若い人たちだけの劇団と違い、
20代から70代まで揃っている劇団です。
小劇団では珍しいかもしれません。
お客さんの年齢層も幅広く、
「壁」では19歳から92歳までの方々に
ご覧いただきました。
「母」の再演の時の最長齢は96歳でした。
劇団では、常に若い人を欲しがっています。
しっかりした演劇人として育つ
若い俳優や女優の不足で、
客演者としてオーディション等で外部に
求めざるを得ないからです。
このオーディションでは、
その役者に求める内容には限界があります。
この作品をつくるためだけの付き合いになります。
劇団の目的までを共有するわけにはいきません。
それを強要することはできないからです。
ところで以前、若い劇団員を、
「おい、○○」と、
いわゆる呼び捨てにする年配劇団員がいました。
あえて注意しませんでしたが、
せめて「くん」付けか「さん」付けにして欲しいと思う。
何か足りない関係に思えてならない。
さとうみちこ画
たとえばコレが足りないような・・・
その年配劇団員は退団したので今は大丈夫だが、
思い出すのは宇野重吉さん・・・
あれだけの大物でありながら、
名前を呼び捨てにされたことがありませんでした。
NHKの画像から拝借しました
「伊藤くん」か「豪くん」と呼ばれていました。
呼び捨てにされてもおかしくない人物に、
「さん」付けで呼ばれれば、
無意識にも、
それに相応しい人物になろうという思いが
働くような気がします。
ま、その如何にかかわらず、
人間関係を成り立たせる上からも、潤滑油としても、
「さん」や「くん」は付け合う方がいいように思います。
お祭りでの紙芝居(明治神宮)
以前、子どもたちを前に紙芝居や演劇をしたが、
このような席を考えれば一層、それが望まれます。
■若いお客さん
三浦綾子という人は
教科書に名前が出ていたと思います。
「母」を見て、
本当にいた人のことを演劇にしたのを知りました。
多喜二は「蟹工船」を書いた人だと知っていました。
こういう人だったんだ。
やっぱりお母さんもすごい人だったと思います。
ぼくは高校生になってから
母とほとんど口はききません。
父とは顔もあわせません。
これはいけないことだと思いました。
なるべく話をしたいと思いました。
今日から絶対自分を変えます。
父や母にも見せたい演劇です。
■年配のお客さん
登場人物ひとりひとりの表現に、
演出の意図したものだと思うが、
微妙なニュアンスが表れていて、
若い俳優もいまどき珍しい重厚な演技を見せる
ものだと感心した。
しかしまだまだ消化不足の面も目立つ。
一番前で見ていたので
一層強く目に付いたのかも知れない。
これを2、30回やれば違って来るだろうと思った。
母を演じた人のレベルで出演者を揃えたら、
今の日本を代表する作品になると思う。
ちょっともったいない思いだった。
でもこれだけの芝居をやる劇団があるのを知り、
新劇界も捨てたものではないと感じた。