視覚障害生活百科 -4ページ目

視覚障害生活百科

まったく見えない私が、どんな風に日常生活を工夫しているのかを紹介していきます。
毎日を過ごす上で視覚障害者の生活って一般に知られていないなと思うことが多々あります。
また、中途失明の方も増えています。
微力ながら、このブログが情報源になればと思っています。

どうもです。

今回は、エスカレーターの乗り方の工夫です。
視覚障害者の中には、乗り降りの際に怖いとか、点字ブロックがエスカレーターに繋がってないとかの理由で、エスカレーターを避ける方もいらっ
しゃるようです。

●安全に近づく
まずはモーター音や注意喚起のアナウンスの声を元にして、エスカレーターの位置を確かめ、近づきます。
間違って載ってしまうということがないように、床面を白杖で確かめながら、可能なら反対の手を伸ばし、ベルトや上り下りのエスカレーターを仕
切っている手すりを探して、手を触れながらそれらに沿うように歩くといいでしょう。
※床面は杖先でタップしたり擦ったりすると、金属特有の感覚や音がありますね。
ベルトの動きを確かめて方向が合っていれば、いよいよ乗ります。

●いよいよ乗る
動いているステップと安全地帯との間を杖先で確かめて、杖先で一歩目の位置を決めます。
※動いているステップの床面は安全地帯のそれより少し低くなっているので、杖先で探るとわかります。
さあ、ベルトの進むスピードに合わせて勇気を出して踏み出しましょう。
ステップの段差と段差の境目を避けて乗ることは、見える人と一緒に乗るとしても難しいことだと思います。
それをしようとタイミングを合わせようとしてバランスを崩すよりは、躊躇なく、何も気にせず踏み出してしまった方が安全です。
乗り込んでから、ステップが段差に変化するまでの間で足の位置を調整するといいでしょう。

●乗る位置を調整する
勇気を出して両足を動くステップに乗せたら足の位置を調整します。
この時、両足の位置を半歩くらい前後にずらしておくと、両足共にステップの段差の境目だったということが回避でき、慌てずに済みます。
後は、足裏の感覚や白杖の先で、せりあがってくる段差の境目を確認しながら微調整します。
階段の高さが安定したら降りる時に備えましょう。
ベルトを持つてを体より少し前に出しておくと、ベルトが平らになるので降りるタイミングがわかります。
空いているようなら、片足を1段上に乗せておくのもいいでしょう。

●ついに降りる
ベルトが平らになったら、白杖の先を1歩前の床に触れさせておきます。
安全地帯が近づいてきて杖先にこつんと当たったタイミングで、1歩前に足を出して歩きだします。
※動くステップより安全地帯の方が少し高くなっています。
タイミングが送れるのが心配な時は、つま先を気持ち上げておくと、万が一遅れても(最悪両足を動かさないままでも)自動で安全地帯に移動でき
ます。
※全ての靴で保証はできかねます。私はスニーカーか革靴しか履かないので。
また、靴ひもが長くなっていると巻き込む可能性があります。(足までは食われないはずです。←実体験)



どうもです。
今回は、階段での白杖の扱いかたです。

●階段の状態を確かめる
階段を発見したら、安全のためにそれがどんな状態か確認します。
1段だけなのか、連続した階段なのか、直線か螺旋か。
勿論、よく知っている、慣れている階段ならそこまでの確認は必要ないかもしれません。
ただし、特に、次の場合は注意が必要です。
階段の高さや幅が急に変わる。
階段が途中でカーブする。
階段のステップの1段が斜めに切り取られている(バスのステップ等)。
階段のステップの前後が長く、一見すると1段だけの様に思える。
上り階段と思いきや縁石で、上ったあとにすぐに下る。
駅のホームにて下り会談ではなく、ホームと線路の境目だった。

●基本的な白杖の扱い方
階段を上り下りする時は、可能な限り体の向きを階段の向きと合わせます。
斜めに上り下りすると、距離感がつかみづらくなります。
白杖を垂直に近い角度で持ち、通常の歩行の時よりも体に近い位置で持ちます。
※会談では、通常歩行時よりも歩幅が小さくなるため。
杖先で階段の横板(ステップ)を、杖の側面(先に近い部分)で階段の縦板を確認しながら、階段の高さやステップの縁を確認します。
縦板や横板の表面を滑らせるように杖を動かすと良いでしょう。

