久しぶりにマルチキャスト伝送速度について見直してみました。
現在のネットワーク環境は以下のとおりです。
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1F:HOME 5G(HR02)⇒(有線)⇒ Aterm2600HS2
※ 事情によりAterm2600HS2はブリッジ接続ではなくルーター接続(二重ルーター) -
2F:Aterm2600HS2(コンバーターモード)
今回は、マルチキャスト伝送速度の変更による影響を調べるため、1階の居間でGoogleスピードテストを実施しました。(Aterm2600HS2との距離は3m程です)
設定は以下のとおりです。
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2.4GHz:デュアルチャンネル ON
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5GHz:クワッドチャンネル ON
なお、HOME 5Gのエリアは「なんちゃって5G」なので、速度はそこまで速くありません。日中は60〜80Mbps、夜間は80〜110Mbpsです。
HR02のランプを確認すると、日中は5G接続(青ランプ)ですが、夜間は4G接続(緑ランプ)に切り替わります。切り替わる理由は不明です。
見直し前のマルチキャスト伝送速度は、5GHz:18、2.4GHz:6です。
測定条件と結果
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測定日時:平日 14:00〜15:00
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測定方法:Googleスピードテスト
2.4GHz(マルチキャスト伝送速度 12)
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下り:63.1 / 61.3 / 56.9 / 59.7 / 56.0 Mbps
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上り:20.2 / 20.3 / 18.4 / 16.2 / 19.1 Mbps
5回ほど計測しましたが、5GHzに近い安定した速度が出たため、他の設定でのテストは行いませんでした。(通常、2.4GHzを使用する機会が少ないため。)
5GHz(マルチキャスト伝送速度 12〜54)
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測定ごとに数値の変動が大きい
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12 / 18 / 54 がやや良好な結果だが、誤差の範囲内
マルチキャスト伝送速度の設定値を大きくすると、データ送信速度が向上し、チャンネル全体のスループットが上がる一方、APとクライアントの距離が離れるとエラー率が増加し、再送が発生しやすくなります。
そのため、今回は54を除外しました。
最終的に 2.4GHzは12、5GHzは18 に設定。
5GHzの12と18の違いはほとんど感じられませんでしたが、2.4GHzを12にしたので、5GHzはそれより大きな数字の18を選びました。
(今回の5GHzで18の平均値は、下り60〜70Mbps、上り20Mbps前後であまり速度が出ず、なぜか2.4GHzとほぼ差がないという結果でした。HOME 5Gはその時々で割と数値にばらつきが出ます)
変調方式と安定性
無線通信では、音声やデータを電波に載せて伝送する技術を「変調(Modulation)」と呼びます。マルチキャスト伝送速度ごとの変調方式は以下のとおりです。
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BPSK:1, 6, 9 Mbps
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QPSK:2, 12, 18 Mbps
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16QAM:24, 36 Mbps
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64QAM:48, 54 Mbps
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CCK:5.5, 11 Mbps
今回の測定では、Aterm2600HS2ではQPSK方式(12・18 Mbps)が安定して速い という結果になりました。(微妙な差ではありますが)