続きです。
突然の事に、電話に出ることを躊躇している妻。
私は
「出た方がいいんじゃない?
何かあったのかもしれない」
と電話に出ることを促しました。
「………うん」
妻は電話に出ました。
私はクローゼットから出てリビングに戻り、
妻の電話が終わるのを待ちました。
何か深刻そうな会話がかすかに聞こえてきましたが
リビングで待ちました。
おそらく、義兄が急に連絡してくるほどの何かが起こったんだろうと思いました。
5〜6分程で電話は終わり、
妻がリビングへ戻ってきました。
妻の顔を見ると、
目から涙がこぼれそうになっていました。
「何かあったの?」
「お父さんが倒れたって」
「え!?」
「夜中に救急車で運ばれたって」
話を聞くと、夜中に妻の父が倒れたとのことでした。
妻の父は、少し前に脳梗塞になりました。
でも、その時は早くに処置をしたおかげで、
後遺症もなく元気になりました。
その脳梗塞がまた再発したのか?
詳しい原因はまだ分からないとのことでした。
妻と私は、その日の予定をキャンセルして、
子供たちを連れて妻の実家へと向かいました。
続きます。