椎間板ヘルニアの好発年齢を身近に感じる方へ!高齢化社会とロコモに関する重要なこととは? | 体の悩み解決ブログ

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高齢者の自立した生活に大切なのはやはり運動性です。またこの運動は、ロコモティブ(運動器)が健康でなければ維持できません。またこの運動器に関わる多くの障害、病気を予防するための重要な概念として、ロコモティブシンドロームがあります。


ロコモティブシンドロームを予防しよう、ロコモ社会を救おう、、などという言葉が多く聞かれるようになった昨今、ロコモに関わる病気は高齢者だけに起こるのか、といえばそうではありません。もちろん高齢者に多いことは確かです。ロコモが叫ばれているし、高齢者に多い、とすぐに答える方もいます、また高齢者の歩き方や姿勢などをイメージしている方も多いと思います。


実際にはなんらかの骨や筋肉の症状を持病のように持っていたり、明確な病気にかかっている方は若い方にも負けないくらい多く、肩凝りも腰痛も、また膝痛などについても、神経も筋肉も活発な分症状が大きくなりがちです。


また若い方のほうが気をつけなければならない病気としては、椎間板ヘルニアがよく取り上げられます。この病気の有病率、日本における発症者の数は約1%、そして好発年齢は20代から40代と言われます。背骨は24個の骨が連なって一本の背骨として機能していますが、1つ1つの骨の関節は靭帯によって連結し安定を保っています。また安定ではなく、緩衝として機能するためにそれぞれの骨の間に存在するのが、椎間板という軟骨の組織です。軟骨はまず体重による骨への負担を受け止めたり、様々な日常的、あるいは運動時の動作をスムーズにするためにも大切な組織です。


何故若い年代に起こりやすいのか、実際に椎間板は10代からすでに老化をはじめ、その水分も徐々に失われていきます。また20代になれば学校を卒業してまさに社会人としてスタートする時期、多くの方があてはまるステータスですが、仕事によって経験したこともない負担を強いられる場合もあれば、40代までに徐々に筋肉や骨が疲労し、筋肉が固くなって骨が歪んでしまっているケースも多くなっています。


この年代の椎間板ヘルニア、最も発症数が多く、かつ典型的な原因で起こるヘルニアを純粋なヘルニアと呼ぶとすれば、高齢者になって骨が歪み、姿勢も前かがみになってきて、純粋なヘルニアで頻発する部位ではない椎間板に発症するタイプ、また10代に多い若年性のヘルニアなどもあります。その他には50代を超えても働き盛りなタイプが増えたことで、純粋性ヘルニアの年齢層、好発年齢はもっと広がっている、という意見もあります。


ロコモを提唱するのは日本整形外科学会です。つまり医療の立場からの警告でもあります。また高齢化社会において高齢者の介護を行う方にも椎間板ヘルニアが増えています。医療の現場にいる若い年代層にも発症が激化しているのがヘルニアだとすれば、いかに多くの方に関係する病気なのかがわかります。これからは、個人も組織も優先するものをある程度柔軟性を持って考えるべき、社会的な意義を意識してロコモをカバーしていくことが重要ではないでしょうか?