●連続した階段を上る(応用編1)
駅の階段のような、高さが一定で真っ直ぐな連続した階段を上る時の方法です。
高さや幅が一定なので、白杖による確認を省略して、体の間隔で上っています。
①1段目の状態を確認する。
②杖の側面の杖先から数センチの部分までを、次の段の縦板に当てて、杖を垂直に持つ。
③上記②の高さで腕を固定しながら、階段を上がっていく。
1段上がる度に、自動的に杖が次の段の縦板に当たる。
杖が当たらなくなったら、次の段は無いということである。

●連続した階段を降りる(応用編2)
同じように連続した階段を白杖での確認を省略して体の間隔で降りる時の方法です。
※込み合っている場所では使用しない方がよい。
①1段目の状態を確認する。
②1段先、2段先のステップの縁に白杖の側面を乗せるように、杖を斜め下前方に出す。
※階段の立て板と横板を2辺とする直角三角形の斜辺に白杖が来る感じになる。
③上記②の状態で腕を固定して階段を降りていく。
④杖先が地面に当たったら、手前に引き縦板を探す。これが最後の段である。
※杖先と自分の足の距離が感覚的にわかるのであれば、縦板の確認は省略し、そのまま通常歩行に戻れる。

●まとめ
独力であれ、誰かと一緒であれ、町を歩くのに階段は避けられません。
エレベーターを使用するにもボタンの位置等、僕らにはまだまだ使い切れないものが多いですし。
皆さま、階段でのけがには十分お気を付けくださいませ。


どうもです。
今回は、白杖の振り方のバリエーションを紹介します。
前回、歩くリズムに合わせて、杖先が肩幅より数センチずつ外に行くように左右に振るという話をしました。
これだけでも障害物を避けることはできるのですが、地面の状態や下りの段差などを確かめるのには不十分です。
そこで、場所や目的に応じて使い分けるいくつかの振り方の基本的な種類を紹介します。

●杖先で何を確認するか?
本題に入る前に、私たちが杖先で何を確認しているのかを紹介します。
(1)ぶつかると危険な障害物(危険にもなりますが、自分の歩いている位置を確かめるのにも役立ちます)。
(2)段差や階段。
(3)点字ブロックや、歩道と私有地の境目など細かな凹凸。
(4)アスファルト、土、絨毯、床など地面の材質の違いとその境界。
杖先だけではなく、聴覚や足の裏の間隔などもフル活用します。
さて、本題に入りましょう。

●地面の上をスライドさせる
さて、1つめの基本的な白杖の振り方です。
杖先が地面の表面を引きずるように左右に振ります。
点字ブロックの出っ張りなど、細かな凹凸を確認しながら歩くのに適しています。
道路の端が1段下がって土や溝になってるような場所では、その境目をしっかり確認しておくと、足首を捻らずに済みます。
あまりにでこぼこした地面だと、杖先が凹凸に引っかかってスムーズに動かなかったり、摩擦により体力と杖先の消耗が激しくなります。
おへその前で杖を振っていると、腹や股間を突くことに繋がります。
これのこつは、杖先が地面から持ち上がるか持ち上がらないかのぎりぎりの力を手首にかけることです。
摩擦が減少し、杖先が凹凸の上を滑るようになります。

●地面を左右交互にタップする
2つ目の方法は、杖先は地面を引きずらず、振り幅の左右両端で地面をタップします。
地面の細かな凹凸を確認する必要がない時に使用します。
摩擦が完全に無くなるのでスムーズに左右に振ることができます。
土の地面とアスファルトを交互にタップしながら、道の端を歩くという使い方などができます。
タップする一方をブロック塀や縁石の側面にして、それらに沿って歩くこともできます。
杖先をあまり高く上げすぎると、手首に大きな負担がかかりとてつもない疲労感を感じます。
また、障害物を飛び越えてしまったりということもあります。
地面ぎりぎりの高さで浮かせるのがよいでしょう。
このような歩き方をするとタップする時、音があまりしません。

