値上げして下さい | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

現在港区で講座を持っています。

「読み聞かせ・朗読・語りの表現講座」というものですが、

今年で5年になります。

受講者は現在3人のみ。

2時間の内容ですからちょうどいいかと思います。

20名は入れる部屋ですから贅沢な感じはしますが、

希望としては5人どまりかなァ・・・


「先生ボランティアじゃしようがないでしょう」

「授業料を上げて下さいよ」

これは受講者からの注文です。

「それくらいは僕の思い通りでいいじゃないですか」

と返事します。

開講以来、人数が増えようが減ろうが同じ金額でやってきているので、これで食えるわけじゃなし、いいじゃないですか。

これが僕の答えで、

3ヶ月12回の講座で1万円です。


しかし、受講者から「値上げしてください」

なんて言われるのは珍しいわよ・・・と、

受付の女性。

「そう? じゃ気が向いたらね」

と応えて外へ出る。

巷では色々なものが値上げしている。

「これでいいのだ」

バカボンの誰かのセリフではないが、

そんなことを呟きながら帰りの自転車のペダルを踏むのでした。

おわり。