狂躁的日乘・誰の罠だ?201501270830 | おととひの世界

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リンクも始めましたよ

甘利経産相の一連のスキャンダル。
どうやら今週の 週刊文春で
第2弾が載るらしい。
面白いと思うのは 国内メディアが

甘利氏は
何らかの謀略にはめられた。

その線で 足並みを揃えつつあること。
政権周辺からもその話が出ています。

現在 新聞の軽減税率問題。
注目を集めています。
新聞 は安倍政権と取引をしている
のではないか?つまり
消費税率アップの お目こぼしを
何らかの形で期待している見返りに

政権ヨイショをしているのではないか?

世間が新聞をみている視線は
結構厳しいんですよ。
日本のマスコミを見ていると
あまりにもけじめがない。
それは たしかなことだし。

首相動静を見ていても
テレビや新聞及び通信社のお歴々と
しょっちゅう飲み食いをしてるでしょ。

アメリカでこんなことやったら
なかなか大変ですよ。
かつての米中国交正常化
ああいう巨大な外交的イベント
そういう時でもない限り
普通は ありません。


ところが 日本のマスコミ関係者が
しょっちゅうやっている。
別に、時の政権とは 常に
対立関係を保てとか
そんなことは言いませんよ。

しかし これでは
おそらく 是々非々で報道するのも
ほとんど無理だと思います。

それで新聞は軽減税率特別措置の対象
誰がどう見たって
完璧な政治的 お目こぼし
これでは新聞離れが進むのは
当たり前だし。テレビだって
同じですよね。


文藝春秋社

昭和40年代末に
立花隆というジャーナリストを起用
今太閤と言われた、田中角栄 の内閣を
いわゆる 金脈問題で退陣に追い込んだ。

実績がありましたよね。

田中角栄内閣 退陣 から2年
ロッキード事件 が起きた。

当時、ニクソン政権が退陣した後に、
ニクソン政権時代の
様々なひずみに関する検証が
上院の委員会で行われていた。

調査委員会の委員長が
フランク・チャーチ上院議員
(民主党)です。ちなみに この頃の
政権は、リチャード・ニクソン
途中退陣をうけ副大統領から
自動的に昇格した
ジェラルド ・フォード政権
(共和党)です

そのチャーチ上院議員の自宅前に
何者かが、ダンボールに
いっぱい入った資料を置いていった。

その中にロッキード社と
海外の政治家との不明朗なつながりが
書かれていた。

ロッキード事件は
日本とアメリカだけの問題だけでは
ありません。例えばオランダでも
似たような事件が起き、当時の
女王の退位にまで発展したんです。

明らかにアメリカにおいて
何者かが、ベトナム戦争が
終わった時点でいわゆる産軍複合体を
再び強力にバッシングして牽制し、

海外においてそれと関係したものも
洗いざらい 炙りだして叩く。
そういう意図を持ってやっていた。

チャーチ上院議員の
手元に送りつけられた資料

一体誰が調査してあつめたのか?
いまだに謎です。しかし 何者かが
なんらかの意図を持ってやっていたこと
これだけは間違いないわけです。

アメリカにとっては あきらかに
田中角栄元総理 は目障りだった。

アメリカは日本の頭越しに
中国との国交を回復しました。
いわゆる キッシンジャーの忍者外交です。

しかし日本と中国でも、
卓球の親善試合をめぐる
いわゆるピンポン外交というものが
当時行われていました。

将来の国交正常化への地ならしです。
むしろ焦っていたのは
アメリカの方だった。

アメリカが最も警戒していることは
今も昔も日本と中国の力が
1つになることです。

そして もう1つは
天然ガス はじめとする
ソビエト ロシアの天然エネルギー源が
アメリカの頭越しに
日本に輸入されること。

これは太平洋戦争を経て
やっとコントロールできるように
なった日本が、ふたたび
アメリカによる制御不能な
大国として復活することを意味します。

中華人民共和国の建国者である
毛沢東という男

戦前の早い時期に書かれた
「持久戦論 」、その他のなかで

「大日本帝國という精密な軍艦は
  中国大陸の 人民という、藻の海に
   スクリューを絡め取られて
    動けなくなるだろう。そこへ
   アメリカが後ろから魚雷を打ち
    日本は沈む、日本は植民地の
    一切を失う。しかし日本は
   その後経済大国として復活する。
    日本と手を結ぶ時があるとすれば
    その時だ」

そんなことを言ってきた男である事を、
アメリカ側は、重々承知していました。

中国ともソ連とも渡りを付けようと
それなりに強力な外交を進めていた
田中角栄内閣、これをアメリカが
どうとらえていたか?

