前回


…の、あらすじ

義母、大腿骨骨折で入院。


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2023年12月9日の続き。

12時に主治医から説明があるというので、夫と入院先あい病院へ。

外来が長引いて少し待ったが、しばらくして呼ばれた。

ナースステーションの奥で説明を聞く。


画面にはレントゲン写真が出ていた。

大腿骨は、骨盤に嵌る部分(骨頭)からくびれがあり(頚部)、

その先は太くなって(転子部)膝へと繋がる。

今回この中の転子部が折れたという。

腰椎も、以前は2番のみ潰れていたが、新たに1番の圧迫骨折も判明した。


治療は老若男女問わず手術のみ。

実際に他の患者さんで同じ手術を受けた後のレントゲンを見せてもらいながら、

どういう手術になるのか説明を受けた。

太腿2ヶ所切って、金属の部品を入れて固定するんだそうだ。


なかなかくっつきにくい骨なので、

放置すればますます酷くなるという。

手術までは安静にしていないといけない。

やはりかかりつけ医けい病院の開くのを待たずに救急車を呼んだのは正解だった。


また砕けた骨が血管に入って、脳で詰まったり血管を傷つけたりして、

突然死のリスクについても説明を受けた。

延命については、骨粗鬆症ゆえ心臓マッサージなんてしたら肋骨が全滅し、

逆に生きるのが辛いというのでオススメはされなかった。


まぁ義父を施設に入れる時点で、

もしもがあっても年齢を考慮したら延命の必要はない、と夫が言っていたこともあって、

こちらも延命はしないでいいということにしたけども。


その手術を、3日後の12日火曜夕方に行うという。

家族の立ち会いが必要なので、私が行くことにした。

夕方なので私の両親を呼ぶことに。


というふうに説明を受けていたら電話が鳴った。

ケアマネえいちさんである。

午前中に電話したが出なかったので、SMSで知らせていたのだ。


一旦離席し電話に出る。

SMSを見てくれたようで、

週明けになるが訪問看護あっしゅさんとデイサービスびりーさんに伝えておいてくれるという。

どちらも一旦ストップすることになる。


戻って説明の続き。

今度は内科的な話になった。


というのも入院にあたって血液検査をしたところ、

けい病院で検査した時よりも貧血が進んでおり、

今すぐ輸血をした方がいいと判断されたのだ。


けい病院で便潜血検査をやって、その結果をこれから聞こうとしていたと話した。

とりあえずけい病院に問い合わせた上で、

貧血の原因を探る必要があるので手術後に検査をすることになった。


そして、退院後のことである。

術後病院でリハビリはするとしても、

その後家に帰るのか、リハビリテーション病院に転院するのか、

老人ホームに入るのかを考えないといけない。

これは持ち帰って検討することにした。


結局待ち時間込みで1時間かかった。

帰宅し、親に火曜日来られるか聞いたら快くOK。

フッ軽な親で非常に助かる。


義母が入院したことで、義母の世話をする必要がなくなった。

毎朝毎昼毎夕とご飯やら薬やら届けるのに何故か臭い家に上がることも、

毎朝「熱はないけど喉の調子が悪いのよ」と言ってくることも、

予定を書いたボード渡しても読まずに(読んでも忘れる)インターホンで呼び出されて予定を聞いてくることも、

朝と夜を勘違いして夜9時に「今日はどこも行けない」と言ってくることも、

冬至が近く毎夕「暗くなるのが早いねぇ」と言ってくることも、

ない。


え、

楽ぅ←


退院後どうするか。

夫は明言してはいなかったのだが、

「仮に施設に入れるなら父と同じところが良いよねぇ」

なんて言い出したので、

本音は施設に入れたいと思っているはず。


翌10日日曜。

午後に車の点検があり、リコールもあってで時間がかかるということで、

その間に夫とあい病院へ。

途中ダイソーで25枚入マスクを買ってから向かった。

ディーラーとあい病院は、ウォーキングにちょうどいい距離である。


受付をして義母の病室へ。

6人部屋の窓際にいた。

起きていたので少し話をした。

以下、義母がピンク、夫が水色


「明後日の手術、うちのお母さん(私)が行くからね」

「ああそう」

「…手術ってあなたの手術よ」

「え?手術するつもりなんてなかったけど」

「今入院してるのわかってる?」

「入院してるの?私が?」

「昨日脚痛いって言ってたでしょ」

「そんなことないけどねぇ」


みなさん、

これが認知症です。

そんな話をして、買ったマスクをチェストに置いて出た。


翌11日月曜。

えいちさんに、20日に予定していた介護保険更新の認定調査はどうなるのか聞いてみた。

その日のうちにえいちさんが役所に出向いて取り下げることになったが、

後から再度連絡があり、役所が直接あい病院に掛け合って認定調査を行う方向で決まった。


またレンタルしていた介護用品は返すことにした。

えいちさんが連絡を入れてくれて、後日引取りに来てもらうことに。

必要になったら再度契約を、という形になった。


次回、手術。『介護の終わり③』前回『介護の終わり②』前回『介護の終わり①』前回『義母の介護をしていた話⑧』お久しぶりです。今回より再開します。休んでいた理由は今後の記事で明かします。前回『…リンクameblo.jp



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◎ここでいうインターホンってこういうやつ



◎お金グミpickしたかったが見当たらなかったので今度出る本にします