前回


…のあらすじ

医師の説明を受けました。


*   *   *


2023年12月12日火曜日。

義母の手術の日である。


夕方と言われていたのが変更の知らせがあり、2時間も前倒しになった。

娘の帰宅時間にあたるため予め両親を呼んでいたが、

早まったことを伝えると「じゃ早めに出るわ」と。

臨機応変タイプの親で助かる〜


午後1時過ぎ、あい病院へ向かう。

駐車場はあるが料金がかかり勿体ないので、自転車で行くことにした。

それだけ近い距離にある。


病棟スタッフに声をかけると、

「そちらの椅子でお待ちください」と指示が。

テーブル席が3つあり、その1つを陣取る。

すぐ隣でリハビリをやっていた。


正面の席では、介護保険の認定調査をやっていた。

盗み聞きになってしまい申し訳ないのだが、

70代のその方は義母と同じ大腿骨骨折だそうで初めての介護保険だとか。

ただ直前まで仕事をしていたというので、調査員の質問には全部ちゃんと答えられていた。

…今の義母じゃ全部答えられない。


そんなことをしていたら看護師が声をかけてきた。

今から手術に向かうので、少し顔を見せてあげてほしいと。


程なくベッドに寝かされたままの義母が来た。

顔を見せたら私だと認識はできたらしい。

「頑張ってね」と声をかけたが、その後全身麻酔で眠らされるのだ。


手術時間は1時間と聞いていたが、

2時間経っても戻ってこない。

当初予定していた開始時刻も過ぎてしまった。


16時前になってようやく終了。

主治医から説明がある、というのでナースステーション奥へ。

今度は画面に、術後のレントゲン写真が出ていた。


時間がかかったのは、

当初予定していた数では安定しなかったので、2本多く金属を入れることになったためのようだ。

骨に添え木のように1本入っているところに、

上下2本ずつボルトが入っている。


抜糸は2週間後だが、リハビリは翌日から始めるらしい。

ただこれでリハビリしたとて、元のように暮らすことは難しいという。

自宅に帰ったとして、また転ぶなどして今度は反対の大腿骨をやってしまうなんて事例もあるとか。

これを医師は「2犯3犯」と言っていた。マジで。


我が家の場合、義実家はあくまで別世帯であり、

私だって主婦とはいえ義母につきっきりというわけにいかない。

骨折し手術を受け痛む場所が増えたことで、

例えばデイサービスを再開させたとしてもまた強い行き渋りで困るとか、

毎朝何回もインターホンで痛いだのしんどいだの喚かれるとか…


うん、

老人ホームに入れよう。


実はこの数日前、私はXに義母を老人ホームに入れる基準について投稿していた。

いつの間にかリンク貼れなくなっているので、再編集版として記載しておく。


①家族の顔や名前を忘れる

特に夫のことを忘れた場合や、我が家の誰かしらが泥棒扱いされたら検討


②自力でトイレに行けなくなる

間に合わなくなったり、出したモノをいじる等するようだったら…単純に下の世話をしたくないってのもあるw


③先日朝と夜を間違えたが、これが毎日のように起こる場合

それも夜遅く寝ている時間になると尚更


④自力で歩けなくなる

義実家は古い家なのでバリアフリーとは言えず、僅かな段差や何も無いところでつまづくようになったら考える


⑤入院

退院後のケアが在宅では限界がありそう


⑥私か夫か娘が倒れる

この場合我が家優先にさせてもらう


⑦経済的に余裕が生まれた場合

老人ホームに2人同時に入れるほどの経済力がなく、要介護5の義父しか入れられない。

宝くじでも当たりゃなぁ…


今のところ②④⑤に該当しており、

認知症もあるので今後①③もありそう。

⑦が気がかりではあるが、どうにかするしかない。

⑥は全然問題ねっす。


また、夫が「施設入れるなら父と同じところかね」と言っていたことから、

本音では施設に入れたいんだろう、というのは前回も書いた。

こうなりゃ覚悟を決めるしかない。

主治医も、その方が良いという。


また、内科的な検査もこれから進めていくことになった。

あい病院からかかりつけ医けい病院に問い合せたところ、

便潜血検査が陽性だったという。

これを受けて、あい病院に精密検査を依頼しようとしていた矢先だったというのだ。


そのため今後胃カメラとCTで検査をすることになるという。

大腸カメラは年齢的に負担が大きいのでやらないらしい。


ナースステーションを後にし、

ソーシャルワーカーを呼んでもらって老人ホームについて話す。

義父の入っている介護付き有料老人ホームゆうホームの名前を出したところ、

早速問い合わせてくれるという。

満床だったら同等の予算で他をあたってみるとのこと。

今回は紹介会社の出番はなかった。


全身麻酔していたことで意識がハッキリしていないだろうと思い、

義母には会わずあい病院を後にした。

ふと見た院内の掲示板に、見覚えのある名前が書いてあった。

8月にかかった物忘れ外来の医師が、その月いっぱいで退職するという。

もうあい病院では物忘れ外来をやめてしまったらしく、

あの時行ったのはタイミング良かった。


少し買い物をして帰宅。

両親に迷惑をかけているので、

父の好きなお酒と、母がよくお茶請けで出すようなチョコを買ってきた。

母がおかずを買ってきてくれたので、それを夕食にした。


次回、どうなる老人ホーム。



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◎父が好きなお酒(25度派なんだってさ)



◎生搾りオレンジジュースの自販機1回やってみたかったんだよねー