ。


振込でも良いというが窓口でないと振り込めない額だし、

夫は忌引で随分迷惑をかけた上に、年度末に向けての業務を考えたらこれ以上平日に休むことはできない。

事前に連絡した上で直接現金で払うこともできると言うので、そちらを選択した。


参列者ごとに記名のカードと香典が一緒になっていたので、

カードの下に入っていた金額を書いていく。

これをもとに香典返しを今後選んでいくことになる。

ちなみに香典返しのカタログと申込用紙は葬儀後にもらった。


結果、葬儀前に夫の口座から下ろした分と、

香典を合わせたらちょうどいいぐらいになった。

新たに下ろす必要がなくなったのでホッとした。


すぐに担当はいさんに電話し、式場えむ斎場で支払うことになったため午後に夫と向かう。

はいさんはいなかったが、話は通してあったようで他の社員さんに対応していただいた。

家に置いていた返礼品も返品することにし、その分の返金は後日夫の口座に振り込まれる。

無事に葬儀費用の支払いが終了。


ここから四十九日に向けて考えないといけない。

1月17日に亡くなったため、その日を1として四十九日は3月5日。

その直前の週末に法要としてもピッタリ1ヶ月後なのだ。

それまでに仏壇や位牌を用意しないといけない。

義妹はなくてもいいよなんて言うけど夫がちゃんと祀る場所はあった方がいいと言うし私も夫と同意見です。


夫がライフラインの名義変更の書類を書いている時、ふと折り込みチラシが目に入った。

そう社と提携している大手仏具店のお彼岸セールの広告だったのだ。

ネットで予約をすれば案内がスムーズだというので、翌日11時に予約しておいた。

にしてもタイムリーすぎるニヤニヤ


翌2月4日。

仏具屋に行くまで時間があるので、夫はお寺に電話し四十九日の日程を決めた。

その際、この後位牌を手配することを伝えたら、

「白木の位牌を持って行った方がいい」とご助言いただいたので風呂敷に包む。

時間的に外食になるので娘も一緒だ。


仏具屋で予約していたことを伝えると、若い男性の店員が案内してくれた。

まずは位牌…と思ったが、

大きさやら色やら彫刻やら種類が多岐に渡るため、

先に仏壇を選び、それに合う位牌を選ぶことにした。


義実家には仏壇を置く想定のスペースがあり、しばらくはそこに置くとして、

今後義実家を取り壊して我が家に移すことを考えたら、あまり大きなものは置けない。

横倒しにしているカラーボックスの上に置くという想定なら、一番安いものでも十分だった。


その仏壇の大きさや色味に合わせて位牌を選ぶ。

仏壇は小さいが位牌を1番小さいものにしてしまうと存在感がないため、

2番目に小さい4.0寸というものにした。


お供え用の器やLEDの線香と蝋燭なども購入。

月命日など節目はちゃんと線香を焚くけれど、

普段はLEDでというのが最近増えているらしい。

勧められたし、こちらもそのつもりだった。


さて位牌の手配である。

持参した白木の位牌を出し、写真を撮ってプリントアウト。

位牌はきっちり梱包されて返ってきた。


位牌が出来上がるまで3週間ほどかかるという。

四十九日には間に合うので、この日行ったのは正解だった。

用意でき次第取りに行くことにした。


「ところでどちらで葬儀されましたか」と聞かれたので、

夫が「そう社で、なんか割引が利くって聞いたんですけど」と正直に申し上げたところ、


「(担当は)はいさんですか?」


と聞かれてびっくりポーン

なんでもはいさんから店に連絡があったといい、

伝え聞いていた名前と同じだからもしかしてと思ったそうだ。

確かに行くとしたらこの店だとは言ったけども!!!


更に驚いたことに、支払いはこの店ではなくそう社経由になるという。

どういう仕組みかわからないが、それで割引になるんだとか。

あとではいさんに連絡してそのことを話してほしいと言われたが、この店員さんも連絡するという。


1時間ほどで終了。

近くのレストランに入って食事していたところ、夫の携帯が鳴った。

はいさんからだった。


店を出た後折り返したところ、

既に仏具店から連絡をもらったという。

そう社から振込用紙が送られるので、コンビニで払うよう伝えられた。


はいさん仕事早いのよ、なんて話しながら帰宅し、

きっちり梱包された位牌を元に戻す。


その後義母の面会に行き、

義母の署名が必要な書類があったため書いてもらった。

もう義父が亡くなったことは忘れているかもしれない。

病院を出た後、その時点で届いていた名義変更の書類を全て投函した。


次回。

その義母を、そろそろ老人ホームへ。



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◎炎のところを押すだけ



◎娘は基本的に(・ω・)っていう顔なら何でも良いらしい