●まとめ
以上の2つの方法を状況に合わせ、組み合わせて白杖を振ります。
自分の右側にある点字ブロックを確認しながら歩く状況を例に考えましょう。
白杖を右に振る時は、点字ブロックを確認したいのでスライドしながら振ります。
左に戻す時には、あまり頻繁に点字ブロックを確認する必要がなければ、杖先を浮かせて(タップする振り方で)戻してもかまいません。
実は、点字ブロックはその中央を歩くよりも、片足だけ上に乗せてすぐ横を歩いた方が、白杖は扱いやすいのです。
とはいえ、いろいろな条件と好みがあるかと思います。
安全と体力とやりやすさと、それらをバランスよく考えながら皆さんなりに工夫してみたらいかがでしょうか。


どうもです。
今回からは、白杖の基本的な使い方、自分の足元を確かめながら歩く方法です。
過去に、白杖の意義や駅を歩くことについて何回か書きましたが、基本的な杖の扱い方を取り上げていませんでした。
まだ、持ってるだけで十分だよという方も多くいらっしゃるかと思いますが、いざという時のために基本的な使い方は知っておいた方がよいかと思
います。
あくまで、ここで扱うのは基本事項と、全盲の私の個人的見解です。
必要ならば、専門の処で訓練することをお勧めします。
まず、今回は白杖の持ち方です。

●基本姿勢
グリップの部分を平らな面を外側(右手で持つなら右側)にして持ち、人差し指を伸ばして平らな部分に沿わせます。
おへその前、あるいは気を付けの姿勢の手の位置から、杖を持った手を伸ばして手首を使って左右に杖を振ります。
私個人的には気を付けのての位置から手を伸ばすことをお勧めします。
おへその前で降る場合は、体の正面なので、左右に均等に振るのに感覚的にわかりやすいという長所はありますが、杖を短く持つ時に姿勢がきつく
なります。
また、杖先が地面のくぼみなどに引っかかった時に、杖の頭でお腹や股間を突くことになり痛い思いをします。

●手を伸ばす距離
手を伸ばす距離は、歩幅などによっても変わってきますが、自然に伸ばせばよいでしょう。
ただし、混んでいる場所では、伸ばす距離を加減しないと、横から歩いてきた人などに杖を引っ掛ける可能性が高まります。
東京の通勤ラッシュ時では、グリップの下端で杖を垂直に近い角度で持って、小幅で歩くこともあります。

●振り幅
杖を振る幅は、杖先が肩幅より数センチずつ外側に出るくらいです。
歩くリズムに合わせて、前に出す足と反対側に杖を振ります。
気を付けの手の位置で杖を振る時は、杖先が見えているとあまり気づかないのですが、感覚的に杖を振る幅が左右で異なることになりますので慣れ
が必要です。
練習の際は、杖を振る幅に距離を開けて物を置いて、杖先で実際に距離感を確かめながら感覚をつかむのがいいと思います。

●事故を回避するために
今回最後になりますが、緊張していたり、白杖を落とさないようにと意識してしまうと、杖を強く握ってしまいがちです。
また、杖の頭に付いているゴム製のわっかに手首を通そうと考えてしまうのも自然です。
しかし、これらの行動はけがの原因になりますので止めてください。
人ごみで横から歩いてきた人が杖に引っかかった際、その人が躓いて転んでしまったり、杖が曲がったり折れたりすることに繋がります。
わっかに手首を通していたことで、杖先が電車のドアに挟まれた際に、伝写に引っ張られてけがをした事例も発生しています。
杖に強い力がかかったら、手から離れてしまうくらいに軽く握ることをお勧めします。
落とした杖を探すのは確かに大変なことですが、多くの場合はけがに繋がったり、杖を損傷してしまうよりはどうにかなるはずです。

どうもです。

今回はトランプを中心に、カードゲームの遊び方です。
もしかしたら、私の周囲のローカルルールも含んでいるかもしれませんが、そこは悪
しからず。

●点字付きカード
トランプやUNOは点字図書館などで点字付きのカードが発売されています。
因みに、カードゲームとは少し違いますが、ビンゴカードの点字もあります。
また、拡大されたものや、黒白反転のものなどロービジョン用のトランプカードもど
こかで取り扱っていたはずです。
ロービジョン用トランプ
http://www.gandom-aids.co.jp/lowvision-tramp.htm

