ようこそ、ヒュナム洞書店へ | 明日こそスキップ

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独断と偏見の読書感想とひとりごとを書いてます

 



ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」

会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた

書店にやってくるのは、就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン

夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ

無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ

ネットでブログが炎上した作家のスンウ……
それぞれに悩みを抱えたふつうの人々が、今日もヒュナム洞書店で出会う
新米女性書店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く

   (あらすじより…)

 

ずいぶん前に新聞広告を見て面白そうだと思っていたのですが

例によって、うちの図書館には一向に入らず

本屋大賞の翻訳小説部門1位になってようやく入荷!

基本的にはお仕事小説だと思うのですが

書店にやってくる人々の生きづらさに共感しつつ

しみじみと読みました!

 

韓国の書店も日本と同様経営が大変なようで

店主のヨンジュがSNSを駆使したり

イベントや読書会を企画したりと経営努力をすると同時に

読書にこれまでの人生を支えられていて

書店にやってくる人々にもそれを勧めたいのが伝わってきて…

しかも、美味しいコーヒーを淹れてくれるバリスタが常駐してる!?

美味しそうな料理が出てくる小説を読んで

こんな店が近所にあったらいいなとはよく思うけれど

こんな書店が近所にあったらな…と思ったのは初めてかも…

密かに読書会とか憧れるんですよね…

 

海外小説は苦手ではないのですが

個人的には韓国名が難しくて

ミンジュンとミンチョルがよくごっちゃになりました(汗)

淡々とお話が進むし、翻訳も平坦な感じなので

ドラマチックな作品とは言えないかもですが

本好きの方は読んで損はない作品かと思います!