詩 「春の海」 | 馬と詩とありのままの心❤

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詩 「春の海」



2歳のあーちゃんはぐずっていた


長いこと電車に揺られて


「お行儀よくしましょう」なんて言われて



電車を降りた途端


ベビーカーに乗せられた


シートベルトをカチッと締められて



だからぐずっている


足をバタバタさせながら


「ねえ えー !!」と半泣きだ



ママが「大丈夫 ?」と優しく聞いた


「だ い じょーぶじゃ なあいいい !!!」


あーちゃんは大声で泣き出した



「もっともだ」


「確かに」


大人たちは微笑んだ



10分後


あーちゃんは笑っていた


ご機嫌で砂浜を駆けまわっていた



「海、初めてなのよ」


ママは言った


みんなで眩しく見つめた





大人になると 「大丈夫 ?」には


「ありがとう 大丈夫」


と 答える



本当は大丈夫じゃない


どこに連れて行かれるか


想像もつかない人生のピンチだ



でも神様たちは微笑んでいる


たどり着く場所はいつだって


自由で眩しい世界



誰にも共有してもらえない


孤独な悲しみと涙の後だけ


目の前に広がる新しい世界




     かっぱぶいこ




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