●基本的な遊び方
・カードを場に出す際は、何のカードを出したのか言葉でコールする必要がありま
す。
・カードが配られてからゲームが開始される前には、健常者より手札の確認に長く時
間がかかります。
※扇形に持って一目で確認することは難しいので、1枚ずつ確認したり、ゲームがス
ムーズに進められるよう、自分のやりやすいように並べ替えたりしています。
・七並べなどでは、場のカードの現在の状態がどうなってるか尋ねることがありま
す。

●ババ抜きの遊び方の工夫
・普通に遊ぶことは十分可能ですが、カードを引かせる際に相手に見えない角度で
カードを提示するのが難しい、カードを引く際に空中でカードを弾くのが難しいなど
の場合は、テーブルにカードを伏せて置いてカードを選んでもらうという方法もあり
ます。

●神経衰弱の遊び方の工夫
・カードをばらばらに伏せて置くと、どのカードをめくったのか説明が難しくなるの
で、予めカードの位置に番号を付けておくとやりやすいです。
(例1)1行目の左から右へ1・2・3…10。2行目左から右に11・12・13
…20、…、5行目左から右に51…54。
「5番のカード、ハートの3。」
(例2)横9枚×縦6枚でカードを並べ、左から右へ1・2・3…9、上から下へ
A・B・C…Fと番号を付ける。
「B8番、スペードの2。」

どうもです。
前回の続き。
私たちが勘違いや思い込みにより駅ホームから転落する例をいくつか挙げてみたいと思います。

●ホームから転落する例① 電車がいなかった
私たちが電車に乗る時は、事前のアナウンスや電車の走行音、電車のドアの開く音などを頼りに目的の電車の位置を確認します。
しかし、以下の要因が単独、あるいは重なって発生することにより、線路に落ちることがあります。
(1)地下ホームなどで反対側の電車の走行音やアナウンスが反響して、目的の音が聞こえづらい、距離感をつかみづらい。
(2)目的の電車が停車する線路のさらに向こう側に電車が入ってきて、目的の電車が来たと勘違いする。
(3)車両数の違う電車が停車するホームで、短い電車が停車して自分の前に車両がないことに気付かない。

●ホームから転落する例② 電車停車中の転落
私たちが電車に乗る時は、電車の側面を触って入口の位置を確かめます。
基本はその後に、白杖で自分が足を乗せるべき入口のステップがあるか、ホームと電車の隙間はどれくらいかを確認します。
しかし、なんだかの原因でその確認が不十分で、入口の隙間と連結部を勘違いして線路に転落する例があります。
最近は、連結部で警告音を鳴らしたり、隙間が小さくなるように工夫された車両も多いですが。
また、通勤ラッシュで後ろから押されて、ホームと電車の隙間を確かめる時間が十分取れずに隙間に落ちることがあります。

●ホームから転落する③ 自分の思っている立ち位置と実際の立ち位置が違った
前回まで説明してきたものですね。
何かの切っ掛けで、自分の向いている方向を90度間違えて認識していると、線路に平行な点字ブロックと階段の始まり部分にある点字ブロック
を、そして下り階段と線路の際を取り違うことがあります。
勿論、内方線や階段のステップをしっかり確認していれば良いのですが、思い込みというものは怖いもので。
90度向いている方向を間違えるという状況はどのように起こるのでしょうか。
例えばホームの真ん中を、階段に向かって線路に平行に歩いているとしましょう。
向いている方向が少しずれて、右足から斜めに点字ブロックを踏みました。
この時考えられる状況は2つです。
(1)右に体の向きがずれて、線路に平行な点字ブロックを踏んだ。
(2)左に体の向きがずれて、階段の始まり部分にある点字ブロックを踏んだ。
ここの判断を間違えると…、もうお分かりですね。

●まとめ
勿論私たちも、周囲の音を聞いたり、階段や電車の入口のステップを白杖で確認したりなど、細心の注意を払って歩きます。
ただ、どうしても勘違いや思い込みは起きてしまい判断を誤ることもあります。
ある程度次を予想しながら歩いている部分もあり、予想外のことが起きて回避行動が遅れることもあります。
ついつい慣れた道で油断してしまうこともありますが、これを書いていて、私たちはこのことを忘れてはいけないなと改めて感じました。

