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演劇人生

今日を生きる!

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「ね、今日からゴールデンウイークだって」

「え、だってまだ四月だよ」

「でも、そうなんだって」

「あ、そう」

「でも私らは変わんないね」

「何言ってんの、医者も休むんだよ。ゴールデンウイークは」

「じゃ、接骨院も休み?」

「今日は祝日だから勿論休みよ」

「じゃ、明日行っておこう」

「だから明日からゴールデンウイークなの」

「あたし聞いてないよ、そんなの」


・・・と、まぁ地元の老人たちの茶飲み話です。

地元の老人クラブは女性パワーが強くて、

われわれ男連中は静かなもの。

こんな他愛のない話も、

じっと上目づかいに話のキャッチボールを右に左に追いかけているだけ。

何気なく話を挟もうものなら、

「男は黙ってて、これ女の話なんだから」

と、ぴしゃりと来る。


「ね、せっかくのゴールデンウイークなら、

集まって何かやらない?」

「あ、カラオケにでも行く?」

「お天気が良けりゃ神宮にでも行かない?」

「いま綺麗よ、イチョウの新芽!」

「男性も少し誘ってさ。敷物運んでもらう人も必要だし」

「一杯やれるって言えば集まるよ」


すみません、私は遠慮します。GW特別企画!アメブロ春の大抽選会



GW特別企画!アメブロ春の大抽選会

公演日と作品が決まりました。

芥川龍之介作

(ひな)

です。


明治維新後、

近代化の波が押し寄せる中で、

庶民の暮らしもどんどん変わって行きます。


江戸時代、諸大名に融資して羽振りのよかった紀伊国屋伊兵衛でしたが、

維新を機に大名に貸した金は戻らず零落の一途をたどります。

ついに、代々受け継がれ、

一人娘のお鶴の手に渡ったお雛様まで売ることになったのでした。

歳を越すうえでも雛が売られるのは仕方がない。

しかし、その前に一度でいいから雛の姿を目に焼き付けたい・・・

そう願うお鶴でしすが、「前金まで頂いたものは他人のもの」と、

父は許してくれませんでした・・・



そしてついに明日は横浜の外国人に売られていく、その晩のことです・・・

箱を出る 顏忘れめや 雛二対・・・(蕪村)


11月13日(金)~15日(日)

麻布区民センターホール

※ロビーでは茶席で抹茶のサービスを考えています。


お鶴の少女時代を

演じる女優さんを募集しています。

10代~20代のみなさん

老女お鶴を演じる三園ゆう子の子ども時代です。

かなり難しい役ですが新人でもOKです。

そのお鶴の兄、英吉の男優も一緒に求めています。


双方とも詳細はお問い合わせください。

このブログのメッセージ、あるいは・・・

gekidan@ad-hoc.jp

までお願いします。

「何だ、この写真?」

・・・と友人から送られてきた。


刀のCM・・・といっても、通販ので扱った摸造刀で、

沖田総司のか平清盛のか忘れた。

着物の着こなしがイマイチかな?!



この波紋からすると沖田総司らしい。

菊一文字則宗だったか・・・?

これ、売れたかどうかも知らない。

「先生、金儲けはしないんですか?」

「したいねェ」

「何やってるんですか?」

「金儲けか?」

「そうですよ」

20年くらい前、

専門学校での教え子だったS君から電話があった。

その彼から藪から棒にこんな話が出た。

ブログに書いた値上げの話を読んでのことか尋ねたら、

ブログとかは勿論、パソコンなどやっていないという。

「専門学校も金儲け一辺倒でしょう」

そんなところで一体幾らもらっていたのかと質問されたが、忘れて答えられなかった。

「生徒からはしこたま取っていたのに先生には少なかったんでしょう?」

詐欺一歩手前ですよという。

「いや、法に引っかからない詐欺手法だよ」

と言いたいところだが、「そうか」と頷くだけにした。

「劇団は幾らとってるんですか?」

「三千円」

「え、それじゃ芝居は出来ないでしょう?」

「うん、ノルマもないしね」

「よく潰れませんね」

「だよな」

「劇団費値上げすりゃいいじゃないですか」

という。

役者連中はアルバイトをしながら、

アルバイトのシフトで苦労している。

これは私にも経験がある。

「できないねェ」

「えッ?」

「値上げしません」

一瞬、彼の言葉がつまったようだ。

電話なので顔は分からないが、

確証もないが表情が見えるような気がしたが・・・。

「じゃ、先生また」

電話が切れた。


S君は突拍子もない内容の電話をよくかけてくる。

この前は、「先生、野坂参三は死にましたよね」

という電話だった。


電話を切ってから、

どんな場所で、どんな顔をして、何を考えて・・・

と、いつも想像がつかないでいる。

現在港区で講座を持っています。

「読み聞かせ・朗読・語りの表現講座」というものですが、

今年で5年になります。

受講者は現在3人のみ。

2時間の内容ですからちょうどいいかと思います。

20名は入れる部屋ですから贅沢な感じはしますが、

希望としては5人どまりかなァ・・・


「先生ボランティアじゃしようがないでしょう」

「授業料を上げて下さいよ」

これは受講者からの注文です。

「それくらいは僕の思い通りでいいじゃないですか」

と返事します。

開講以来、人数が増えようが減ろうが同じ金額でやってきているので、これで食えるわけじゃなし、いいじゃないですか。

これが僕の答えで、

3ヶ月12回の講座で1万円です。


しかし、受講者から「値上げしてください」

なんて言われるのは珍しいわよ・・・と、

受付の女性。

「そう? じゃ気が向いたらね」

と応えて外へ出る。

巷では色々なものが値上げしている。

「これでいいのだ」

バカボンの誰かのセリフではないが、

そんなことを呟きながら帰りの自転車のペダルを踏むのでした。

おわり。