マジックハンズ・リサーチャーの高橋です。
9月10日〜12日まで東京ビッグサイトにて「スパ&ウェルネスジャパン」を開催しておりまして、
昨日行って参りました。
(写真を撮るのを完全に忘れておりました・・・。)
スパ&ウェルネスジャパンはその名のとおり、温泉も含めたスパとウェルネス業界全体のエキスポです。
とは行っても「ビューティーワールドジャパン」などに比べると規模はまだまだ小さいですが。
私は毎回講演の聴講に行くのですが、
今回のパネルディスカッションで、YON-KAの武藤社長が下記の6点を議題として取り上げていました。
1、東京オリンピック前後のスパのあり方
2、スパの明確な定義
3、スパの役割とは
4、スパの啓蒙活動
5、スパ人材確保・育成
6、海外成功事例との違い
日本のスパ業界を昔から悩ませてきた1つが2の「スパの明確な定義」です。
ざっくり言うと、「水を使った健康のサービスを提供する施設」のことを言いますが、
ヘアサロンでは「ヘッドスパ」というサービスの名称だったり、
化粧品や入浴剤でも◯◯スパという製品名があったり、
スパという言葉は何にでも使えるのです。
では、スパという言葉をこれから明確な定義付けができるかというと、おそらく難しいと私は思っています。
業界ごとに、また、企業ごとに利害がありますから。
国が「エイヤー!」でやらない限りは難しいでしょう。
もしくは業界の団体が一致団結してメディアに大金を投じて大々的にキャンペーンをうっていくかですね。
武藤社長が提言した6つのうち、もっとも身に沁みて感じるのは5の「スパ人材確保・育成」の大変さです。
この業界に長くいるといろんなところから情報が入ってきますが、
今どこのスパでもとにかく人材不足です。
沖縄は今リゾートホテルの建設ラッシュですが、
どのスパもセラピストが不足しており、
関係者から「セラピストを紹介して欲しい」という依頼を多く受けます。
しかしながら、現実的にはセラピストは減少しており、
若いセラピストのなり手も減っています。
結局ホテルやスパのオペレーション側の需要とセラピスト育成側の供給の完全なミスマッチが生じているのです。
この解決策は、
1、セラピストの仕事を魅力ある仕事にして、なりたい人を増やす
2、外国人セラピストを受け入れる
かです。
すでに宿泊業では2019年4月から外国人の技能実習後の在留資格延長が施行されることがほぼ決まっています。
この流れには抗えないですが、
「セラピストの仕事を魅力的なものにしていく!」
「セラピストを誰もが憧れる仕事にする!」
これはセラピストアカデミーを運営する我々の最大の責務なのです。