嗚咽・Gangi のギター曲 | 娘が自殺…母への恨みを残して・わが子を死に追いやった悔恨の日々

娘が自殺…母への恨みを残して・わが子を死に追いやった悔恨の日々

19歳のひとり娘が自死・残された母のこの世の地獄・生きる希望を求めて・それとも後を追う?

2月は「逃げる」、3月は「去る」

 

つらい、この2か月を毎年過ごしてきた。

 

今日、主人が娘とのラインのやりとりを見始めてしまい…落ちた。

 

私は、今まで、心の中で焦点を合わせないようにして、できるだけ娘の「不在」について心の中をボカシてきた。

毎日娘のことを思わない日は「ない」

ただ…もし…自死、あの日、私の前夜の叱責…いろいろなことにはっきりと「焦点」を合わせてしまったなら…私は、いつかのように、お酒にどっぷり漬かり、死の方向へ「過失的」に、投げやりに、「やってしまう」可能性があると思う。

 

だから、外に逃げ、音楽に逃げ、物を買い、焦点が合うのを避けてきた。

 

この世で最もつらい地獄というのは子供を失うことだと思う。これほど残酷な拷問はない、と思う。

 

主人に

「ラインをあまり見ない方がいい」

 

と言ったときは、すでに遅かった。

むせび泣きをし、すぐに寝室に上がって行ったが、私も落ちた。

 

聴いていたギター曲が、呼応する。

音楽そのものに焦点をずらし、娘の死から逃げようとする

息が激しくなり嗚咽しそうになるのをギリギリで回避する

 

最近、この Mario  Gangi という作曲家の 22の技巧的練習曲にすっかり夢中になっていて、耳から離れない。(ショパンやリストの練習曲、エチュードというものと同様で、練習するための曲などではないと思われる。上級者がコンサートで技巧をひけらかすための曲であり、それなりに難易度が高いようだ)

 

それぞれ22曲が個性的で魅力的。

特に、4番、9番、11番、19番が心に響いて仕方ない

 

19番は、広い海原を漂う一羽の白い鳥のようだ。

広い海の上をひとりぽっちで飛ぶ鳥

おそらく嵐が時折はげしくなるような、灰色の空

孤独、厳しい自然、自由と冒険の旅

人生そのもの

 

という風に私には聴こえる

この曲で、主人につられて嗚咽しそうになった

 

 

 

9番は、甘い思い出を語り昔を懐かしんでいるようだ

過去の幸福な思い出…今はもう「ない」、せつないメロディがやるせない

ギタリストの女性の演奏、その表情そのものが何だか悲しく、娘を思い出す