さて、このシリーズは一先ず終了です。
また、単発の記事としては書いていきたいと思っています。
どうもです。
今回からの2回は、駅ホームを歩くことについて考えてみたいと思います。
先月の視覚障害者のホーム転落事故を受け、いろいろと私なりに考えてみたことです。

●点字ブロック
念のため、まずは点字ブロックの説明。
歩道や駅ホームにある黄色いぼつぼつのことです。
私たちがそれを足の裏や白杖で確認しながら歩きます。
また、見えづらい方の中にも、この黄色い色を目印に歩いている方がいます。
点字ブロックには種類があります。
(1)警告ブロック 点状の突起が並んだもので、曲がり角、階段の始まりや終わり、横断歩道の始まりや終わりなど、「何かがあるよ」という
合図として使用されます。
(2)誘導ブロック 直線状の突起が並んだもので、歩くべき進行方向を表します。

●ホームの点字ブロック
ホームの点字ブロックは基本的に以下の場所に設置されています。
(1)ホームの端を線路に平行に走る警告ブロック。
(2)改札階に通じる階段の始まり部分にある警告ブロック。階段のステップと平行に走っている。
最近徐々に普及してきましたが、線路に平行な警告ブロックには、ホーム内側の点の突起の列を1行直線の突起に変えてホームの内外がわかるよ
うにしてあるものがあります(内方線と言います)。
前回まででも書きましたが、自分が向いている方向や立っている場所を勘違いしないためにこれらの点字ブロックを十分確かめることが大切です。
線路への転落事故も、勘違いや思い込みから起こることが多いように思えます。
しかし、ホームが混んでいたり、狭かったり、乗車待ちで並んでいたり、電車の乗り降りがあったりと、どうしても点字ブロックから離れて歩か
ないといけないことは往々にしてあります。
人の流れが落ち着くのを待ったり、電車が駅を去るのを待ったり、歩くタイミングにも工夫が必要です。

次回は、ホーム転落事故が起きる具体的な要因について考えてみたいと思います。

どうもです。
視覚障害者が街を歩くとは?の2回目です。

●真っ直ぐ歩くための工夫
前回、私のような全く見えない視覚障害者が真っ直ぐに歩くためには、点字ブロックなどに沿って歩くのが確実な方法だということをお話ししま
した。
点字ブロックが無ければ、ブロック塀、縁石、側溝、ガードレール、歩道と車道の間の段差、アスファルトと土の境界などなんでも利用します。
それでは、それらの利用できない場所ではどうするのでしょうか。
どれを使うかは人それぞれですが、いくつか挙げてみます。

(1)周囲の音を頼りにして向いてる方向を調整する
基本的にはこの方法を使います。
横を通り過ぎる車の音や人の足音を聞いて、その方向や距離から自分の向いている方向を調節します。
その他、店のBGmや自動販売機の音など、特徴的な音をいろいろ探して頼りにしながら歩きます。

(2)道の凹凸を利用する
私はこの方法は苦手なのでほとんど使わないのですが、アスファルトの道の真ん中が盛り上がっていて、両端がそれより低くなっているという特
徴を利用して道の方向を確かめている方もいます。