1973年 オイルショック
この時も 三木武夫副総理を
中東に派遣、独自石油外交を
探るとともに、オーストラリアの
ホイットラム政権と独自協議を進め、

日豪協力の下ウラン資源開発まで
進めようとした。これを放置すれば
いずれエネルギー自立どころか
日本の独自核武装にまで途を拓くことに。

中国との国交正常化で
アメリカがお祭りムードだった最中、

当時の西ドイツ政権は
密かにブラジルとの間で
核燃料開発の合意に成功していた。

寝耳に水だったアメリカは
何とかこれを壊そうとしたが、
一度締結された外交文書は
簡単には覆りません。

あきらかにアメリカの裏をかいた
ドイツの秘密外交の裏に、
中南米にたくさん伏在している
旧ナチス党員の人脈が
物を言ったことほぼ間違いない。

ニクソン政権は、というより
アメリカは、今さらながら
ドイツ人の恐ろしさを
思い知ったわけです。

それではかつての旧敵国だった
日本を見てみると、
やはり同じようなことやっていた。

放置するわけにいかない。

田中角栄のような男は
何が何でもつぶさなければいけない。

あの時代の田中政権をめぐる
一連の騒動は、どう考えても
アメリカの国家意思が絡んでました。

そしてこれはもはや
国家戦略どうのこうのいう
問題でもなかった。

アメリカの頭越しに
独自外交をやるような内閣は
こうなるということ、

見せしめとして示す必要があった。

もともと対等な同盟関係であり
臣下ではなかった徳川家康の息子を、
織田信長はイチャモンをつけ殺させた。
信長はそうやって冷酷残忍な形で
けじめをつけた。あれと同じです。

あれほど強力ではありませんが
アメリカの現職政権の
向こうを張るような独自外交を
進めようとした政権が
その他にもありました。

1つは民主党の鳩山由紀夫政権。
沖縄基地国外移転を勝手にやりだした。
中国やロシアとの関係見直しもそう。

アメリカの国益に反するという以上に
アメリカの頭越しにやろうと
したことで潰された。
やり方も稚拙すぎた。

もう1つは現在の安倍政権です。
ちょうど1年前、

安倍晋三総理は何をやっていたのか?

中東を歴訪し、
そこでジョン・マケイン議員、
ベンヤミン・ネタニヤフ
イスラエル首相と会談。

このどちらも
オバマ政権にとってみれば
政敵も同然の相手です。

とりわけネタニヤフ、
イランとの関係修復を目指す
オバマ政権とはことごとく対立、
アメリカを公式訪問しても
オバマ大統領との面談もかなわず、

代わりにやはりオバマ大統領の
大統領選挙以来の敵である
マケイン議員の根回しによって

議会で演説して帰った。

安倍総理は昨年4月、
やはりマケイン議員の根回しによって
アメリカ議会で演説。

オバマ政権は昨年3月の
イスラエル総選挙 にわざわざ
選挙コンサルタント を派遣した。
ネタニヤフ 与党の邪魔をするため
だったと考えられています。
歴代米政権としても
極めて異例の対応です。

もちろんネタニヤフ政権は
そんなことくらいでは覆らなかった。
アメリカとイスラエルの間の
政権対立関係は現在も続いています。

かかる オバマ政権が
自分の裏をかくようなやり方で
独自外交 を推し進めた安倍総理を
見逃すようなことがあるでしょうか?

バラク・フセイン・オバマという人。
どちらかと言えばリベラルで
おそらく民主党びいきと思われる
アメリカの映画監督
オリバー・ストーンは、

戦後のアメリカ外交を概観する
ドキュメンタリーの中で、
オバマ大統領は蛇のように
執念深い男といった。

強い言い方ですが根拠はあります。

オサマ・ビンラディン殺害の
ニュースをホワイトハウスからの
特別声明でオバマ大統領が発表した時、

アメリカのテレビ視聴者は
裏番組の人気トークショーに、
現在大統領候補として
時の人になっている
ドナルド・トランプが出てくるのを
楽しみにしていた時だった。

オバマ大統領は
明らかにわざとぶつけたんです。
なぜか?トランプ氏が
オバマ大統領のアメリカでの
出生証明書問題追究急先鋒だったから。

このことでオバマ大統領が
トランプ氏に腹を立てていたこと
だけは間違いなく。

自分の敵に対する
執念深い攻撃的な姿勢がここに。

同じように自分のメンツにかかわる
ようなことを、真正面からやらかした

(   現職の米国大統領の政敵と面談した
    総理大臣は、 戦前 ・戦後を通じても
      おそらく初めてでは?と思います 。
     察するに、安倍総理 周辺に、米国を
     動かしている、別の中枢が存在する
   と吹き込む人間がいると思われます   )

  安倍総理に対して、

現職の大統領として
何もしないということが
果たしてあるものなのか?
しかも安倍総理は
ロシアのプーチン大統領とも
独自外交を当時盛んにやっていた。
私個人としては
正しい判断だと思いますが、

オバマ大統領は別の見方をしているはず。

安倍総理の中東外交から
ちょうど1年後に
甘利経産大臣スキャンダルが発覚。

こういう場合は
偶然という言葉を使っては
いけないと思う。アメリカの意思を
忖度して動きがちな
東京地検特捜部が
果たして動くのかどうか?

甘利経産大臣がどういうことをしたのか?
言われているようなことが
ほんとうにあったとしたら?
そのことの是非論とは、また別に、

今後要注目だと考えます。