(3)その他(私は使えません
・スマートフォンなどについている方位磁石(音声などで教えてくれるものがあります)。
・反響音、風の流れ、太陽の位置。

●それでも知らないうちにずれていく
上記の様なものを頼りにしていますが、これらは必ずいつも同じ場所にある訳ではありません。
人通りがいつも多いとは限らないし、店がいつも開いているとは限りません。
そして、これらがあったとしても、自転車をよけようとしたとか、ちょっとした意識の違いでずれて少し曲がって歩いてしまうことは往々にして
あります。
見える方にとって体の向きが10度ずれてしまうことは大したことはないことでしょう。意識的にも無意識的にもその場で気付いて微調整が図ら
れるからです。
しかし、私たちは曲がったその場ではどちらに曲がったのかも、曲がったことにすらも気付けません。
数メートル、数十メートル歩いたあとに初めて曲がったことに気付きます。
10度の違いでも、数メートル数十メートル歩けば、それなりの距離のずれになります。
例えば、歩道の有る道をあるいてある十字路を横断することを考えましょう。
私たちは向こう岸の歩道の段差やスロープに無事にたどり着いた時に初めて真っ直ぐ歩いていたことを知ることになります。
逆に別のものにぶつかったり、いくら歩いてもたどり着けなかったりなど、それ以外の結果になったと気づいた時、始めて自分が曲がって歩いて
いたことに気づきます。
そのあとは立ち止まって、交差点の中心に向かって曲がってしまったのか、それとは反対方向に曲がってしまったのかを判断する必要があります。
その判断を誤ると完全に迷子になります。
視覚障害者の中には、交差点の中心に向かってしまうのは怖いので、あえて交差点から離れる方向に入るように横断する方もいます。
道の端にたどり着ける可能性が高くなるので、そこから少し戻って歩道の角を探します。ただ、あまりやりすぎると場合によっては中央分離帯に
阻まれることもあるので注意が必要です。
私は、歩道の端の縁石と思い込んで、中央分離帯に沿って歩いていた経験があります。
交通量が少ない時間帯で気づかなかったんですね。

(次回へ続く)
どうもです。

今回からは、視覚障害者が街を歩くとはどういう感覚なのかについて説明していきたいと思います。

●白杖
多くの方がご存知の通り、視覚障害者が街を歩く時は白い杖(白杖)を持ちます。
これは、まったく見えない方も、見えづらい方も持つように法律で決まっています。
白杖には3つの役割があります。
・周囲に自分が視覚障害者であることを知らせる。
・障害物から自分の体を守る。
・自分の足元の様子を知る。

●視覚障害者が街を歩くということ
私たちは白杖を突くことで、足元の段差、点字ブロック、壁、縁石、アスファルトと土の境界などを確かめることにより、自分の立ち位置を確認
しながら歩きます。
自分の周囲全体を一望できないので、白杖から伝わる情報と頭の中の地図を総合して、自分が今どこを歩いているかを知るのです。
まったく見えない私にとってのそれは、暗闇で懐中電灯で足元だけを照らして歩いてるような感覚に近いのでしょうか。
遠くは照らせません。
照らせるのは自分の1・2歩前だけです。
(そんなテレビゲームがあったような。)
勿論、聴覚や今までの経験からの予測は最大限利用しますが。
私は盲導犬は使ったことはありませんが、障害物や段差、道の分岐点を教えてくれる(決して道案内をしてくれる訳ではありません)盲導犬も似
たような状況ではないでしょうか。

●真っ直ぐ歩くことは簡単じゃない
こんな状況ですから、真っ直ぐ歩くことは簡単ではありません。
確実に真っ直ぐに歩くためには、点字ブロックなど何かに沿って歩く必要があります。
しかし、街中はどこでも何かに反って歩ける訳ではないのです。

(次回へ続く)
どうもです。
キッチン周りの安全管理の最終回です。

●混ぜる・炒める
問題になるのは、こぼすことと、混ざらない部分があることでしょうか。
特に炒める際には、焦げ付きなどの原因になので重要です。

このすことへの対策は、深い鍋や器を使うこと。
そして、欲張って入れすぎないこと。
ただ、量に対して広すぎる鍋や器も逆にやりづらいものです。

十分混ざらないことへの大作は、まずは菜箸などを動かす順番を決めること。
中央を縦横何本か直線に菜箸を動かしたら、鍋の縁を一周させるなど、自分のなかで順番を意識することです。
さらに量が多い場合は大きく動かしすぎないこと。

<因みに>
火加減や火の通り具合は、音の変化や匂い、菜箸などを動かす手の間隔などいろいろな感覚総動員です。
具体的なことは、私は料理素人なのでここでは勘弁で。

今回は当たり前のことばかりになってしまいましたかね。
ただ、生まれつき見えない私からすると、どれだけの幅で菜箸を動かすかとか、この辺の間隔が難しいんですよね。

●最後に弱視(ロービジョン)の方へ
毎回書いてますが、見ようとして鍋に顔を近づけすぎるのは危険ですよ。
まあ、十分承知している方も多いかとは思いますが念のため。